ニュースNews
- ラジオ体操説明
現代生活では、長時間座って仕事をすることが多いですよね。でも、ずっと座っていると骨盤の周りの筋肉が硬くなってきます。骨盤の周りの筋肉が硬くなると、前かがみになる時に腰の骨だけで前かがみになる必要があります。そして、腰にかかる負担が増え、腰痛が出てきます。だからしゃがみこみ腰の後ろの筋肉をゲンコツで引き伸ばしましょう。また、骨盤の横の筋肉を引き伸ばすためには、横に傾きながら親指のつけ根を使ってベルトの位置からポケットの下までストレッチしましょう。前の筋肉を引き伸ばすためには、膝を少し曲げながら、親指の付け根を使って、太ももを上から下に引き伸ばしましょう。各20回ずつ1日に3回行うと良いです。 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝 イラスト:川野郁代 戸田佳孝著『ラジオ体操は65歳以上には向かない』より
再掲載:座る時間の長い人に起こる腰痛の予防法
- 説明
国内のある大学では10人の健康な女性の片方の腕をお湯に漬けた時の反対の手の角質層の水分量の変化を調べました(岡田ルリ子ほか:体力科学62: 315-321,2013)。その結果、手を漬けて10分後から反対側の手の潤いが統計学的に明白に潤いました。そして手を漬けるのを止めて60分後まで統計学的に明白な潤いは続きました。だから、寝たきりになっておられる方の皮膚のケアのためには、まめに露出部をお湯に浸してやることだと考えます。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
片方の手をお湯につけるだけで全身の皮膚が潤う
- 変形性膝関節症説明
膝の痛みに対するストレッチとして東京医科歯科大学の宗田教授は変形性ひざ関節症では局所の血液のめぐりが悪く、筋肉や腱が硬くなっているので、ちょっとした刺激でも強い痛みがでるようになっている。だから、痛みの出る方向に押さえて痛む部分を押して、筋肉や腱を柔らかくして痛みに対して鈍感にする治療法として痛点ストレッチを開発されました。 僕が患者さんに指導している痛点ストレッチは膝の横揺れを防ぐ役割がある内側側副靭帯(以下、側副靭帯)と、膝の内側を後ろから前に斜めに走る膝を曲げる筋肉の集合体である鵞足の二つです。特に、膝関節を最大自動伸展させた時に水平面に比べて11.4°以上伸展障害がある症例には痛点ストレッチはとても良い効果を示しました。11.4°以上の目安は膝伸展位で掌が入る隙間ができる状態です。お試しください。 戸田整形外科リウマチ科クリニック 戸田佳孝
再掲載:膝の痛みを自分で治す痛点ストレッチ
- 筋肉トレーニング説明
国内のある大学では564人をコーヒーを週に1杯未満の人を少ないグループ、週に1杯以上1日1杯未満を中ぐらいグループ、1日1杯以上の人を多いグループに分けて、筋力を比べました(中條雅彦ほか:体力科学.63: 383-389,2014.)。その結果、多いグループの膝を伸ばす力は中間ぐらいや少ないグループより明白に強かったですが、握力には差がなかったそうです。その理由は不明ですが、一つの説はコーヒーをよく飲むと自然に起こっている筋肉の炎症が治ってくるからだそうです。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
コーヒーをよく飲む人は膝を伸ばす力が強い??
- 筋肉トレーニング説明
変形性膝関節症などの人が階段を下りる時に膝ができない理由は、膝を少し曲げた状態の片脚で全体重を支える瞬間に膝に痛みがでるからです。膝を曲げた状態の姿勢を安定させる訓練にはスクワット運動が良いです。しかし、スクワット運動では膝が足より前に出ると、膝をかえって傷めてしまいます。だから中高年の方がスクワットをする時には壁や壁のコーナーにもたれかかりながらしましょう。その時の注意は、変形性膝関節症の人はガニ股になっている人が多いので足を内向きにしてスクワットしましょう。戸田整形外科リウマチ科クリニック 戸田佳孝 イラスト:川野郁代 戸田佳孝著『ラジオ体操は65歳以上には向かない』より