戸田整形外科リウマチ科クリニック

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ニュースNews

医療は便利になりすぎて緊急処置の方法が忘れられることもある

その時の話題変形性膝関節症説明
2023年3月25日放送の日本テレビ系列「世界一受けたい授業」という番組で重症なアレルギーであるアナフィラキシーの話題が放送されていました。整形外科領域では痛み止めであるボルタレンの入ったヒアルロン酸であるジョイクルによるアナフィラキシー反応が問題になり、ジョイクルを使用しない病院も多いです でも、MRIが普及するまでの昭和期の整形外科医は膝関節造影検査の際、ヨードを含んだ造影剤ウログラフィンを使っていました。このため、しばしば気分が悪くなられるアナフィラキシー反応を経験しましたが、誰も慌てることなく、血圧を測り、アドレナリンを太腿の筋肉に注射し、脚を挙げて血液を脳に送る処置を行えば、殆どの患者さんが回復していました。言い方は悪いですが↓アナフィラキシーを怖がっていれば、膝の専門医は務まるか?という時代でした。

高血圧には薬より運動

筋肉トレーニング説明
ロンドン大学のNaci先生達の研究では、昔から高血圧の薬として処方されているアダラートなどのカルシウム拮抗薬よりも筋トレや有酸素運動を毎日した方が最高血圧が沢山下がったことがわかりました。運動には血管の壁が柔らかくなり、伸び縮みしやすくなったり、筋肉が収縮して心臓の働きを助けてくれる働きがあります。但し、心臓の血管に問題のある方は主治医と相談してから行って下さい 心配事があったりイライラすると脳で交感神経が興奮し血圧があがります。廣岡先生の解説によると運動は交感神経系を抑制、つまり興奮をなだめることと、腎臓で尿を沢山出ささることによって血圧を下げます。しかし、廣岡先生が指摘されているように、現代の医療現場では、運動について具体的に”処方”することはできず、降圧薬に頼ることが多いことが問題です。運動を熱心に指導したかどうかは評価してもらえないので、医師はついつい降圧剤を処方するのかもしれません。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

骨粗鬆症にカルシウムという治療法は古い

老化食事療法骨粗鬆症
健康食品では骨粗鬆症の予防のためにカルシウムやビタミンDをとろうと書いていますが、その考えは古い!最近の整形外科の薬は違います。ビルの建築と同じです。古い建物の上からコンクリートを塗ってもすぐ壊れるのと同じです。古い骨を破骨細胞によって吸収させてから新しい骨を造るために破骨細胞と骨芽細胞の両方を強めます。 骨折を起こしやすい状態の方には副甲状腺ホルモンや副甲状腺ホルモン関連タンパク質が注射で投与されます。これらは破骨細胞の働きを活発にして、古くなった骨を壊します。また腸でのカルシウムの吸収を増やし、腎臓でのカルシウムの排出を減らし、血液中のカルシウムを増やし、骨の原料を増やし骨芽細胞が造る骨の材料を増やし、新しい骨を作ります 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

正座は変形性関節症から膝を守る筋肉をストレッチする絶好の機会

変形性膝関節症筋肉トレーニング説明
最近は茶道や華道でも正座をせずに椅子で行うことが多いですが、僕は正座できる人はできるだけ正座すべきだと思います。輪ゴムでもよく伸びる輪ゴムはよく縮みますよね。輪ゴムと同じく伸び縮みする筋肉である大腿四頭筋はよく伸ばしておいてやる方がよく縮むのです。そして正座は変形性関節症から膝を守る大腿四頭筋はストレッチする絶好の機会なのです 正座は人間にとって不自然な動きではありません。なぜなら、胎児はお母さんの子宮の中で正座を同じぐらい膝を深くまげているからです。だから、正座ができない方はお風呂で浮力を利用しながら、お風呂のへりにつかまって、ゆっくりとできる範囲で膝を曲げる訓練をしましょう 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝  

犬の咬み傷は閉じると菌が繁殖する。開いたままにしよう

説明
犬に咬まれて2週間はカサブタをめくって消毒液が皮下脂肪までしみこむようにしてください。これは喧嘩で奥さんに咬まれた時やヒトの口を殴ってできた傷にも当てはまります。 最近は、キズパワーパッドなどの高吸収高密着性の絆創膏を貼ってキズを乾かさない湿潤療法が流行りです。犬の咬み傷に貼り続けると雑菌が繁殖することがありますので、まずは整形外科で診てもらって下さい 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝