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- ホンマでっかネタ説明
- 国内のある大学の研究では、20歳代から50歳代までの人にタマネギに含まれる硫化アリルという催涙物質を与えて、その刺激に耐えられる時間を比較しました(Higashihara Hisayo et al; Japanese Journal of Ophthalmology.54: 215-220,2010.)。その結果、20歳代が他の年代に比べて明らかに短かったです。逆に、タマネギを切っても涙が出なくなるのは料理に熟練してきたのではなく、目の表面の感覚が低下してきた老化現象の現れです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
タマネギを切って涙が出るのは若い証拠です
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- これはスイスのジェネーバ大学の研究結果です(Tobalem M, et al;. J Plast Reconstr Aesthet Surg. 66:260-266,2013)24匹のラットの背中に麻酔をした後に熱い鉄板を当て、火傷を作りました。その後、8匹ずつ何もしないグループと17度の冷水で20分間冷やすグループと37度のぬるま湯にひたすグループに分けました。4日後に鉄板の面積に対して皮膚の色が変わっていた面積は冷水で冷やしたグループでは81%、手当しなかったグループでは94%でしたが、ぬるま湯で手当てしたグループは65%にとどまりました。やけどの後を20分も冷やすとかえって皮膚に悪い影響がでます。冷やすのは初めの1分程度にして、後は血のめぐりをよくするためにぬるま湯に浸した方が良いと彼らは報告しています。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
やけどの後を冷やし過ぎると低温やけどでひどくなる
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- 子供の腕を引っ張ると肘の部分で橈骨という骨の付け根(タイヤみないな形をしています)が、靱帯から少しずれ、子供が肘を動かなくなります。これを肘内障といいます。でも安心してください。肘内は整形外科に行って、腕をねじってもらうだけで簡単に治ります。でも、やっかなのは、土曜の夜、普通の病院が閉まってっているので大慌てしてしまうことです。吉岡整形外科の吉岡先生の調査では、1998年3月~2013年までの15年間に整復した170例の肘内障の中で100例(59%)が土曜日午後6時~深夜の救急に来院していたそうです(吉岡 裕樹:整形外科.64: 1053-1057,2013)。。だから、土曜日の晩に子供の手を引っ張るのはやめましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
土曜日の晩には、子供の手を引っぱらないようにしよう
- ホンマでっかネタ説明
- 寒くなってきましたね。これからはブーツを履く女性も増えるでしょう。ブーツを履く脱ぐ時に股関節をおもいっきり曲げる必要があります。日本人の女性の2~7%は股関節がずれやすい臼蓋形成不全という状態です(日本整形外科学会ホームページ、https://www.joa.or.jp/jp/public/sick/condition/acetabular_dysplasia.html)。臼蓋形成不全の人が立ったままブーツを脱ごうとすると股関節がずれる感じがします3)。そんな人も玄関に椅子があれば、椅子に腰掛けて楽にブーツや靴を着脱できます。また、最近のマンションは壁一面がシューズボックスになっているので、荷物をひっかける場所がありません。そんな時も玄関に椅子があれば、荷物を地べたに置かずに、靴や服を脱ぐことができます。文責:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
玄関に椅子が置くと股関節への負担が減る
- 説明頸椎
- 年齢の変化で起こる腰の曲がりを治すことは、難しいと言われています。腰のまがる大きな原因は、頭が前に垂れるから背骨が曲がってくることが大きな原因です。太田整形外科の太田院長の研究では、腸腰筋、腹筋のストレッチ運動である肘支え上体起こし姿勢(ハイハイのポーズ)を3ヶ月続けた患者さんでは6割の人で改善があったそうです(太田邦昭ほか.日本臨床整形外科学会雑.37: 121-126,2012.)。反対にうたた寝するときに頭を垂らすと腰にかかる負担が大きくなります。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝