戸田整形外科リウマチ科クリニック

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年齢の変化で起きやすいめまいと治療法

説明
年齢の変化で起きるめまいの治療法。よく「寝返りをすると、めまいがする」と言って、来院される患者さんがいます。寝返りをしたり、特定の方向を向いたりすると、めまいが起こる症状を「良性発作性頭位めまい症」と言います。原因はなんらかの原因で耳の中の三半規管の中にある耳石が剥がれることです。人間は身体を動かす時、三半規管の根元にある小さな炭酸カルシウムでの塊である耳石が、一緒に動きます。耳石が剥がれると脳に『大きく身体が動いた』という偽の情報が伝わる。実際の体の動きと耳石が伝える情報の間に、不一致が起きて、めまいが発生するのです 加齢以外でも頭を強く打つと耳石は剥がれます。良性発作性頭位めまい症です。城倉先生によるとすべてのめまい患者において、一度は良性発作性頭位めまい症の可能性を疑うべきです。良性発作性頭位めまい症と診断するためには頭位変換眼振検査を行う必要があります。診断されてば失敗を恐れずに、耳石置換療法を試みと良いですと書いています。頭位変換眼振検査とはめまいがする方に頭を傾けると目が揺れる反応です。耳石置換療法とは座った状態から寝転んで、まず頭を反らしながらめまいのする方に頭を45度ほど回転させ、次にめまいのしない方に頭を反らしながら頭が床に平行になるまで回転させて耳石を元の位置に戻してやる体操です。自分一人でもできるのでお試し下さい。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

週刊文春に腸の活動を健康に保つ運動を紹介しました。

筋肉トレーニング説明食事療法
令和6年1月10日発売1月18日号の週刊文春の117頁から「脳梗塞、大腸がん、心筋梗塞を防ぐ最強の腸活」のコーナーでコメントしました。専門外にも関わらず1057字(原稿用紙約3枚分)ものコメントを掲載していただきました。全国コンビニ, 書店で販売中です。よろしければご購入ください。 便秘解消運動には大股歩きや階段が良い。長谷川先生の解説では交感神経が興奮していると便はでにくくなります。だから便秘解消の運動療法では回転数の速いエアロバイク(自転車こぎ)などの心拍数を増やす運動をすると交感神経を刺激してしまいます。過度に交感神経が活性化しないウォーキングが適しています。ウォーキングは便を押し出す役割を担う腸腰筋が鍛えてくれます。腸腰筋に刺激を与える歩き方のコツは、できるだけ大股で、ひざをあまり曲げずに歩くことです。階段の上り下りなどを取り入れて負荷を加えると効果がアップします。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

75歳以上になると高血圧でない人の方が珍しい

老化説明食事療法
日本の高血圧患者は、推計4300万人と言われています。厚生労働省が実施した平成26年の国民健康・栄養調査よれば、75歳以上の有病率は男性が74%、女性が70%。つまり、高血圧でない人の方が少ないことになります。高血圧は、脳卒中や心筋梗塞など、突然死の要因とされています。75歳以上の血圧の目標は、収縮期血圧140未満、拡張期血圧90未満です。まず指導するのは食事から塩分を減らすことです。諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生は「通常の塩から、スーパーで売っているナトリウムをカリウムに置き換えた『ナト・カリ塩』に替えることを勧めています。塩分が五〇%カットされています。」と述べています。 心電図のQ波が出始めてからT波の終わりまでをQT時間といいます。これが心臓の心室が全身に血液を送り出すため収縮してから回復するまでの時間を表します。Mu先生達の研究では食塩の沢山入った食事を7日間食べた後は、食塩の少ない食事を7日食べた後に比べてQT時間が延長していました。つまり、心臓の疲労回復に時間が遅くなりましたが、ナトリウムを補充すると心電図のQT時間が正常になりました。つまり、食塩をナト・カリ塩に変えると心臓の疲労回復時間が正常になる可能性が高いということになります。ただし、腎臓が悪い人にナト・カリ塩は禁忌です。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

重心を安定させるために四股をふもう。

変形性膝関節症筋肉トレーニング老化説明
体の姿勢や横揺れを防いでいるのはお腹の中にある腸腰筋という筋肉です。 腸腰筋を強くするのに適しているのが、お相撲さんの四股を取り入れた「四股ステップ」です。腸腰筋は太ももを上げるときに使われる筋肉なので、「四股ステップ」を続けるうちに腸腰筋が鍛えられます。立ったままの重心移動がスムーズにできるようになり、ひざにかかる負担も減らせます。また、「四股ステップ」は、ひざの痛みだけでなく股関節の痛みにも効果を発揮することがわかっています。 両脚を肩幅程度に広げ、やや前屈みの中腰の姿勢になります。片方の脚に重心を移しながら、その脚をゆっくり伸ばしていきます。同時に、もう片方の脚はできるだけ高く上げます。上げきったところで3秒間止めたら、上げた脚をつま先からゆっくりと降ろし、腰を落としていきます。「四股ステップ」は、毎日取り組む必要はありません。週に3日行えば大丈夫です。 (文章は戸田佳孝:ひざ痛を自力で治す. 大洋図書、2024年より引用。宜しければご購入下さい) 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝  

認知症予防には食事より運動。

筋肉トレーニング説明食事療法
脳内には、若い頃からアミロイドβと呼ばれるタンパク質の一種が、少しずつ蓄積されています。これは、いってしまえば、脳内のゴミです。アミロイドβが溜まるとその毒性によって脳の神経細胞が死滅します。さらに記憶力に関係する脳の海馬が萎縮し、脳が衰えて認知症になります。これまでにポリフェノールやペプチドによって認知症が「改善」されることが報告されています。でも坂井先生達によると血液が運搬するポリフェノールやペプチドが血液脳関門を透過し,脳実質へ移行,蓄積するかどうかは不明であると述べています。なぜなら、脳に毒内入らないように脳に入る前には厳重な関所があるからです 太極拳やヨーガも認知機能の改善をもたらすことが報告されています。丹先生達は乳酸閾値つまり有酸素運動と無酸素運動の堺である最大心拍数の90%程度の低・中強度の身体活動・運動においても、認知機能の改善効果が期待できると書いています。最大心拍数はおおよそ220から年齢を引いたあたいですから、70歳の人ならば150ですのでその90%というと脈拍数が135程度になる運動が認知症予防に効果的です。運動中脈拍を測れる腕バンドをつけるとわかりやすいと思います。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝