戸田整形外科リウマチ科クリニック

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ニュースNews

サッカーの海外遠征。ここだけは二度は無理

スポーツ若い人の整形外科食事療法
関西医療大学の増田教授に教えてもらいました。今回も『海外遠征』食べ物ネタあるあるです。「ここだけは無理…」あそこを耐えられればどこでも大丈夫!」というところはどこや??と考えたのですが、生来の口の卑しさ故か?あまり思い浮かびません。↓社会主義崩壊直後のあの国も、市街地から5時間以上バスに揺られての南米某地も全く問題なかったです。あ…、あの国のあそこだけは…。 お断りしておきますが、30年程前のお話ですし、今はものすごく発展はしていると思います。我々が宿泊した施設も現在では無くなっているみたいです。噂では軍の施設だったみたいですが。部屋に入ったらまず大きい音に驚きました。エアコンじゃなくてクーラーだったと思います。温度は下がりますが風に湿気がバッチリ残っていて…。 食事は冗談じゃなくて3食ほぼ同じメニューでした。 ネギと卵が具オンリーの焼き飯。菜っ葉だけが具の焼きそば。あとは何も具のない饅頭(まんとう)に… かの国風の豚の角煮が毎食ついており、「それを挟め」という事らしいんですけど、八角なんでしょうかね??風味がきつ過ぎて。 あとですね、鳥の足の煮付けが…。私自身は大分県で食した経験があって大丈夫でしたが。 最も大きい問題点は↓大会本部から支給されたミネラルウオーターでして、何とミント入り!ぬるいやつは、さすがの私でも無理でした。表現が良くありませんが、歯磨きの後の水みたいで…。これも開催チームの作戦だったんでしょうか?? 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

本気で自殺する気ならば頸部切創では無理だという論文が多い

その時の話題説明
愛知県犬山市の山林などで母子3人の遺体が見つかった事件で、妻を殺害したとして逮捕された父親が、逃走中に自分の頸部を切って自殺を図った可能性があると報道されています。愛知県扶桑町の田中大介容疑者は、8月8日から9日にかけ、自宅で妻の智子さんの首を絞めて殺害した疑いで14日朝送検され、「口論になり、カッとなって殺した」と容疑を認めています。 豊田先生の調査では2004年4月から2006年3月までの52人の自殺死亡者を調べました。主な手段は男性では首吊り、ガス、女性では首吊り、飛び降り・飛び込みでした。宮本先生の調査では1999年10月から2000年10月迄に自殺を計画し頸部を切り救命救急センターに搬送された9人を調査しました。その結果、9人全員が男性であり、全員が救命されました。 武将の時代と違って救命医学が進んだ国民皆保険制度の日本では頸部損傷で死亡することは少ないと考えられます 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝  

足の血圧も測ってもらおう。腕の血圧よりも高ければポリフェノールを摂ろう!

老化説明食事療法
赤澤先生達によると人は血管とともに老いる。見た目と血管年齢は比例するという面白い報告もある。糖尿病や脂質異常症、高血圧などの生活習慣病による血管への影響は、血管の中でも最も細く、弱い構造の毛細血管にダメージを与える」と述べておられます。 では、血管の老化はどのようにして測れば良いのでしょうか?篠原先生の解説によると血管機能検査法の一つとして足関節上腕血圧比があります(篠原康一: 臨床婦人科産科.72: 1207-1213,2018.)。動脈硬化が進んでいない場合は、仰向けに寝た状態で、腕の血圧より足の血圧の方がやや高い値を示します。足関節上腕血圧比が0.9以下ならば血管の狭窄または閉塞の疑いあり。0.8以下ならば高い確率で狭窄または閉塞の疑いがあります。↓測定できない診療所も多いと思いますが、足の血圧も測ってもらうように頼んではみてはいかがでしょうか? 動脈硬化を自分で予防する方法の一つとしてポリフェノールを摂る方法があります。ポリフェノールは、ワイン、緑茶、コーヒー、大豆、そば、しょうがなどに多く含まれています。しかし、これらの食品のとり過ぎには注意しましょう。↓特に、ワインによるアルコール中毒やコーヒーによる睡眠障害には注意しましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

お隣の国で最大の危機!

スポーツ若い人の整形外科食事療法
もう30年程前のお話です。時効という事でご容赦下さい。お分かりになると思いますが、アジアの某国に遠征に行きました。ある育成年代のチームに帯同させて頂いたのです。当時私はまだ海外遠征帯同の経験が乏しく、参考となるものもごく乏しい時代で、点滴セットもかなりの量持って行きました。 業務の関係で私だけ別便で移動し、『現地合流』となりました。海外で初めて分かるのですが、バスターミナルから高速バスで1人移動するのは本当に心細いもんです。ましてやハングル文字、ロシアやタイのアルファベットは全く意味不明でした。今は便利なアプリも色々とありますが…。 スタッフの意向で「せっかく外国に遠征しているので、出来るだけ食事はホテルの外で摂ろう」という方針となりました。 焼肉、サムギョプサル、うどんすき、参鶏湯(サムゲタン)…、大人はともかく選手の中には(慣れていなかったのか)食がやや進まない人もおり、昼食に弁当を頼んだのです。 午後の試合、「あれ?どうも元気がない?あれれ?プレーと関係無いところで倒れる選手が複数…」➡︎集団食中毒でした。点滴もあっという間に使い切ってしまいました。 かの国では体調が悪い時には鮑のお粥を食べるんだそうですね。なんと贅沢な…。最も驚いてビビったのは、ホテルのスタッフがナイフを持って部屋に来られた事でした。「瀉血したらすぐ治ります」と。慌ててお引き取り頂きました。数多い海外遠征の経験で最大の危機??でした。

仕事や買い物で歩いても殆どの場合は運動にならない。歩く目的で歩こう

ダイエット老化説明
「私は営業の仕事で長い時間歩いているから特に運動はしていません」という患者さんが良くいますが、仕事でカロリーを消費するためには、安静時の3倍以上のカロリーを中等度以上の身体活動が必要です。国内のある大学の研究では177人の異なった仕事の人の勤務中のカロリーを調査しました(田中千晶ほか:体力科学.61:435-441,2012)。その結果、1日の中で安静時の3倍以上のカロリーを消費する時間は、セールス(営業)マンでは平均40.2分でしたが、深夜見回りの警備員では平均131.3分でしあり、セールスマンの3倍以上でした。つまり、外回りのお仕事程度では体重を下げるような運動にはなりません。 歩数計(万歩計は固有名詞)で測る歩数は買い物などの生活上の外出では増えません。ある調査では、高齢者の屋内のみの1日平均歩数は848歩、買い物など生活上の外出は1日平均2661歩、趣味などのその他の外出は平均4360歩、運動目的の外出は1日平均9903歩でした(青木慶司ほか:東京都医師会雑誌63:484-486,2010)。買い物で長い時間歩いているのに歩数をカウントしない理由は、かかとを地面に思いきりつけてつま先で蹴り出すという、正しい歩き方をしていないからです。革靴やパンプスなどの仕事靴では正しい歩き方はできません。 つまり、ちゃんと筋肉を使えていないので運動しているとは言えないし、その分のカロリーもちゃんと消費出来ていません。歩数計は6~7秒一定の速度で歩いて初めて、歩数計は計測を始めるそうです。つまり、買い物など生活上の外出で歩数が計測されていないのは、ちょっと歩いて、止まって、またちょっと歩いてを繰り返してるだけだからです。だから、健康のために歩く時は、「○○しながら歩く」ではなく「歩くために歩く」としましょう。 論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝