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- 変形性膝関節症説明
ひざが痛む人は歩く速度が遅くなり、信号機が青の間に渡りきることができず、日常生活に不自由することがあります。そんな時は痛くない方の反対の膝を伸ばす筋力を鍛えれば、早く歩けるようになります。橋口先生らは20人の変形性ひざ関節症の患者さんの歩行速度と両足の筋力や両膝の可動域や体の横揺れとの関連性を評価しました。その結果、歩く速度は痛くない側のひざを伸ばす筋力とひざの可動域と比例していました(橋口広太朗ら:理学療法の科学と研究.10: 15-19,2019.)。同じように、犬の散歩では痛くない側の手をリードを持った方が早く歩けるかもしれません。江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
ひざが痛くても反対のひざを伸ばす筋力を鍛えれば早く歩ける
- 筋肉トレーニング説明
健康な人が歩く時には膝の曲がりが30°付近から一番ひざが伸びる時にかけて脛骨が大腿骨に対して外側に回るスクリューホーム運動が起こります。もともとガニ股で歩いている変形性膝関節症の患者さんではスクリューホーム運動の消失もしくは,逆の運動(膝最終伸展時の脛骨内旋)が出現し、ひざにかかる負担が大きくなります(大森豪ほかOrthopaedics16: 1-6,2003.)。。だから、ひざが痛む時は意識してひざが伸びた瞬間に足を外側に捻りましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
膝が痛い時歩く時には足を内側に回し、最後にクッと外側に回そう
- 関節内注射
臨床評価にはLequesne(リキーネと読みます)重症度指数の改善率を用いました。すなわち、就寝中、朝起床時、30分以上の立位、歩き始め、椅子からの立ちあがり、階段昇り、階段降り、しゃがみこみ、でこぼこ道の歩行、1kmの歩行での痛みの評価の合計点数です。改善率は12週間後の指数から治療前の指数を引き、その値を治療前の指数割り、その値に100をかけて求めました。すなわち、マイナスの値が大きいほど改善していることを表します。このようにして得た改善率をそれぞれの分類による2群の間で比較しました。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
患者さんの日常生活の困難度を評価しました。
- その他
その結果、年齢、痛くなってからの年数、男性と女性の間、肥満のあるなし、ケルグレンローレンス分類の2度と3もしくは4度および大腿脛骨角によって分類された2つのグループの間の改善率に明白な差はありませんでした。「運動習慣あり」に分類された患者は運動習慣ありグループの改善率は運動習慣なしグループに比べて明白に優れていました。つまり、普段からよく運動している人ではPRPが良く効きました。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
運動習慣のある人はない人に比べて優れた改善度を示しました
- スポーツ説明
中嶋先生達はウェイトリフティング選手のメディカルチェックを行い, 49人中21人(42.9 % ) に第1肋骨疲労骨折を認めました(中島大介ら:整形外科と災害外科.66: 568-570,2017.)。つまりウェイトリフティングで知らず知らずのうちに骨折している人が多くいます。さらに、痛む部分については第1肋骨部でなく肩甲部痛であったとの報告もあります(内田繕博ら: JOSKAS, (3 ) : 789ー793 , 2013)。だから、スポーツをしていてなんか肩甲骨の周りが痛ければ、第1肋骨の撮影(レントゲン撮影カメラを上から15度と30度では鎖骨と鎖骨下動 脈溝が離れ,骨折線が見えやすくなる)をしてもらいましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝