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- 腰痛説明
- 腰痛治療の運動には、3つあります。一つ目は腰の骨にかかる負担を減らすために骨盤の周りの筋肉を柔らかくするヤンキー座りストレッチ(過去の記事) https://toda-hiza-seikei.com//medianews/%e3%83%a4%e3%83%b3%e3%82%ad%e3%83%bc%e5%ba%a7%e3%82%8a%e3%81%af%e4%ba%94%e5%8d%81%e8%82%a9%e3%81%ab%e3%82%82%e5%8a%b9%e3%81%8f/。 二つ目は、腹筋を鍛えて、腹圧を上昇させ、腰の骨を安定させることです。 そして3つ目は、身体の中心であるcore(胴体)の筋肉を鍛え、体幹を安定させ、腰痛を防ぐ方法であるコアエクササイズです(佐藤 孝二: スポーツと腰痛予防.MEDICAL REHABILITATION. 134:63-67,2011.)。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
自分でできる腰痛治療の3本目の矢:コアエクササイズ
- 変形性膝関節症説明
- 変形性ひざ関節症の治療法として期待されているのは自分の細胞を膝の軟骨に移植する方法です。滑膜という関節の袋にあるヒダ細胞を取り出して実験室で細胞の数を増やす(培養)します。この培養した細胞を軟骨の無くなった部分に移植します(関矢一郎.BIO Clinica.31:1150-1154,2016.)。しかし、軟骨移植だけでかなり年数のたった変形性膝関節症を治療することは困難です。なぜなら、軟骨を移植しても脚の変形が残っていれば、また元の状態にもどるからです。だから、これらの軟骨移植は交通事故などで軟骨がなくなった若い人や変形性ひざ関節症の初期の段階で行う治療法だと僕は考えます。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
軟骨を移植しても変形は治せない
- 腰痛説明
- 腰痛における治療の基本は安静でなく、活動性の維持です。3ヶ月以上腰痛が続く慢性腰痛では活動性の低下するため背骨を支える筋肉が痩せてくることや筋肉が固くなって柔軟性がなくなりやすくなり、そのため、動かすと痛くなるので、動かさないという痛みの悪循環が生じます。この悪循環を断ち切るためには運動療法が効果的です。また、腰痛になることをさけるために下腹を突き出す姿勢(腰椎前彎の増強)が腰痛の発生、悪化を引き起こすため、正しい姿勢を保つことも重要です(小松淳ほか:成人病と生活習慣病.45: 1394-1399,2015.)。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
ぎっくり腰は早く動いたほうが早く治る
- 腰痛説明
- 人間は二本足で歩くようになってから、頭や上半身の重みを背骨で支えるようになりました。この背骨にかかる負担こそが、腰痛の原因です。それなら、背骨にかかる負担を軽くすれば、腰痛は軽減するのではないでしょうか。背中側だけでなく、おなかでも頭や上半身の重みが支えられるようになれば、腰にかかる負担は少なくなるはずです。逆に、腰痛になる人は、腹式呼吸でおなかを突き出す力が弱いです。 以前に僕らが血圧計を使った腹圧の計測実験では腰痛の人の平均は12.5で腰痛のない人の平均20.3に比べて、統計学的に明白に少なかったです(戸田佳孝、加藤章子:腰痛患者と健常人での腹腔外圧の比較.整形外科54: 1680-1681,2003)。 逆に、20以上上がらないと腰痛の危険性が高いです。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
腹を突き出す力が弱いと腰痛になりやすい
- 変形性膝関節症説明
- ひざが痛くなってくるとひざの周りの血液のめぐりが悪くなり、筋肉や靭帯が硬くなってきます。東京医科歯科大学の宗田教授は硬くなった筋肉や靭帯を引き伸ばし、柔らかくするスチレッチ、痛む点と書いて痛点ストレッチを考案されました(宗田大.膝痛.第4刷.Medical View社,2009 16-17)。僕は痛点ストレッチを患者さんが自分でやりやすいようにアレンジしました。引き伸ばすのはひざの内側をまっすぐ縦に走るひざの横揺れを防ぐ靭帯と太ももの内側の後ろからひざ前に向かって斜めに走る膝を曲げる筋肉です(図1)。まず、親指で少し強めにひざの内側を縦に引き伸ばし、ひざの横揺れを防ぐ靭帯をストレッチします(図2)。次に、後ろからひざ前に向かって斜めに引き伸ばし膝を曲げる筋肉をストレッチします(図3)。これを朝夕30秒ずつ行います。僕らの研究では、変形性膝関節症の患者さんに筋トレだけを行ってもらうよりも痛点ストレッチで筋肉を柔らかくしてもらってから筋トレを行った方が症状が明らかによくなりました(戸田佳孝ほか:変形性膝関節症に対する痛点ストレッチと体重計を用いた膝伸展トレーニングの併用効果.整・災外.58:345-350,2015)。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝