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- 腰痛
温泉に行くと「効能:坐骨神経痛」と書いてありますよね。でも、坐骨神経痛というのは病名ではなく、症状の名前です。坐骨神経痛を起こすものは、腰の骨と骨との間の椎間板が飛びだして神経を圧迫する椎間板ヘルニアや年齢の変化で神経がたるむ腰部脊柱管狭窄症など様々で、病名によって治療法も変わってきます。例えば、一言で交通違反と言っても制限速度60kmオーバーの交通違反なら免許停止ですが、駐車違反なら罰金ですむように何が原因かが大事なのです。解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
坐骨神経痛は病名ではありません
- その他
歳をとってくると骨粗鬆症になり、骨が折れやすくなります。また、背骨が曲がってくると肋骨にかかる負担が大きくなります。だから、お年寄の肋骨は折れやすくなっています。横になって上から脇腹をもむとそれだけでも肋骨骨折を起こすことがありますので、横になってのマッサージはやめましょう。解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
おばあちゃん孝行のマッサージでは肋骨骨折に注意しよう
- その他
足のことで悩んでいる人は多いですね。まず、足には縦方向のアーチと横方向のアーチがあります。縦方向のアーチが減ったのがご存じ扁平足ですが、横方向のアーチが減っても長く歩くと疲れやすくなります。足先が痛くなるのは足の指の関節が靴に当たって痛くなることが多いです。これは足の指を動かさないから関節が固まってハンマートーという変形になっている場合が多いです。外反母趾の原因の一つも足の親指を動かさないため筋肉が痩せてきたことです。ゲタを履いていた昔の日本人のように足の指がよく動くようになれば、足の痛みも減ります。解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
足の指をよく動かすと足の痛みがとれることが多い
- その他
よく「私は体が右に傾いているんです。記念写真を見るといつも右肩が落ちています。どこが悪いんでしょうか?」と言って来られる患者さんがいます。でも、ほとんどは姿勢のくせの問題です。体が傾いているかどうかは、重りをくくりつけたひもの先を頭の後ろや耳タブにつけてみて、お尻の割れ目や足の外側のくるぶしの5~6cm前を通っていれば、体は傾いていません。解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
体が傾いていると思うのは、くせの問題がほとんどです
- 変形性膝関節症
変形性ひざ関節症になってO脚変形が強くなると、痛みから逃げるために、脚を内側に回すように歩きます。脚を内側に回すとそれにつられて足も内側に回ります。そのため、足の親指にかかる重心がかかるので外反母趾が強くなり、足の裏の横向きのカーブが押しつぶされます(清水新悟ほか:靴の医学.24: 90-93,2011.)。その状態で我慢して歩いていると、ひざの治療によって膝の痛みが楽になった後にも外反母趾と横軸アーチの低下は残り、それが歩行困難の原因となり、脚の筋力を低下し、ひざにかかる負担が増え、また膝が痛くなるという悪循環が生じます。だから、長い間膝の痛みのある患者さんでは外反母趾や足の横アーチの矯正も必要となります。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝