貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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歳をとって身長が低くなっても床から膝までの高さは変わらない

ホンマでっかネタ説明
歳をとって身長が低くなっても床から膝までの高さは変わらない%e8%86%9d%e3%81%ae%e9%ab%98%e3%81%95%e3%81%af%e5%a4%89%e3%82%8f%e3%82%89%e3%81%aa%e3%81%84岐阜県総合医療センターの研究では60歳以上の外来患者800人を対象に身長の変化を調査しました(細江英夫:中部日本整形外科災害外科学会雑誌.55:293-294,2012)。その結果、男性の80歳未満では平均3cm未満の身長短縮で、年間短縮量は2~3mmでした。また、80歳以上では短縮量が年間5mm以上でした。女性では60歳代から平均3cm以上の身長短縮が認められ、歳をとるどこと短縮量はだんだん増えていました。では、身長が短くなった人の元の身長はどのように予測するのでしょうか?骨が短くなるのは背骨の骨の高さが低くなるからです。でも、膝の下のスネの骨(脛骨けいこつ)は年齢とともに変化しません。女性の場合、元の身長=(座った時の床から膝の高さ×1.91)―(年齢×0.17)+75だそうです。論文の解説:江坂駅前の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝

10代後半に筋力の弱い男は20代や30代に自殺や心疾患での死亡率が高い

筋肉トレーニング説明
10代後半に筋力の弱い男は20代や30代に自殺や心疾患での死亡率が高い10%e4%bb%a3%e5%be%8c%e5%8d%8a%e3%81%a7%e7%ad%8b%e5%8a%9b%e3%81%8c%e5%bc%b1%e3%81%84%e3%81%a8%e6%97%a9%e6%ad%bb%e3%81%99%e3%82%8bスウェーデンのグラナダ大学では114万2599人の16歳から19歳の男子の膝を伸ばす力、握力および肘を曲げる力を調べ、その人の総合筋力を点数にしました。その24年後にそれぞれの人の行方を捜すと、2万6145人が死亡していました。その理由は、自殺が最も多く22.3%であり、心血管疾患が7.8%でした。体格や血圧とは無関係に10代後半に筋力が弱かった者は強かった者に比べて、心血管疾患で死亡者が20~35%少なく、自殺した者が20~30%少なかったです。膝を伸ばす筋肉、物を握る筋肉、肘を曲げる筋肉の中で最も大きな筋肉は、膝を伸ばす筋肉である大腿四頭筋です(Ortega FB,et al: BMJ. 2012 Nov 20;345:e7279)。だから、若い頃から大腿四頭筋を鍛えておかなければ、早死する確率が高くなります。論文の解説:江坂駅前の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝

3割の人が自分用のふりをして家族のために湿布をもらっていた

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3割の人が自分用のふりをして家族のために湿布をもらっていた%e5%ae%b6%e6%97%8f%e7%94%a8%e3%81%ab%e6%b9%bf%e5%b8%83%e3%82%92%e3%82%82%e3%82%89%e3%81%86国内の調査では、湿布を大目にもらう患者さんは61.2%であり、その内49.7%がその使い道を「家族が必要な時にあげる。」と答えました。つまり、30.4%の患者は自分のためにと偽って家族のために湿布を出してもらっていました(松岡紗代ほか:医療薬学. 38: 592-598,2012)。このためか、2016年の保険改正では保険で出せる湿布の枚数が制限されました。みんなで保険医療を支えるために正直にいきましょうね。論文の解説:江坂駅前の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝  

人工ひざ関節の入れ替えが増え、莫大な社会保障費が浪費される

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人工ひざ関節の入れ替えが増え、莫大な社会保障費が浪費される%e4%ba%ba%e5%b7%a5%e8%86%9d%e9%96%a2%e7%af%80%e3%81%ae%e5%85%a5%e3%82%8c%e6%9b%bf%e3%81%88%e3%81%8c%e5%8c%bb%e7%99%82%e8%b2%bb%e3%82%92%e5%9c%a7%e8%bf%ab%e3%81%99%e3%82%8b日本でも人工ひざ関節の手術をする病院が増えました。戸田クリニックに来る患者さんでも「○○市民病院に行くと、すぐに手術しなければ歩けなくなると言われましたが、本当でしょうか?」と言ってこられる患者さんが増えてきました。でも、安心してください。人工ひざ関節は緊急に手術する必要はありません。それから、人工ひざ関節を60歳代に入れると、平均寿命が長くなった現在では80歳代で入れ替えが必要となる場合があります。カナダの研究では、これから膝人工関節の入れ替えが増えます(Bhandari M,et al.:Clin Med Insights Arthritis Musculoskelet Disord. 2012;5:89-94.)。人工関節の入れ替えには入院費だけで2億七千ドル(240億円)かかります。2030年までに入れ替え手術は今の5倍になり、その社会負担は年間13億ドル(1157億円)ずつ増加えるそうです。だから、人工関節は最後の手段にして、まずは筋肉トレーニングをしましょうというのが僕の考えです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝

膝の痛みは早めに治療しないと腰痛も出て寝たきりになりやすい

変形性膝関節症説明
膝の痛みは早めに治療しないと腰痛も出て寝たきりになりやすい%e8%86%9doa%e3%81%a8%e8%85%b0%e7%97%9b%e3%81%af%e9%80%a3%e5%8b%95%e3%81%99%e3%82%8bケンタッキー州Louisville大学の研究では、手術をするほど重症の変形性ひざ関節症患者さん42人の中で31人(74%)もの人が腰痛もあると答えました。さらに、変形性ひざ関節症と腰痛のある31人の中で30人が腰痛が出現してから膝の痛みがより激しくなったと答えた。なぜならば、変形性ひざ関節症になると膝を曲げて歩くためにその姿勢を支えるために、腰に負担がかかるからです。だから、変形性ひざ関節症は早い段階で治療しなければ、腰も痛くなり、寝たきりの原因となります。論文の解説:江坂の整形外科医院 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝