貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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ニュースNews

マッサージで腰を押されて痛むのならお尻の筋肉を鍛えよう

腰痛説明
マッサージで腰を押されて痛むのならお尻の筋肉を鍛えよう大殿筋が弱くなってくると腹ばいになって腰を後ろから押されると痛みを感じます。多くの腰痛の患者さんは腰を圧迫されると「気持ち良い」と答えますが、大殿筋の筋力が弱くなっている人は腰を後ろから押されると大殿筋による反発力が弱いので仙腸関節に負担がかかり、痛みがでてきます。その痛みの出た状態で足を挙げる、つまり大殿筋を効かせると痛みが楽になる場合、腹臥位腰椎不安定テストといいます(末廣忠延,ほか.ヘルスプロモーション理学療法研究.8: 29-33,2018.)。腹臥位腰椎不安定テストが陽性の腰痛の人は股関節を伸ばす運動をして骨盤を安定させましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

経験で得た知識が誰にでも当てはまると証明してみませんか

説明
経験で得た知識が誰にでも当てはまると証明してみませんかStay homeの2020年ゴールデンウィークを皆さんいかがお過ごしでしょうか?僕の尊敬する整形外科医である東京慈恵会医科大学整形外科教授の斎藤充先生が医学雑誌に書いた次のような意味の論説を読み僕は感動しました。『患者さんが教え授けてくれる「感覚」は,患者を診ずにデータだけを解析する研究者には生まれてきません。しかし,その感覚が「誰がどこで治療しても同じ効果がある」ものか確かめないと,他科の医師から「整形外科医はただの大工」だと馬鹿にされます。だからこそ整形外科医は,臨床研究のみならず,それを裏付ける基礎研究を自らの手で行うことも必要であるのです』(斎藤充:それエビデンスありますか?整形外科 .70:1156,2019)。これは整形外科医だけに限ったことではなく、すべての職種に当てはまることだと僕は思います。外出自粛の時間を見直して自分の経験を検証してみてはどうでしょうか?論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

骨粗鬆症による骨折はくしゃみでも起こる。一応、病院に行こう。

老化説明
骨粗鬆症による骨折はくしゃみでも起こる。一応、病院に行こう。背骨の圧迫骨折は、くしやみをした、つまずいた、尻もちをついた、重い荷物を持ち上げたなど、背骨に負荷がかかったときにもよく起こります。このような動作のあと、急激し背中や腰が痛くなった場合は、迷わず受診るようにしましよう。起き上がれなかったり歩けないような場合は、周囲の人に救急車を呼んでもらってください。自分で行ける場合は、整形外科や内科を受します。「すくに治まるだろう」「大した .はない」などと考えて受診しないでいると、さらなる骨折を招く危険があります。我慢せず、油断せず、早く病院へ行きましよう。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

骨粗鬆症の新薬には高い製品もある。一人一人が国民皆保険を守る努力をしよう

筋肉トレーニング説明
骨粗鬆症の新薬には高い製品もある。一人一人が国民皆保険を守る努力をしよう2019年2月に骨粗鬆症に対する健康保険の適応を受けたロモソズマブ(一般名*)という注射薬は、加齢や閉経などによって分泌が増える骨を造る骨芽細胞の活動を鈍らせるスクレロスチンの働きを弱めて、骨を強くするとても良い薬です。しかし、この注射薬の値段は2020年4月時点で1シリンジが24,720円であり、2シリンジを月に1回12ヶ月間皮下に打つ方法が一般的ですから、治療費は合計24シリンジでその値段は593,280円です。つまり、保険負担1割の人の窓口会計は593,28円であり、残り533,952円は皆さんから徴収された社会保険料から支払われます。 僕が医師になった1980年代には多くの製薬会社の主力商品は感染症に対する抗生物質でしたが、抗生物質の使い過ぎが還って抗生物質の効かない菌を生み出すことがわかったなどの理由から厚生労働省が抗生物質の保険適応を狭めていきました。その頃から各製薬会社が力を入れだしたのが、長期間にわたって飲み続けてくれる生活習慣病(慢性疾患)に対する薬です。そのような意味もあり、骨粗鬆症治療薬は沢山造られるようになりました。 勿論は薬価(健康保険で支払われる薬の値段)には薬の開発費が含まれているので、発売から年数が経てば、ロモソズマブの薬価も段々と下がっていきます。しかし、次から次へと値段の高い骨粗鬆症に対する新薬は発売されることでしょう。だから、一人一人が各世代にするべき骨粗しょう症予防運動をして、食べ物に気を付けて、高価な骨粗鬆症治療薬を使わないですむようにして、平等な医療を提供です国民皆保険制度を守りましょう。江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

一つ圧迫骨折が起こると次に骨折が起こる確率は2.6倍増える

老化説明
一つ圧迫骨折が起こると次に骨折が起こる確率は2.6倍増える骨の密度は年齢が進むほど低下する傾向があります。骨は破骨細胞によって毎日少しずつ 古い骨か壊され、骨芽細胞によって新しい骨が造られ、 ビタミンDやKによって骨の材料であるカルシウムが用意されます。でも壊される骨が増えたり、造られる骨が減ったり、骨の材料が減ると、徐々に骨密度が低下して骨がカスカスになり骨折しやすくなります。この状態を骨粗鬆症といいます。骨粗鬆症になると背骨の骨が骨折(圧迫骨折)を起こしやすくなります。骨粗鬆症による圧迫骨折を起こすと、再び圧迫骨折を起こす危険が高くなります。背骨の1か所に圧迫骨折がある人の1年以内の圧迫骨折発生率は、起こしたことがない人の2.6倍になります(Lindsay R, et al: Risk of new vertebral fracture… JAMA. 285:320-323,2001.)。だから、圧迫骨折を起こさないように若い頃から骨を強くしましょう。また、圧迫骨折を起こしているとわかったら、次の骨折を防ぐために、トレーニングをしましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝