戸田整形外科リウマチ科クリニック

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膝の変形は膝で矯正するより足の裏で矯正すべきだ。

変形性膝関節症若い人の整形外科装具説明
膝が痛い高齢者がアメリカンフットボールのプロ選手が着けるような高価な矯正膝装具を着けていることがあります。「装具屋さんに売りつけれたんだな」と僕は思います。膝でО脚を矯正しようとすると痛みを伴います。足裏での矯正の方が優れています。Kutzner先生達の研究では膝で矯正する装具では膝の痛みを訴える患者さんが多かったそうです Jones先生達は膝でО脚を矯正する外反ブレースと足の裏で矯正する足底板を2週間毎に付け替えることによって効果を比較しました。臨床的な痛みや機能の改善度には両装具では差はなかったが、装着に同意してくれる患者の割合は足底板の方が優れていました。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

膝の内側と外側の筋肉を鍛えて横揺れを防ごう

変形性膝関節症説明
変形性膝関節症のための筋力トレーニングは膝を伸ばす筋肉を主に鍛えます。しかし、歩く時の膝の痛みが膝の横揺れは軟骨を擦る力(スラストといいます)を起こします。この横揺れを防ぐためには内ももと外ももの筋肉を鍛えることが大事です 変形性膝関節症になると他人と並んで歩いていると横揺れして肩がコツコツ当たるようになります。横揺れは内転筋と外転筋の筋力低下も関係していまし、歩行速度の低下とも関係しています。目をつむり片脚立ちを10秒間しましょう。但し、障害物は取り除きましょう。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

杖は歩行中の横揺れを防ぎ膝の軟骨のすり減りを減らす。

変形性膝関節症装具説明
膝が痛むと膝に装具を着けた方が効果的だと考えがちですが、高価な装具を着けるより杖や松葉杖や歩行器を使った方が膝にかかる力は軽くなります。中世のヨーロッパでは杖は王様が権力の象徴であり、19世紀英国紳士は杖を好みました。お洒落に使いこなしましょう。 転倒骨折の原因の一つは年齢の変化で重心の揺れが大きくなるからです。体がゆれると膝へのラテラルスラスト(外側への押し出し)が強くなります。Maeda先生達の調査では立っている時の重心の動きを杖と使う前と後で計測しました。その結果、重心が動いた範囲(面積)は杖を使うと平均65%以上も減り、体の重心が安定しました。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

半月板の飛び出しが変形性膝関節症のはじまり。

変形性膝関節症若い人の整形外科説明
エコーが整形外科の分野でも痛くなくて安価なので便利なので重宝されています。Naredo先生達の研究では変形性膝関節症の患者さんの痛みの度合いはレントゲン写真での骨の変化とは比例せず、エコーで測った半月板の突出度合いと比例しました。痛みの原因は突出した半月板が靭帯や関節の袋の神経を圧迫するかれです。 では変形性膝関節症が起こることをエコーで予想することはできないのでしょうか?半月板変形性膝関節症の早期発見法としてKo先生の研究では患者さんの半月板の突出した長さはでは平均4.3mm、95%の人がその範囲内に入る幅は2.4~6.2mmでした。だから、僕は2mmを超えた人は要注意と考えます。一度、お近くの整形外科で相談して見てください

膝が痛くなったら好みの杖を使おう

変形性膝関節症装具説明
「杖をついていると他人から病人扱いされるから嫌」とおっしゃる変形性膝関節症患者さんが多いですが、杖を着くと体の横揺れが減り、膝を外側に押し出す力が減ります。Kemp先生達の研究では杖を使うと膝にかかる負担は平均10%も減りました。見栄は禁物です 杖の長さは身長の何分の1が良いとか骨盤の高さ良いとかいろいろな説があります。しかし、Jones先生達の研究ではどの長さの杖を使っても心拍数の増加から予想される消費エネルギー量に変わりはなかったそうです。杖は自分の好みで使いやすい物を選びましょう。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝