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- 変形性膝関節症説明
- ランニングはひざに悪いイメージがありますよね。でも、米国のブリガムヤング大学の研究では、18~35歳の趣味でランニングをしている6人の膝関節の関節液を分析しました。その結果、30分間のランニング前後で、炎症を起こす物質が統計学に明白に低下していました。この研究を行った先生達は、「ランニングが変形性関節症の発症を遅らせ、運動が一種の薬になる可能性がある」と書いています。だから、関節の老化を防ぐためには、好きな運動を見つけて、是非、長く続けて下さい。 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
ランニングを続けていても膝は悪くならない
- 変形性膝関節症説明
- ヒアルロン酸は関節の軟骨を作っている物質なので、体に良い物というイメージがありますよね。でも、血液中のヒアルロン酸の濃度は肝硬変の人で上がってくるのです。口から飲んで胃や腸で吸収されたヒアルロン酸の90%以上は肝臓で分解されます。このため、肝疾患では血中濃度が増加する。特に、血液中のヒアルロン酸が200ng/ml以上の場合は 肝硬変であることが多いです(上野隆登ほか:肝臓.32:767-774,1991)。だから、内科で肝臓の検査を受ける時には「健康のため、ヒアルロン酸を飲んでいます」と言った方がいいのではと僕は思います。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
ヒアルロン酸を飲んでいると肝臓が悪いと間違えるかもしれません
- ダイエット説明
- 僕はいつも「1日1万歩は意味がない」とか「膝の痛い人が歩くのはよくない」とか、ウォーキングの悪いところばかり言っています。しかし、ウォーキングは骨を強くするのにはとっても良い運動です。国内のある大学の研究では、閉経前後(40代後半から50代)の更年期の女性にウォーキングを6ヶ月間行ってもらったところ、歳をとってから転倒して骨折しやすい大腿骨頸部の骨密度がウォーキングをしていなかった人に比べて、統計学的に明白に増加しました(宮腰尚久:Clinical Calcium.27: 107-115,2016.)。ダイエットをよくすると骨粗鬆症になりやすくなります。つまり、女性は減量すると同時によく歩いて骨を強くする必要があります。
ダイエットする女性はよく歩かなければ骨がもろくなる。
- その他
- 3月19日午前10時から1時間半「ひざの痛みを自分で治そう」という題で講演します。沢山の方に応募頂き、満席になっているのですが、大阪でいつもしゃべっているようなベタな冗談がすべらないか今からドキドキしています。 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
東京での講演:大阪の冗談でスベらないか心配です。
- スポーツ説明
- 小学校から高校生までの骨折は1970年に比べ2008年は2.4倍に増えていました。その理由として井尻先生は外で遊ばなくなってからだと述べています(井尻慎一郎:整形外科Q&Aハンドブック.創元社,2017)。骨にカルシウムを多く含ませるためにはビタミンDが必要ですが、ビタミンDは日光に当たることでその働きを強めます。つまり、室内でばかり遊んでいると強い骨にはなりません。逆に幼稚園児の骨折は1995年に比べて減っていました。その理由として井尻先生は、危険な遊具が減り、骨折しそうな遊びをしなくなったからだと述べています。本の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝