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- 説明
- いつも2本脚で歩く動物といえばヒトと鶏だけですが、鶏はヒトと違って膝を曲げて歩きます。英国のロンドン大学の研究結果では、鶏はキジの仲間で短い距離なら飛べるので、羽根が重く、それを支えるために膝が曲がってきたそうです(Brian Handwerk :National Geographic News May 1, 2013)。その曲がった膝を支えるためにモモの裏の筋肉が発達しています。人間では太ももの筋肉で発達しているのは膝を伸ばす筋肉である大腿四頭筋です。しかし、人間も年をとってくると膝が曲がってきますが、鶏ほどモモ肉を鍛えないので、ひざに係る負担が大きくなり、痛みがでてきます。吹田市江坂戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
鶏は人間と違って太ももの裏の筋肉が発達している
- 説明
- 足の踵(かかと)のやや外側が痛くなり、朝起きた時に踵の痛みのため最初の1歩がつけない場合には足底筋膜炎という病気が考えられます。この病気はアメリカでの調査では全人口の10人に一人が一度は経験するという比較的多い病気です。 足底筋膜は足の裏の土踏まずにそって足の裏全体にはっているドーム状の膜ですが、急に体重が増えたり、長時間の立ち仕事やジョギングをし過ぎると足底筋膜が酷使され、この膜がついている踵の骨が棘のようにとがってきて、その上の脂肪とこすれて炎症をおこします。 効果的なのは、痛みのある場所に体重がかからないようにするために、土踏まずの部分をかさ上げするようなシリコンを靴の中に敷くと効果があります。しかし、シリコンを靴の中に入れると足首が傾き、足首の痛みの原因となります。戸田クリニックの研究では、足首にバンドのついた土踏まず支えの方が効果的です(戸田佳孝ほか: 足底筋膜炎に対する足関節吊下げ型内側および外側アーチサポートの効果 整形外科 59: 229-234, 2008)。論文の解説:吹田市江坂戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
ランニングで起こる踵の痛みには土踏ます支えが良い
- 説明
- 手首を上に上げる筋肉は肘の外側についています。だから、テニスでバックハンドをし過ぎた後に肘が痛くなってくるので、テニス肘という名前がついています。でも、最近はパソコンの使い過ぎで起こってくることが多いです。マウスやキーボード操作をする時は、手首は少し上に上がったままで固定されているからです。パソコン肘になった時には手首を下に下げるストレッチをしましょう。戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
手首を上に持ち上げた時に肘の外側が痛くなれば、手首の使い過ぎ
- 月刊誌
- 膝を伸ばす筋肉である大腿四頭筋を訓練することは変形性ひざ関節症の痛みを和らげるのにとても効果のある自分でできる治療です。しかし、やみくもに訓練だけを行っていても面白くないし、長続きしません。目標を数値で設定するのが良いでしょう。椅子に座って家庭用体重計を使って、膝を伸ばす筋力を測る方法を「安心」で詳しく紹介します。本屋で立ち読みをしてお気に召したら購入いただければ、幸いです。戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
10月1日から店頭に並ぶ「安心」に8ページ分記事が掲載されます
- 10月29日(土)中之島朝日カルチャーセンター(フェスティバルホールのあるビル18階で「膝やその他の関節の痛みを自分で治す方法について」という講演会の広告が出ます。お申し込みは朝日カルチャーセンター(電話:06-6222-5222)です。お時間が合えば、聞きに来てやってください。:戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝