ニュースNews
- スポーツ若い人の整形外科説明
- 今回も関西医療大学の増田教授に教えてもらいました。↓8月も終わり、残暑の季節となりました。最近の産経新聞・夕刊で『運動時シャツ論争 インかアウトか』という記事が1面にありました。 特に育成年代のスポーツ現場ではシャツの裾(すそ)を入れる事を生徒指導の観点から強調する場合が多かったと思いますが、サーモグラフィーで測定すると裾を出す方が上半身の体温が4度も低かったらしいです。日本サッカー協会も平成24年度から『シャツの裾をパンツの中に入れてプレーしなければならない』という通達を廃止しました。大会によっては↓試合前の整列の際にだけシャツインを奨励する場合もあるみたいです。 この写真は約50年前のブラジル代表です。皆シャツインしていますね。胸番号やパンツの番号もありません。短いパンツは暑熱対策ではありません。昔はサッカーパンツはこんな感じでとても短かったんですよ。 昭和の頃はシ袖アウトとダラしがないと言われました。また育成年代に対してこういうギプス??もありましたね〜。今なら間違いなくハラスメントですかね。 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
シャツはインかアウトか?
- 筋肉トレーニング若い人の整形外科説明
- 筋力トレーニングの魅力の一つは運動神経の良い悪いに関わらず、目に見えて筋肉が太くなっていくことです。筋肉が太くなるのは筋トレによって切れた筋肉の線維がタンパク質で補修される時に前よりも太くなるからです。 力強さをアピールしたいのか筋トレを高スピードでやっている人が時々いますが、筋トレはスローモーションで行った方が効果的です。↓その理由は↓筋肉の収縮時間が長いことで血液の流れが阻害され、血流が制限された状態になるため筋肉内の環境が悪くなります。そうすれば、沢山筋肉に傷がつき、沢山タンパク質が補修してくれて筋肉がより太くなるからです。 渡邉先生達の研究では腕を外側に挙げるサイドレイズをゆっくりと10回行った際の三角筋の収縮を観察しました。その結果は最初の1~2回では全筋線維の平均45.1%しか収縮しませんでしたが、最後の1~2回では56.4%が収縮しました。つまり、ゆっくり運動をしていると沢山の筋線維が収縮しだすことがわかりました。スロートレーニングはメニューに限らず、3〜5秒かけて鍛え、同じく3〜5秒かけて戻すというのが一般的です。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
筋トレはスローに行った方が筋肥大する
- スポーツ若い人の整形外科説明
- 今回も関西医療大学の増田教授に教えてもらいました。サッカー日本代表の新しいユニフォームが発表されました。折り鶴からのイメージを表現したそうですね。真ん中の青-白-青がフィールドプレーヤーのファーストユニフォームだそうですが、『先代』と比べますとシンプルなデザインが個人的には気に入っています。また細かいところですが、青-青-青でないところも…ですね。 これは昔のイタリア代表のユニフォームですが、日本と同様に国旗の色とは関係無く『地中海ブルー』を示しているそうです。となると日本vsイタリアの対戦ではファーストユニフォームのカラーリングが「モロに」重なります。すると例えば日本が白-黒-白のセカンドユニフォームを着用すれば問題ないと思うのです。しかし実際は青-青-青と白-白-白という様に『濃い色と薄い色』の単色同志の組み合わせになる例が多いです。審判の視認性が理由の様です。 しかし以前イングランドではゴールキーパーはフィールドプレーヤーでシャツのみが異なる色というのが通例だったんです。代表チームもです。ビデオ判定など、審判の業務もデリケートになってきているんでしょうかね。
サッカー日本代表の新ユニフォーム発表!
- 腰痛若い人の整形外科説明
- 近、診察をしていると子供の腰痛が増えています。子供に大人と同じ量の薬を出すわけにもいかないし、注射もかわいそうだし、治療法があまりありません。鞄を片方の肩にかけるのは止めましょう。 ある研究では179名の学生に質問紙を用いて調査を行いました。.その結果,女性のほうが男性よりもリュックサック使用中に腰痛を感じていました.また,女性のほうが見た目を重視する傾向がありました(徳竹優花:理学療法ジャーナル.53:953-956,2019)街で見かける若い女性で「こんな懸け方していたら腰痛になるよ」と僕が思うリュックの懸け方は、スマート(背筋のない)体格の片方の肩にだけ、紐を長くして、手の補助なし、重い荷物を入れている姿です。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
ファッショナブルなリュックは腰痛の原因?
- その時の話題
- 静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で、七三歳の理事長兼園長が代わりにバスを運転していた送迎バスに取り残された三歳の園児が死亡した事件では、故意によるものではないと思われますので、保護責任者遺棄致死罪ではなく業務上過失致死罪が適用される可能性が高いと言われています。 小山田先生の解説では、最近20年で65歳以上の入所受刑者数は約5倍に増加したそうです。高齢受刑者の特徴として、窃盗が多く、再入率が高く、身元のいない人が半数以上だそうです。つまり、お金がないからとか孤独であるから刑務所に入る高齢者が増えているそうです(小山田静枝:日本社会精神医学会雑誌.29:60-66,2020.)。 五十嵐先生の解説では、認知症になった高齢犯罪者については介護施設などに移し、通常の刑事罰ではなく、別の刑事罰を与えるべきであると述べています(五十嵐禎人.司法精神医学 .16: 67-78,2021.)。この制度をダイバージョンといいますが、仮病を使ってダイバージョンできないように厳しく取り締まってほしいと僕は思います。 文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝