貴晶会戸田リウマチ科クリニック

診察予約・お問合せは 06-6387-4114
受付時間 | 9:30〜12:30(月-土) 15:30〜18:30(月-水,金)

ニュースNews

整形外科に行かなければならない手や足のシビレとは?

説明
整形外科に行かなければならない手や足のシビレとは?診察していると、よく「手先がシビれます」とか「手のひら全体がシビれる」と言われる患者さんがいます。しかし、それらの原因は冷えによる血管の収縮からくるシビレや原因不明のシビレであり、積極的に治療する整形外科医は少ないと思います。%e6%95%b4%e5%bd%a2%e5%a4%96%e7%a7%91%e3%81%ab%e8%a1%8c%e3%81%8f%e3%81%b9%e3%81%8d%e6%89%8b%e3%81%ae%e3%82%b7%e3%83%93%e3%83%ac 手や足の神経がどこかで圧迫された時には独特な部分の感覚が鈍くなります。まず、正中神経という肘の真ん中と通る神経は手首の部分で圧迫されやすく、その場合は両手の人さし指と中指の先をこすり合わせると圧迫された方の手の感覚が鈍くなります。尺骨神経は肘の内側で圧迫されやすく、その場合、小指の外側の感覚が鈍くなります。橈骨神経は腕の骨を回るように通っているので、腕枕をした後などに圧迫されます。その場合、親指と人さし指の間の水かきの感覚が鈍くなります。足の腓骨神経は膝の外側にあるグリグリの後ろで圧迫されやすく、その場合は足の親指と人さし指の間の感覚が鈍くなります。このような部分の感覚が鈍くなっていれば、なるべく早めに整形外科に行きましょう。吹田市江坂戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝  

膝を斜めと縦に引き伸ばす痛点(つうてん)ストレッチが良い

説明
膝を斜めと縦に引き伸ばす痛点(つうてん)ストレッチが良い%e8%86%9d%e3%82%92%e7%b8%a6%e3%81%a8%e6%96%9c%e3%82%81%e3%81%ab%e5%bc%95%e3%81%8d%e4%bc%b8%e3%81%b0%e3%81%99%e7%97%9b%e7%82%b9%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%ac%e3%83%83%e3%83%81 ひざが痛くなってくるとひざの周りの血液のめぐりが悪くなり、筋肉や靭帯が硬くなってきます。東京医科歯科大学の宗田先生は硬くなった筋肉や靭帯を引き伸ばし、柔らかくするスチレッチ、痛む点と書いて痛点ストレッチを考案されました(宗田大.膝痛.第4刷.Medical View社,2009 16-17)。僕(戸田佳孝)は痛点ストレッチを患者さんが自分でやりやすいようにアレンジしました。引き伸ばすのはひざの内側をまっすぐ縦に走るひざの横揺れを防ぐ靭帯と太ももの内側の後ろからひざ前に向かって斜めに走る膝を曲げる筋肉です。まず、親指で少し強めにひざの内側を縦に引き伸ばし、ひざの横揺れを防ぐ靭帯をストレッチします。次に、後ろからひざ前に向かって斜めに引き伸ばし膝を曲げる筋肉をストレッチします。これを朝夕30秒ずつ行います。僕らの研究では、変形性膝関節症の患者さんに筋トレだけを行ってもらうよりも痛点ストレッチで筋肉を柔らかくしてもらってから筋トレを行った方が症状が明らかによくなりました(戸田佳孝ほか:変形性膝関節症に対する痛点ストレッチと体重計を用いた膝伸展トレーニングの併用効果.整・災外.58:345-350,2015)。吹田市江坂戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝

指をよく使う人がなりやすい腱鞘炎ドウケルバン氏病

説明
指をよく使う人がなりやすい腱鞘炎ドウケルバン氏病%e3%83%89%e3%82%a6%e3%82%b1%e3%83%ab%e3%83%90%e3%83%b3%e6%b0%8f%e7%97%85%e3%81%af%e6%8c%87%e3%82%92%e8%89%af%e3%81%8f%e4%bd%bf%e3%81%86%e4%ba%ba%e3%81%8c%e3%81%aa%e3%82%8a%e3%82%84%e3%81%99%e3%81%84親指を立てた時にできるくぼみは、タバコの葉を入れて、嗅いでいたため嗅ぎタバコ入れという名前がついてします。この嗅ぎタバコ入れの付け根では親指を外側に開く筋と上に上げる筋が交叉しています。親指を使う仕事をし過ぎるとこの交叉の部分で腱鞘炎が起こり痛くなってきます。これをドウケルバン氏病とも呼びます。そんな症状には親指を内側に入れて曲げ、反対の手で引っ張るストレッチをしましょう。それでも痛みが続けば。整形外科に行って、サポーターを着けたり、注射を打ちましょう。戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝  

寿司は箸で食べた方が日本人の器用さが保てます

説明
寿司は箸で食べた方が日本人の器用さが保てます%e5%af%bf%e5%8f%b8%e3%81%af%e7%ae%b8%e3%81%a7%e9%a3%9f%e3%81%b9%e3%82%8b%e3%81%b9%e3%81%8d柔らかいお寿司のご飯の部分を箸で挟むためには手先の微妙な力加減が必要ですので、指の関節の細かい運動の訓練になります。国内のある病院では5人の日本人の食事行動をビデオで記録し、食材の違いによる箸の使い分けを観察しました(納谷恵美子:石川県作業療法学術雑誌.1: 27-28,2013)。その結果、ご飯を食べる時はすくうと載せるが主な動きでした。つまり、ご飯を箸で挟む機会はお寿司を食べる時ぐらいしかありません。ちなみに、外国人を対象とした調査では、寿司を手で食べる人が箸で食べる人の2倍いました。江坂戸田整形外科リウマチ科クリニック院長:戸田佳孝

四十肩(五十肩)は二本足で歩く人間の宿命です

説明
四十肩(五十肩)は二本足で歩く人間の宿命です%e5%9b%9b%e5%8d%81%e8%82%a9%e3%81%af%e4%ba%8c%e6%9c%ac%e8%b6%b3%e3%81%a7%e6%ad%a9%e3%81%8f%e4%ba%ba%e9%96%93%e3%81%ae%e5%ae%bf%e5%91%bdjpg人間は二本足で歩くので、腕の重みは肩の筋肉で支えています。四十歳や五十歳を過ぎた頃から腕の重みを支えている筋肉が痩せてきて、自分の腕を吊り下げているだけでも筋肉が炎症を起こします。これを四十肩、五十肩といいます。肘を曲げたまま背中に手を回すと炎症を起こしている肩峰下滑液包が圧迫されるので痛みを感じます。そんな症状には、ペットボトルなどの重りを持って、腕を振り子のように振り、手が後ろに回りやすくしましょう。それでも痛みが取れなければ、整形外科でヒアルロン酸の注射を打ってもらいましょう。戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝