貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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ニュースNews

キック力アップにはうつ伏せで足を開いたり、閉じたりしよう。

筋肉トレーニング説明
キック力アップにはうつ伏せで足を開いたり、閉じたりしよう。サッカーでキックをする時やダンスで手や足を激しく動かす時などには骨盤が安定していなくてはなりません。木下先生らは骨盤の安定には外閉鎖筋の筋トレが有効だと書いておられます(木下一雄ほか:.MEDICAL REHABILITATION 182: 10-18,2015)。外閉鎖筋の筋トレはうつ伏せになって膝を曲げ、足を開いたり閉じたりする運動にだれかに抵抗を加えてもらうと良いです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

お尻の筋肉を鍛えていれば尿漏れしない

筋肉トレーニング説明
お尻の筋肉を鍛えていれば尿漏れしない尿漏れは女性の場合、40代・50代が一番多いのですが、40歳を過ぎると、3人に1人の女性が尿漏れを経験すると言われています。また、普通分娩での産後の尿漏れはアメリカでの統計では20代で40%、30代では50%だそうです。島根大学のナガシマ先生らは膀胱頸部の動きが骨盤底筋や大殿筋(お尻の筋肉)の収縮時に比例するか観察しました。その結果、お尻の筋肉が収縮すると骨盤底筋が収縮し、膀胱が上に移動して、尿漏れしにくい状態になっていたそうです。だから尿もれ防止には、内股に力を入れ、肛門を5秒締める運動を5回1セット1日2回行い、大殿筋というお尻の筋肉を鍛えましょう。ヒップアップにもなり、スタイルも良くなりますよ。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

若い頃からのO脚が原因で関節炎は起こらない。

変形性膝関節症説明
若い頃からのO脚が原因で関節炎は起こらない。僕が診察をしていると若い人が「私は昔からO脚なんですけど、将来、ひざが痛くなりますか?」と聞かれることが時々あります。そういう若い人のO脚は股関節が開いていて、内ももの筋肉が開いた状態です。Victor博士らは248人の健康な若者と532人の変形性ひざ関節症の患者さんの股関節から足関節までの長いレントゲン写真を撮影して検査をしました(Victor JM, et al. Clin Orthop Relat Res. 472:98-104,2014)。その結果、変形性ひざ関節症患者さんのO脚はひざから下の骨が床に対して外側に傾いていましたが、若い人のO脚は大腿骨が傾いていました。だから、若い頃のO脚は医学的には気にする必要はないし、内ももの筋肉を付ければ、見た目のO脚は治ります。江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

自分の研究成果をわかりやすい本にしている医師は少ない

著書
自分の研究成果をわかりやすい本にしている医師は少ない 世の中に僕より優れた研究している医師は沢山いますが、研究成果を世間の皆様にわかるような文章で本にしている医師は少ないと思います。と自負しています。 5作目目発売。 1120日に2015年~2017年の3年間に論文発表した内容を中心に一般の方にわかりやすくまとめた「10秒の痛みとりポーズでひざ痛・腰痛はみるみる消せる」をPHP研究所から発売します。この本は5作目です。主に生活協同組合(COOP)を通じて販売しますが、PHP研究所のホムページからも購入できます。URL https://www.php.co.jp/family/detail.php?id=83943 です。 1120日以降、検索に「10秒の痛みとりポーズ」と入力下さい。是非、御購読下さい。 江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

超肥満ではない人の膝の痛みには半年に一度のステロイド注射は安全で有効

変形性膝関節症
超肥満ではない人の膝の痛みには半年に一度のステロイド注射は安全で有効ステロイドと聞くと「顔が丸くなる」、「ばい菌が入り易くなる」など副作用がこわいというイメージがある薬ですね。でも、それは飲むステロイドの話であって、飲むから全身に回っていろいろな副作用がでますが、注射の場合はその部分にしか回りにくいので、副作用は少ないです。欧米では膝の痛みに「ヒアルロン酸は効果はない」という考えが一般的です。ヒアルロン酸注射は日本の製薬会社が初めて造ったので、日本では重宝されていますが、本当に効いているのか僕は疑問です。Matzkin博士の研究では1度のステロイド関節内注射と運動療法によって痛みが注射前に比べて注射後6ヶ月間有意に改善し続けていました(Matzkin EG, et al: J Am Acad Orthop Surg. 25:703-714,2017)。しかし、超肥満(BMI30以上)でかつ骨の破壊が進行した患者さんでは、注射後3週間以降は痛み悪化していました。だから、普通の体格の人はここぞという時には怖がらずにステロイド関節な注射を打っても良いと考えます。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝