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- 五十肩筋肉トレーニング説明
- 4本足で歩く動物では前足の重みは地面が支えています。でも、2本足で歩く人間の腕の重さは肩が吊り下げています。これが四十肩や五十肩です。移動中の楽な姿勢は、肩関節が吊り下げている腕の重みを軽くしてやることです。まず、自動車を運転して移動する時は、シートを前にして、肘を締めて肘を体につけてハンドルを持ってください。肘を体につけると肩にかかる腕の重みが軽くなります。次に、新幹線で移動する時は、肘掛けや座席のテーブルに肘を置きましょう。肘を置く部分は弾力があり、円形の方が良いので、タオルを肘掛けや座席のテーブルの上に敷いた上に肘を置く方がなお良いです。 また、自分の腕の重みを肩だけに負担させないために地下鉄などで座る時には少しふんぞりかえって座り、鞄などを横腹の上に置き、その上に腕を乗せましょう。そうすれば、腕の重みが横腹に逃げて、肩にかかる負担が減ります。握り棒をもつ時などは、なるべく肘を締めて肘を体に近い位置にして持ってください。肘を締めることで、引っ張られる力が肩にかかるのを軽減します。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
五十肩になった時の車の運転や列車に乗る時の楽な姿勢について
- 装具説明
- 皆さん、歯が痛くなった時に痛い歯の表面の皮膚をおさえますよね。あれは広い範囲で触る弱い刺激が小さい範囲から出ている痛みの強い刺激をかき消してしまうという脳の仕組み(ゲートコントロール)があるからです。痛み止めを飲むと胃を荒らすなどの副作用がありますが、痛い部分を広範囲に圧迫しても副作用はありません。膝が痛む時にも食器洗いのスポンジなどを3✕3cm(指の3本分ぐらいの広さ)に切って痛む部分(多くは内側)に貼り、その上からサポーターを巻いて圧迫すれば、副作用なく痛みが少し楽になります。お試し下さい。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
膝が痛む時はスポンジで痛い部分を圧迫しよう
- 変形性膝関節症説明関節内注射
- 2023年3月25日放送の日本テレビ系列「世界一受けたい授業」という番組で重症なアレルギーであるアナフィラキシーの話題が放送されていました。整形外科領域では痛み止めであるボルタレンの入ったヒアルロン酸であるジョイクルによるアナフィラキシー反応が問題になり、ジョイクルを使用しない病院も多いです でも、MRIが普及するまでの昭和期の整形外科医は膝関節造影検査の際、ヨードを含んだ造影剤ウログラフィンを使っていました。このため、しばしば気分が悪くなられるアナフィラキシー反応を経験しましたが、誰も慌てることなく、血圧を測り、アドレナリンを太腿の筋肉に注射し、脚を挙げて血液を脳に送る処置を行えば、殆どの患者さんが回復していました。言い方は悪いですが↓アナフィラキシーを怖がっていれば、膝の専門医は務まるか?という時代でした。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
医学の進歩によって緊急処置の方法が忘れられることもある
- その時の話題説明
- 3月24日午後3時55分ごろ、名古屋市中区新栄の駐車場で1歳から2歳くらいの子ども2人が倒れているのが見つかりました。マンションの7階から転落したと考えられています。安藤先生の調査では5歳以下の幼児のビルからの転落が48件で、その内訳は男児が33人(69%)を占め,年齢では3歳が20人(42%),2歳が13人(27%),4歳が8人(17%)の順でした。 発生時間帯は,9時台8件,8時台6件,12時台と16時台が各5件となっており,家事等で子どもから目が離れ易い時間帯が多かったです。転落する原因としてはベランダのエアコンの室外機を踏み台にした事故が6件発生しており,その他,子ども用椅子や歩行器,ゴミ箱等も踏み台とした事故もありました。子供が歩けるようになれば生活に必要不可欠でない足台になる物のは早く処分することが重要です 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
幼児の転落事故は3歳男児が朝9時ごろ起きやすい
- 老化説明
- いつも笑っている認知症なら良いけれど、「すぐに怒る」とか「エロい行動をする」とか「生活が不潔になる」などの認知症にはなりたくないですよね。我が国の65歳以上の認知症患者数は2020年に約602万人、2025年には約675万人(有病率18.5%)と5.4人に1人程度が認知症になると予測されています。Livingston先生達の研究では9つの事に気をつければ認知症の35%は予防可能です。その9つとは12歳までの幼少期の教育、中年期高血圧、中年期肥満、難聴、運動不足、社会的孤立、喫煙、うつ病、糖尿病ですLivingston先生達の研究では特に、難聴の人は健聴者と比べ認知症のリスクが約二倍に上がるそうです。その理由は耳は二十四時間、忙しく働き続けており、寝ているときも周囲の音を聞いていて危険な音でないかを判断しています。ところが加齢が進んで聴力が低下すると、音による刺激が少なくなる。すると、脳の活動が低下して認知機能が衰えてしまうと考えられます。耳が聞こえにくくなったら早めに補聴器をつけるようにすることが認知症の予防には重要なようです。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝