戸田整形外科リウマチ科クリニック

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顔が赤くなるお酒の成分が腫れを和らげるとは不思議な話ですね

ダイエット若い人の整形外科説明
顔が赤くなるお酒の成分が腫れを和らげるとは不思議な話ですね 風邪を引いた時には「お酒をひかえましょう」と言われますよね。あれはお酒で血行がよくなり、炎症が全身に広がるからです。だから、お酒は炎症を強める働きがあると思っていました。しかし、上原先生達は大麦焼酎を造る途中でできてくるヒログルタミルテトラへプチド(以ド, pEPYP)という成分が変形性膝関節症の痛みやこわばりを和らげることを報告しました(上原絵理子ほか.薬理と治療.48: 1207-1215,2020.)。そう言えば、炎症を和らげる成分であるポリフェノールは赤ワインに多く含まれていますから同じですね。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝  

変形性ひざ関節症の人は転倒予防のためにも靴の中敷きを入れよう

変形性膝関節症老化説明
変形性ひざ関節症の人は転倒予防のためにも靴の中敷きを入れようひざの痛い人はよくペタペタと歩きます。小林先生達は手術をするために入院してきた40人の重症の変形性ひざ関節症の患者さんの足の形を調べました(小林恵理,ほか理学療法科学.35: 23-28,2020.)。その結果、変形性ひざ関節症の患者さんは舟状骨という足にある骨が落ち込んでおり、足の背の高さが低くなっていました。足の背の高さが低いと足のバネが効かず、ペタペタと歩き、転けやすくなります。つまり、変形性ひざ関節症の患者さんに対する靴の中敷きは、O脚を矯正するだけでなく、足の背の高さを保ち、転倒予防にも役立つます。江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

高齢者はウォーキングしていると骨折しにくい

スポーツ老化説明
高齢者はウォーキングしていると骨折しにくい今まで僕は「変形性ひざ関節症の予防のためには、ウォーキングだけではダメです。脚の筋力をつけましょう」と説明してきましたが、骨折の予防にはウォーキングが良いという論文があります。岩瀬先生達の調査では、75 歳以上の後期高齢者においては,骨粗鬆症, 運動器不安定症に当てはまるかどうかに関係なく,散歩やウォーキングをしている人の方がしていない人より骨折率が有意に低かったです(岩瀬六郎,ほか:日本臨床整形外科学会雑誌 .35: 141-147,2010.)。夫婦仲良くウォーキングすることは良い習慣だと思います。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

捻挫を適当に治療していると腰痛で一生悩まされる

スポーツ腰痛若い人の整形外科説明
捻挫を適当に治療していると腰痛で一生悩まされる学生時代スポーツをしていると捻挫ぐらいで大事な試合を休めたくないので、整形外科には行かず、チームにも内緒で自分でテーピングをぐるぐる巻きにして試合にでたりしましたよね。それを繰り返していると靱帯の傷が広がって次第に足首が上に持ち上げにくくなります(背屈制限)。北谷先生達の研究では足関節の背屈制限があるとそれを補うために膝を伸ばしてあるくようになります(北谷亮輔, 大畑光司, 澁田紗央理:足関節背屈制限と歩行速度の変化が歩行時の下肢関節角度と筋活動に与える影響.日本基礎理学療法学雑誌.16: 29-37,2013.)。膝を伸ばして歩いていると腰椎に負担がかかり、腰痛が出て、慢性化しやすいです。だから、捻挫はその都度しっかり治しましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

歩き方がわるいのも骨粗しょう症の原因の一つ

老化説明
歩き方がわるいのも骨粗しょう症の原因の一つ平松先生達の研究では脳梗塞の後、片方の足が不自由になった方(片麻痺)では麻痺している方の踵の骨では骨粗しょう症が進行するのは、歩き方(歩容)が変化するからであることを証明されました(平松和嗣久ほかリハビリテーション医学.37: 98-102,2000.)。つまり、片麻痺でない人でも摺り足や前屈みであるいていると歩容が悪くなり、踵の骨の骨粗しょう症が進行する可能性が高いです。だから、歩く時はできるだけ踵を挙げて、背筋を伸ばして歩きましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝