貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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年のせいだと諦めないで。生活習慣で若返られることもある

説明食事療法
僕も患者さんについつい言ってしまう言葉ですが、「年のせい」です。しかし、医学の進歩は著しく今まで年のせいと思われていたことが原因がわかってきたことがあります。その代表が高齢者では胃の粘膜が薄くなってくる萎縮性胃炎です。1979年西オーストラリア大学のウォーレン博士は胃炎患者の胃粘膜に小さな曲がった未知の細菌(ピロリ菌)を発見し、萎縮性胃炎の多くは老化じゃなくてピロリ菌が原因であると述べました。依頼、ピロリ菌の増殖を抑えるヨーグルトやブロッコリーを食べることが薦められるようになりました。 胃と同じように粘膜の萎縮が起こってくる場所として声帯があります。平野先生達によると声帯は50歳ごろより萎縮が始まり、声が小さくなり、しゃがれています。その原因は声帯粘膜内で活性酸素が増加するためです。だから活性酸素を抑える抗酸化作用のある食品を食べましょう。大塚先生達によると酸化を防ぐためにはn-3系多価不飽和脂肪酸,葉酸,ビタミンを多く含む果物や野菜,魚などの食品が有効です。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

女性は少しふくよかな方が骨折しにくい

説明食事療法骨粗鬆症
女性はいくつになってもスタイルを気になされますが、年をとってからは少しふくよかな方が骨粗鬆症になりにくいです。女性が骨粗鬆症になる確率は60代で20%、70代で40%、80代で60%です。75歳以上の女性で体重が66kg以上の人と比較して、体重が59kg未満の人は5.7倍、52.5kg未満では15.8倍、低骨密度の危険性が高かったです。 骨粗鬆症になると転倒して骨折しやすく、骨折で安静にしていると認知症になりやすくなります。骨密度だけでなく皮下脂肪は転倒した時のクッションになり、骨折を防いでくれます 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝  

朝起きてすぐに携帯電話を見るのは片頭痛の素

説明頸椎
朝起きてすぐに携帯電話を見るのは片頭痛の素清水先生によると日本人の3から4人に一人が頭痛持ちと言われます。特に女性に多いのは頭の片側が痛む片頭痛です。約840万人の患者がいるとされ、男性の4倍の頻度です。朝起きていきなり日光を浴びる、強い匂いを嗅ぐ、大きい音を聞くなど、脳が興奮状態になることで、片頭痛が発生します。そのため光、匂い、音の「三大刺激」には特に注意しましょうと述べておられます。また、原先生の解説によるとデジタルデバイス等の高輝度LED環境では、光過敏性頭痛が誘発されることが多いと書いておられます。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

リベルサスとマンジャロ、どちらが便利?

説明食事療法
最近、糖尿病の治療薬を美容外科などで自費治療としてダイエット目的で使うのが流行りです。その賛否はここでは語りません。主に用いられているのは膵臓のGIP/GLP-1に作用してインスリンを多く分泌させるセマグルチド(商品名:リベルサス)とチルゼパチド(商品名マンジャロ)です。リベルサスは飲み薬であり、小腸に何もない状態でしかしっかり吸収されないので、朝起きて空腹時にコップ半杯と飲み、その後30分は何も食べてはいけません。その点、マンジャロは週に1回脂肪に注射する薬剤で徐々に血管に吸収されていくので、打つ時間はいつでも良いです。注射が極端に嫌いでない方にはマンジャロの方が便利かもしれません。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

怒る認知症より笑顔の認知症になろう。

老化説明
同じ認知症になるにしても怒りっぽいつまり易怒性の認知症で老害にはなりたくないですよね。安藤先生によると怒りっぽい認知症になってしまうポイントは三つあります。それは執着、孤独、自己顕示欲です。「執着は『~すべき』という、自分のこだわりや考えに囚われ、他人にもそれを押し付けてしまうことです。孤独は、コミュニケーション不足。素直に自分の気持ちを伝えられず、さらに相手の言う事を理解しようとしない。自己顕示欲は一方的に『正しい事を教えてやる』という傲慢さ。いずれも歳を重ね自分が社会の主人公から外れていくという恐怖感が根底にあるのです。それが『怒り』となって表れ、老害と呼ばれる現象を引き起こすのです」。だから、中年期以降は執着、孤独、自己顕示を止めましょう 笑顔の認知症になるためにはどうすればよいのでしょうか? 松本先生達の研究では10名の認知症患者から本人や家族から本人が好きな曲を聞き取り、分からない場合は生活歴と年齢を照らし合わせて曲を探し出し、その思い出の曲を聞かせました。その結果、笑顔がみられることが多くなり、不穏行動の回数も減少しました。だから、中年期から思い出の曲を良く聞くようにしましょう。 また、林先生達は65歳以上の認知症と診断を受けていない高齢者で,認知症カフェ参加者82名と73名の参加しなかった群で表情の変化を比べました。その結果、フェイススケールは認知症カフェ参加群では有意な改善を示しました。つまり、同年代との集まりに参加することは怒りっぽくなるのを防いでくれます