戸田整形外科リウマチ科クリニック

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年代別行うべき骨粗しょう症予防運動 ②青年期には思いっきりジャンプ

筋肉トレーニング老化説明
年代別行うべき骨粗しょう症予防運動②青年期には思いっきりジャンプ20代など若い時に骨密度を増やすのには可能な限り高くジャンプするのが良いと言われています。若い女性を対象としたkato先生達の研究では, 1日10 回,週に3日の最大ジャンプ運動を6カ月間行うと腰椎で骨密度が2.4%増え、大腿骨頚部の骨密度を3%増加しました(Kato T, et al : Effect of low-repetition jump training on bone mineral density in young women. J Appl Physiol 100  : 839-843, 2006.)論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

女性が骨を太くするには初潮前の30cmジャンプが有効

筋肉トレーニング老化説明
女性が骨を太くするには初潮前の30cmジャンプが有効男子では男性ホルモンの影響で骨膜の外側に骨が付いて骨が太くなったきます。女子では女性ホルモンが分泌されるようになると骨膜の内側に骨が付いてきます。従って、女性が骨を太くするためには女性ホルモンのあまり出ていない初潮前にジャンプを行うのが適しています。 Heinonen先生達は,初潮前と初潮後の女子( 10 ~15 歳)において,ジャンプ運動(30cmの台の上まで跳ね上がる運動を1日20分間, 週に2回, 9カ月間)が骨塩量におよぼす影響について調査しました。その結果、初潮前の女子ででけ腰椎と大腿骨頚部で骨塩量が増加しました。これらの結果は,運動により効果的に骨を太くするのは初潮前がよい時期だということを示しています(Heinonen A,et al : High-impact exercise and bones of growing girls : a 9-month controlled trial. Osteoporos Int 11 (12) : 1010-1017, 2000.)論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

1日5回のジャンプで骨粗しょう症と予防しよう

筋肉トレーニング老化説明
1日5回のジャンプで骨粗しょう症と予防しよう骨は踏み固められて強くなります。また、骨粗しょう症を予防するためにはどれだけ固い骨であるかが重要です。Umemura先生らは,成長期のラットにおいてジャンプ運動(ジャンプ回数: 1日0 , 5 , 10, 20, 40 , 100回)が脛骨と大腿骨の皮質骨量や骨強度におよばす影響について検討し,成長期に有意な皮質骨の骨量や骨強度の増加を得るには1日5回のジャンプで十分であることを報告しました(Umemura Y, et al: J Bone Miner Res 12(9) : 1480-1485, 1997.)。だから、骨粗しょう予防のために1日5回ジャンプしましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

閉経すると関節を支えている骨が弱くなるから変形性ひざ関節症が進む

変形性膝関節症老化説明
閉経すると関節を支えている骨が弱くなるから変形性ひざ関節症が進むひざが痛くなる人は圧倒的に中高年の女性に多く、症状が出始めるのは50歳以上の人が多いです。この時期はちょうど閉経に向かって女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減ってくる時期です。だから、閉経に伴うエストロゲンの減少がひざの痛みの発生および進行に関連していると考えられます。その理由の一つは閉経に伴う骨の中のコラーゲンの減少です。コラーゲンと言えばお肌(皮膚)の張りなどに重要な働きをしていますが、皮膚と同じく骨にもコラーゲンが多く含まれています。そして女性ホルモンであるエストロゲンが骨や軟骨のコラーゲン量を増やすのに重要な働きをしています。エストロゲンの分泌の減る頃から関節を支えている骨(軟骨下骨)が弱くなってくるので、軟骨にかかる負担が増え、軟骨がすり減り易くなります。実際、変形性ひざ関節症の患者さんに女性ホルモンを少し補充してやると軟骨のすり減りが遅くなるという研究結果があります。アメリカのフラミンガムという町の住民検診結果では女性ホルモン補充療法を受けている人と受けていない人を8年間にわたり比較しています。レントゲン写真での変形性ひざ関節症が8年間に進行した人の割合は女性ホルモン補充療法を受けている人ではわずか11.7%でしたが、受けていなかった人では23.2%の人で進行していました(Zhang Y, et al.Arthritis Rheum 41 :1867-1873,1998)。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

健康食品を多種類飲んでいるとイソフラボンの取り過ぎになるかもしれない

老化説明
健康食品を多種類飲んでいるとイソフラボンの取り過ぎになるかもしれない2004年にイタリアで行われた研究では大豆イソフラボンを1日150mg 5年間摂取させたところ、3.8%(6名)に子宮内膜増殖症が発生した報告されました。この結果を受け、内閣府食品安全委員会は2006年に食品から摂取する量を加味し、イソフラボンの安全な上乗せ摂取量上限値を1日30mgとしました。廣瀬先生の研究では1日25mg. 8 週間という低用量かっ比較的短期間でのイソフラボンの摂取でも更年期の抑うつ症状、不眠症が解消されました(廣瀬明日香:低更年期と加齢のヘルスケア.16: 91-94,2017.)。例えば、飲んでいる健康食品が種類だとしてそれぞれに大豆エキスが入っている場合、1日イソフラボン30mgを超えてしまいます。健康食品は必要最低限にしましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝