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- 説明

ゆりかごは少し力を加えるだけでユラユラをいつまでも揺れていますよね。踵がすり減った靴も端が反り返っていますので、歩いて入るときにゆりかごと同じ現象がおこります。小出先生達の研究では踵部分の摩耗の厚さが16.4mmの靴では、浮き上がった踵とゆりかごの反対側であたる爪先に持ち上がる力が働くため歩いている時に足を下に下げる底屈のタイミングが早まることがわかりました(小出彩友美ほか人間工学.52: 249-257,2016.)。つまり、踵のすり減った靴をはいていると足首にも負担がかかると考えられます。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
靴の踵が1.64センチ以上すり減っていると足首にかかる負担が増える
- 変形性膝関節症老化説明

金森先生達は45人の変形性ひざ関節症の患者さんに靴中敷きを処方する前に靴を評価しました(金森輝光ほか:靴の医学.28: 60-64,2015)。その結果、実際の足サイズより患者さんが履いている靴は平均9.4mm大きく、10mm以上大きな靴をはいていた患者さんは19人(42.2%)もいたそうです。サイズの大きい靴では靴内で足が滑りやすく.またかかとの安定が得られにくいため45例中41例(93.3%)でくつの中敷き用の靴を購入する必要があったそうです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
93.3%の人がひざの痛みの足底板を使う前に靴を買い換える必要があった
- 老化説明

齋藤先生達は、若者39名および高齢者36 名が使用していた靴の摩耗を計測しました(齋藤誠二ほか靴の医学.20: 136-141,2006.)。その結果、高齢者は若者のように外側に偏ったすり減りではなく, 外側の摩耗と同時に内側も摩耗していました。その理由ですが、通常の歩行では踵が地面に着く瞬間に足が外側に開くスクリューホーム運動が起るので靴の外側がすり減りますが、 高齢者は加齢に伴う下肢筋力の低下および関節可動域の縮小により,スクリューホーム運動が弱くなり、すり足歩きになるからです。そして、滑って転倒しやすくなります。高齢者のご家族がいれば、足を高く挙げて歩くように注意してあげて下さい。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
高齢者の靴は広く浅くすり減るので滑りやすい
- 若い人の整形外科説明

先日紹介した畔柳先生達は、今後は新入学生に試し履きをしてもらい、通常履く靴(ウィズはすべて3E)を選んでもらい、9ヵ月経過時に,アンケートで靴を履く際の足の痛みが有るか、無いかを調査しました(畔柳裕二ほか:靴の医学.33: 64-68,2020.)。その結果、足長よりも小さい靴を履いている学生は痛みが少なく,靴に比べて細い足(特に女性)の学生は痛みが多い傾向にあったそうです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
少し小さめの靴を選んだ方が痛みは少ない
- 若い人の整形外科説明

山口先生達は土踏まずにパッドを当てるバンドを強く締めた場合と裸足とを比較した場合、歩行時間が短く,歩数が少なくなる傾向があったと報告しています。これはウィンドラス機構(バンドを強くまくと足の趾が起き上がり足底腱膜が巻き上げられ内側縦アーチが緊張し,足部の剛性が高まる)によると考えられます(山口槙介ほか.靴の医学.33: 21-25,2020.)。つまり、土踏まずが深くなると飛びはねるような歩行ができるようになるということです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
