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- 変形性膝関節症説明
- アメリカのある大学では痛みのある変形性ひざ関節症と変形性股関節の患者さんで一般的な外来治療を受けている537人を3つのグループに分けました(Allen KD:Ann Intern Med. 2017 doi: 10).。一つ目は、電話で痛みや肥満の対処法を指導する群、二つ目は電子メールでそれぞれの患者に適した生活を指導する群、三つ目は電話でもメールでも指導する群です。その結果、12カ月後の治療成績は、電話やメールで追加しても治療成績はあがりませんでした。やはり、ひざや股関節の治療は医者に実際に診てもらって指導を受けるのが一番だと思います。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
ひざの痛みに対する指導はインターネットを使っても無駄?
- 筋肉トレーニング説明
- 韓国の仁川大医学の研究では50人の膝に痛みのある人に同じ筋トレを指導し、25人には筋トレの前に6時間連続して膝にサポーターを巻き温めるように指導し、残りの25人には何もせず運動するように指導しました(Petrofsky JS,et al:J Strength Cond Res. 30:3107-3115,2016)。その結果、予定通りは毎日筋トレをした人の割合は温めてから運動した25人で圧倒的に多かったです。つまり、運動前に膝を温めておくことは、筋トレの継続を促す補助療法と考えられます。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
運動前に膝を温めておくとトレーニングがはかどる
- 変形性膝関節症説明
- 変形性ひざ関節症の患者さんは歩いている時に足が上に上がっていないので、靴を道路にこすって歩くことが多いので、靴の外側がするへることが多いです。よく「本場ドイツで開発された靴」とか「人間工学の研究から作られた靴」というのが、結構高い値段で売られています。しかし、その高価な靴を買ったところで、靴を道路にこすって歩いていると、靴の外側がすり減り、靴のバランスが崩れて効果がなくなります。それよりも、道路にこすることのない靴の中敷き(足底板)で矯正した方が効果があります。例えば、一足3万円の靴が3ヶ月ですり減るのなら、100均ショップで買える靴の中敷きを6ヶ月毎に替えた方がよっぽど膝にやさしいと僕は思います。 だから、膝の痛みには値段の高い靴を買うよりも足底板をまめに入れ替えた方が経済的にも得です。江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
再掲載:値段の高い健康シューズを買ってもどうせすり減る
- 変形性膝関節症説明
- 注射の当日風呂膝に注射をした後の患者さんのお決まりの質問は「今晩、お風呂に入っていいですか?」という質問があります。確かに、40年ほど前までは一度焚いたお風呂を翌日も焚き直し、その湯船からお湯を汲んで体を洗うことが多かったので入浴で雑菌が入ることがありました。でも現代の日本ではシャワーで体を洗うことが多いので衛生的です。国内のある病院では、304名(注射件数4021件)の人には当日の入浴を許可し、641名(15733件)の人には当日の入浴を禁止し、その後の感染症が起きる確率を比べました(手島隆志ほか:中部日本整形外科災害外科学会雑誌 59: 581-582,2016.)。その結果、入浴許可群では感染症は一人も起きず、入浴禁止群で感染症が一人起きたそうです。このため、この論文では「膝関節注射後当日の入浴許可は安全である」と書かれています。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
約2万回の注射の研究から膝に注射を打った当日の風呂は我慢しなくて良い!
- その他
- 足のむくみは、血液や水分が心臓に戻らずに重力の関係で足にたまるために起こります。腎臓や心臓や甲状腺の働きが弱かったり、血液の中のタンパク質の成分が少なくなることが原因の場合は内科の先生の専門分野です。また、静脈やリンパの流れが悪くなっている場合は外科の先生の専門分野です。つまり、整形外科の病気である可能性は低いです。「足の症状だから、整形外科が専門だろう?」とお叱りを受けることが多いのですが、内科や外科の先生に相談なさった方が良いです。江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝