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- 腰痛説明

慢性の腰痛の患者さんに時々「先生、ずーとコルセットをしていると腰の筋肉が怠けて、コルセットなしでは立てなくなるって言われたんですが、本当ですか?」と聞かれることがあります。Sato先生らは、3ヶ月以上続く慢性の腰痛の患者さん40人をコルセットを装着する人と装着しない人の2つのグループに半分ずつ分け、6ヶ月間の背筋の筋力の変化を比較しました(Sato N, et al: J Med Sci. 58:60-65,2012)。その結果、背筋の筋力低下は6ヵ月間のコルセット装着では起こってきませんでした。だから、慢性の腰痛の人は安心してコルセットを着け続けて下さい。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
コルセットを長い間着けていると背筋が弱くなるは嘘
- 変形性膝関節症説明

冬に膝が痛くなりやすいのでは、雪や雨で低気圧になる日が多いことも関係します。アメリカのマクアリンドン先生ら全国にちらばっている200人の変形性膝関節症の患者さんの毎日の痛みとその地方の天気との関連性を調べましたMcAlindon T,et al.: Am J Med. 120:429-34,2007).。その結果、膝の痛みと最も関係が深かったのは、気圧の変化でした。正常の関節内圧は大気圧よりやや低く設定されています。関節内圧が大気圧と同じになった場合には、股関節は牽引しなければ、8mm脱臼すると言われています。関節内圧を高めるためには膝の振り子運動が良いと発表しています。だから、低気圧が近づいてきて、膝が痛くなってきたら、机に腰掛け、膝の振り子運動をしましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
低気圧が近づけば、膝の振り子運動をしよう
- 変形性膝関節症説明

ひざを伸ばす筋力を測るのには、トイレットペーパーの芯にスプレー缶を入れてつぶれないようにして、それを家庭用体重計の上に乗せます。膝の裏でトイレットペーパーを下に思いっきり押しつけた時の目盛りが最大筋力です。僕の研究では、家庭用体重計で計測したひざを伸ばす最大筋力の80%の力で運動するように指導した26人の変形性膝関節症患者さんとその運動を指導しなかった25人の患者さんとの間で日常生活動作の改善度を比較しました。運動を指導した人では、指導をしなかった人に比べて、夜中に寝ている時の膝の痛みを訴える患者の割合が統計学的に明白に減りました。なぜなら、寝床でひざが痛くなるのは、ひざが伸びにくくなって曲がったまま固まろうとしているからです。この現象を改善するためには、膝を伸ばす訓練をしましょう(戸田佳孝、月村規子:家庭用体重計を用いた膝伸展トレーニングによって改善する変形性膝関節症の日常生活動作.整・災外57:1761-1766,2014)論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
夜中に寝床で膝が痛む人には、膝の裏で枕を下に押さえつける訓練が良い
- スポーツ説明

学生時代、体育の前に準備体操するのが面倒くさかった人も多いでしょう。大人になってからプライベートでも充分な準備体操をする人は少ないでしょう。では、準備体操の効果は何でしょうか?釜山大学のキム先生らの研究では22人の健康な人を対象に準備体操をした時としなかった時で動的バランスを測定しました。(Kim Kanghoon et al:Journal of Physical Therapy Science 26:1601-1603,2014.)。その結果、準備体操をすると運動中の動的バランスが良くなりました。つまり、運動中に転倒しにくくなると考えられます。だから、準備体操は充分にしましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
準備体操でストレッチすると運動しても転倒しにくい
- 腰痛説明

辻先生らは、199人の立った状態での下半身のレントゲン写真を撮影して、骨盤が前に傾いている度合いと膝の伸びにくさとの関係を調べました。その結果、腰痛のある人では立っている時に膝が曲がっており、膝も痛い人が多かったです(Tsuji T, et al: J Orthop Sci. 7:519-23,2002)。なぜなら、骨盤が前に傾いた猫背姿勢で歩いていると膝を曲げて歩行しないとバランスがとれないからです。こんな状態を膝―背骨症候群(knee-spine syndrome)と呼びます。だから、腰痛の時でもコルセットを装着して背筋を伸ばして歩行しなければ、膝まで痛くなってきます。江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
