戸田整形外科リウマチ科クリニック

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ニュースNews

足の指の握力訓練はとても大事!踵を地面につけて鍛えよう

筋肉トレーニング説明
足の指の握力訓練はとても大事!踵を地面につけて鍛えよう歩たり走るときに「人間の重い体重を狭い面積で支えている足ってすごい」と思ったことはありませんか?どんなに優れたアスリートでも足を怪我してしまえば、何もできません。そんな足の機能の中でも重要なのは握って踏ん張る力です。新井先生達は、足の指の握力は片脚立ち時間、10m最大歩行速度と正比例したため、足の指の握力は介護予防や転倒予防における評価法として活用できると報告しています(新井智之ほか:理学療法学38: 489-496,2011)。だから、普段から足の握力を鍛えておくことが重要です。足の握力を鍛える時には、足を捻ってしまう(例えば、反対の足のふくらはぎをつかむ)と、長母趾屈筋という筋肉が働かないのであまり効果がありません。だから、足の筋トレでは踵を地面に着けて、マヨネーズのキャップを掴んだり、タオルを引き寄せるようにしましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

腰痛治療にはマッチョな筋肉は必要ない

腰痛説明
腰痛治療にはマッチョな筋肉は必要ない最近は筋トレブームですが、健康のためよりも見せるための筋肉を鍛えているようにも見えます。例えば、腰痛のためのコアトレーニングは脊柱安定化を目的として行われるのであって、日常生活に負けない筋力があれば十分です。また、多くの本で紹介されているコアトレーニングはお年寄にはキツ過ぎます。大江先生達は腰痛の病期、腰痛の程度、腰痛増悪動作に応じた最適なトレーニングを選択するべきだと述べています(大江厚ほか.:理学療法30: 988-998,2013)。コアトレーニングの代表であるサイドブリッジも高齢者や痛みが強い時期には膝を伸ばして肘で壁にもたれかかるだけでも良いと大江先生達は書いています。いきなり、強い筋トレに挑戦するから長続きしないのではないでしょうか?論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

右投げ投手の方が左投げ投手より肩関節の後ろが固くなりやすい?

スポーツ説明
右投げ投手の方が左投げ投手より肩関節の後ろが固くなりやすい?普段の生活が右利きでも野球では左投げ、左打ちにする野球選手がいます。たしかに左打席の方が一塁に近いですし、左打者の方が既に出塁している打者を進めるヒットを打ちやすいという利点があります。では、左投げについてはどうでしょうか?土屋先生らは右投げと左投げの野球選手の間で肩関節回旋可動域に違いがあるかを調べました(土屋篤志ほか:肩関節.41: 556-559,2017.)。その結果、水平屈曲(横ぶん回し)での痛みは右投げ投手の方が左投げ投手より明白に多かったです。つまり、右投げの方が左投げよりも関節の袋の後ろが固まりやすくなることが予測できました。論文の解説;江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

3回転ジャンプでさえも膝痛の確率は5倍以上になる

スポーツ説明
3回転ジャンプでさえも膝痛の確率は5倍以上になる平昌冬期五輪で羽生選手と宇野選手が完璧な4回転ジャンプで金メダルと銀メダルを獲得しました。素晴らしいことですね。でもフィギュアスケートのジャンプでは着地の時に膝が内側に入り(X脚)になります。木村先生の研究では、若いフィギュアスケート選手38人をひざ痛の経験を調べました(木村みどり, ほか:.JSKAS .41: 564-565,2016.)。その結果、三回転ジャンプを実施している選手はしていない選手に比べ、膝痛を有するリスクが5.3倍高かったです。ましていわんや4回転ならなお、膝にかかる負担が大きいでしょう。そんな中、2連覇を果たした羽生選手はすごい人だと思います。論文の解説;江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

ボールを使うスポーツでは足の握力を鍛えよう

スポーツ説明
ボールを使うスポーツでは足の握力を鍛えようボールを使う多くのスポーツで重心移動がスムーズにできることは重要ですよね。サッカーのドリブル、ゴルフのスウィング、テニスのストロークなどなどです。加辺先生らは健常若年男性のしゃがみ・立ち上がり動作での足の指の動きを観察しました(加辺憲人ら:.理学療法科学17:199-204,2002)。 その結果、足の親指は傾いた重心を支える「支持作用」,その他の指は偏位から体重心を中心に戻す「中心戻す作用」がありました。このため、スポーツでの重心移動を上手く行うためには足の筋トレが良いと僕は考えます。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝