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- 変形性膝関節症説明
変形性ひざ関節症の患者さんの話を聞いていると、時々、「○○病院でこのままにしていると将来寝たきりになるから手術しましょうと言われました」と言う人がいます。厚生労働省の発表では介護保険で要支援(自分のことは何とか自分でできる程度)になる原因は、関節や腰の痛みが第1位ですが、要介護(日常生活で人の助けを必要とする)に原因の第1位は脳血管障害(脳梗塞など)、2位が認知症、3位が老衰、4位が骨折です。つまり、変形性膝関節症や腰部脊柱管狭窄症で医者から「このままにしておくと将来、寝たきりになる」と言われたても信用しないで下さい。そう言われたら「先生、今まで何人、このままにした経験があるんですか?」と答えましょう。解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
「このままだと、将来寝たきりになるので手術しましょう」ってホンマでっか?
- 腰痛
いわゆるぎっくり腰は朝起きた時に起こることが多いです。その原因は、夜寝ている間に腰の関節や筋肉は動いていないので固くなっていますが、朝起きた時に急に前屈みになると腰痛が起きやすいです。人はレム睡眠という脳も休んでいる時期には自然と寝返りをします。だから、腰痛予防のためには寝返りのしやすい環境で寝るようにしましょう。解説:江坂江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
寝相の良い人は起きた時に腰痛に悩まされる
- 五十肩
厚生労働省が発表する国民生活基礎調査では女性が自覚する病気の第1位は肩こりです。肩こりはコンピューター作業などで目が疲れて、肩の筋肉が疲労して起こってきます。だから、肩こりはよく睡眠をとれば、治るような気がします。しかし、高校生の睡眠時間と肩こりの関係を調べた調査では、8時間睡眠が36。0%と肩こりの割合が一番少なく、7時間で42,5%、6時間で49.5%であったが、9時間、10時間では53.8%、5時間で54.5%、4時間で58。8%と睡眠時間は多すぎても少なすぎても肩こりの割合が多いという結果でした(高桑巧:肩関節.24:195-198,2000)。肩こりの治療には運動が一番です。江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
肩こりの治療は寝るよりも運動
- 変形性膝関節症説明
スイスのバーゼル大学の研究では、10人の交通事故などで膝の軟骨の一部が無くなった部分に自分nお鼻の軟骨から取った細胞を2週間実験室内で増やした後に移植しました(Mumme M et al: Lancet. 388:1985-1994,2016)。その結果、10人すべて膝に鼻の軟骨が定着しました。2年後には1人だけ移植した軟骨が剥がれてしまいました。10人とも膝の痛みがとても良くなっていたそうです。 論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
鼻が高い人は交通事故で膝を怪我しても鼻の軟骨を膝に移植できる?
- 変形性膝関節症説明
アメリカのある大学では痛みのある変形性ひざ関節症と変形性股関節の患者さんで一般的な外来治療を受けている537人を3つのグループに分けました(Allen KD:Ann Intern Med. 2017 doi: 10).。一つ目は、電話で痛みや肥満の対処法を指導する群、二つ目は電子メールでそれぞれの患者に適した生活を指導する群、三つ目は電話でもメールでも指導する群です。その結果、12カ月後の治療成績は、電話やメールで追加しても治療成績はあがりませんでした。やはり、ひざや股関節の治療は医者に実際に診てもらって指導を受けるのが一番だと思います。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝