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- 腰痛説明
- 国内のある大学では、21人の男性をベッドにうつ伏せに寝かせて、足がどれだけ挙がるかで股関節を後ろに伸ばす可動域を計測し、次に下半身だけベッドを30°まで持ち上げ、その時の腰椎の動きを調べました(井原拓哉ほか:.体力科学.59: 357-361,2010.)。その結果、股関節が後ろに良く伸びる人では下半身を持ち上げても4番目の腰椎から下の腰椎の並びが前に弯曲しませんでした。腰痛の原因の一つは腰椎の並びが前に弯曲することだと言われています。長時間の座位生活では股関節の前にある腸腰筋という筋肉が固くなって股関節が後ろに伸びにくくなります。だから、時々立ち上がって股関節を後ろに伸ばしましょう。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
長時間座った後は腰痛予防のために足を後ろに挙げよう
- ホンマでっかネタ説明
- 膝の痛みを防ぐためには椅子型の生活に変えましょう」と言う人がいますが、それは膝が痛くなった後の話であって、膝が曲げられないほど痛くない時は正座をするべきです。人間はお母さんのお腹の中では膝を正座するような姿勢で成長します。だから、正座は生理的に安定した動きなのです。また、今を去る30年以上前に「正座に代わって椅子を主体とした生活になり、膝蓋骨軟化症(旧病名)が欧米並みに増加している」と指摘されています。また、サッカー少年がよくかかるオスグッド氏病も正座の習慣が減ってから増えたと言われています。正座することによって太ももの前にある大腿四頭筋が引き伸ばされ、筋肉が柔らかくなります。だから、成長期にも正座できるようにしましょう。文責:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
再掲載:正座は膝に悪い動作ではありません
- ダイエット説明
- 国内のある研究室の調査では、肥満した本人に直接生活習慣の指導をした15人とその配偶者に間接的に生活指導した24人の2年後に体重を調査しました(松尾知明ほか:体力科学61: 393-402,2012)。減量前の体重の10%減を1年間維持できた人を減量成功者としました。その結果、減量成功者の割合は、直接指導したグループでは20%でしたが、間接指導グループでは夫に指導した人の12.5%、妻に指導した人の29.5%でした。つまり、減量を維持するには、配偶者が目を光らせることが重要だとわかりました。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
減量維持には本人の努力と同じぐらい配偶者の注意が効く
- ダイエット説明
- 「私は営業の仕事で長い時間歩いているから特に運動はしていません」という患者さんが良くいますが、仕事でカロリーを消費するためには、安静時の3倍以上のカロリーを中等度以上の身体活動が必要です。国内のある大学の研究では177人の異なった仕事の人の勤務中のカロリーを調査しました(田中千晶ほか:体力科学.61:435-441,2012)。その結果、1日の中で安静時の3倍以上のカロリーを消費する時間は、セールス(営業)マンでは平均40.2分でしたが、警備員では平均131.3分でしあり、セールスマンの3倍以上でした。つまり、外回りのお仕事程度では体重を下げるような運動にはなりません。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
営業の仕事で歩く程度では体重は落ちない
- その他
- 今まで変形性ひざ関節症の患者さんの痛みを和らげるための足底板やサポーターの研究を行って、株式会社竹虎様に造ってもらい、販売してきてもらいました。しかし、足首バンド付き靴の中敷き(商品名:ソフラウルファーOAインソール)は、あまり売れずに在庫が余ってしまい、竹虎様にご迷惑をかけてしまいました。 勿論、商品が悪かったから売れなかったわけではなく、どうして足首バンド付き靴の中敷きが変形性ひざ関節症に良いのを説明するのは営業の方には難しいので、開発者である僕が会社を立ち上げて、説明して皆様に納得してもらい使って頂きたいと考えました。 会社の名前は、有限会社 戸田メディカルエビデンスといいます。メディカルとは医学という意味で、エビデンスは証拠という意味です。僕は今まで、変形性ひざ関節症に対するの足底板やサポーター効果について沢山の研究を行い、医学論文を書いてきました。この会社で販売する足底板やサポーターは戸田が実験して、論文を書き、それが効くという証拠が医学的に認められたという意味で戸田メディカルエビデンスと名付けました。 どうぞ、ご愛顧を賜りますようによろしくお願いします 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝