貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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再掲載:値段の高い健康シューズを買ってもどうせすり減る

変形性膝関節症説明
再掲載:値段の高い健康シューズを買ってもどうせすり減る変形性ひざ関節症の患者さんは歩いている時に足が上に上がっていないので、靴を道路にこすって歩くことが多いので、靴の外側がするへることが多いです。よく「本場ドイツで開発された靴」とか「人間工学の研究から作られた靴」というのが、結構高い値段で売られています。しかし、その高価な靴を買ったところで、靴を道路にこすって歩いていると、靴の外側がすり減り、靴のバランスが崩れて効果がなくなります。それよりも、道路にこすることのない靴の中敷き(足底板)で矯正した方が効果があります。例えば、一足3万円の靴が3ヶ月ですり減るのなら、100均ショップで買える靴の中敷きを6ヶ月毎に替えた方がよっぽど膝にやさしいと僕は思います。 だから、膝の痛みには値段の高い靴を買うよりも足底板をまめに入れ替えた方が経済的にも得です。江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝

約2万回の注射の研究から膝に注射を打った当日の風呂は我慢しなくて良い!

変形性膝関節症説明
約2万回の注射の研究から膝に注射を打った当日の風呂は我慢しなくて良い!注射の当日風呂膝に注射をした後の患者さんのお決まりの質問は「今晩、お風呂に入っていいですか?」という質問があります。確かに、40年ほど前までは一度焚いたお風呂を翌日も焚き直し、その湯船からお湯を汲んで体を洗うことが多かったので入浴で雑菌が入ることがありました。でも現代の日本ではシャワーで体を洗うことが多いので衛生的です。国内のある病院では、304名(注射件数4021件)の人には当日の入浴を許可し、641名(15733件)の人には当日の入浴を禁止し、その後の感染症が起きる確率を比べました(手島隆志ほか:中部日本整形外科災害外科学会雑誌 59: 581-582,2016.)。その結果、入浴許可群では感染症は一人も起きず、入浴禁止群で感染症が一人起きたそうです。このため、この論文では「膝関節注射後当日の入浴許可は安全である」と書かれています。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝

足のむくみの治療は整形外科の専門分野ではないことが多い

その他
足のむくみの治療は整形外科の専門分野ではないことが多い足のむくみは、血液や水分が心臓に戻らずに重力の関係で足にたまるために起こります。腎臓や心臓や甲状腺の働きが弱かったり、血液の中のタンパク質の成分が少なくなることが原因の場合は内科の先生の専門分野です。また、静脈やリンパの流れが悪くなっている場合は外科の先生の専門分野です。つまり、整形外科の病気である可能性は低いです。「足の症状だから、整形外科が専門だろう?」とお叱りを受けることが多いのですが、内科や外科の先生に相談なさった方が良いです。江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝

低い位置での作業は、前かがみよりも膝を突いた方がバランスをくずしにくい

腰痛説明
低い位置での作業は、前かがみよりも膝を突いた方がバランスをくずしにくい作業姿勢の後に真っ直ぐ立つ姿勢に戻る時にバランスを崩したり、転倒することがあります。アメリカのDiDomenico博士らは、55人の男性に腰を曲げて前にかがむ、しゃがみこむ、ひざをついて座る、ひざをついて前にかがむの4つの姿勢をした後で真っ直ぐ立った時に重心が安定するまでの時間を計りました(DiDomenico A, et al: Ergonomics.59:1288-1293,2016)。その結果、腰を曲げて前にかがむとしゃがみこむの後に立ち上がると体の重心がふらつきやすかったですが、ひざをついて座ったり前にかがむ姿勢の後では体の重心はすぐに安定しました。このため、低い位置で仕事をしなければならない時には前にかがんだり、しゃがみこむよりも膝を突いた方が立ち上がった時の体の重心が安定します。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝

股関節が痛くなったら1歩の長さを長くしましょう

説明
股関節が痛くなったら1歩の長さを長くしましょう足を組むのが難しくなったら1歩生まれつき股関節が開きにくい股関節形成不全は、男子より女子に多く、女子の2~7%に起こります。股関節形成不全症があると、股関節の動きが悪いので、座って足が組みにくい、立ったまま靴下やブーツが脱ぎにくいなどの症状があります。国内のある大学では股関節にかかる負担を減らす歩行法について検討しました(小林慶弘ほか:臨床バイオメカニクス37: 77-84,2016)。その結果一歩の長さを少し広げることにより、股関節にかかる負担が減り、同時に股関節周囲筋肉の筋電も有意に増加しない歩行法でした。だから、立ったまま靴下やブーツが脱ぎにくくなった時には一歩の長さを長くしてみましょう。江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝