戸田整形外科リウマチ科クリニック

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足の血圧も測ってもらおう。腕の血圧よりも高ければポリフェノールを摂ろう!

老化説明食事療法
赤澤先生達によると人は血管とともに老いる。見た目と血管年齢は比例するという面白い報告もある。糖尿病や脂質異常症、高血圧などの生活習慣病による血管への影響は、血管の中でも最も細く、弱い構造の毛細血管にダメージを与える」と述べておられます。 では、血管の老化はどのようにして測れば良いのでしょうか?篠原先生の解説によると血管機能検査法の一つとして足関節上腕血圧比があります(篠原康一: 臨床婦人科産科.72: 1207-1213,2018.)。動脈硬化が進んでいない場合は、仰向けに寝た状態で、腕の血圧より足の血圧の方がやや高い値を示します。足関節上腕血圧比が0.9以下ならば血管の狭窄または閉塞の疑いあり。0.8以下ならば高い確率で狭窄または閉塞の疑いがあります。↓測定できない診療所も多いと思いますが、足の血圧も測ってもらうように頼んではみてはいかがでしょうか? 動脈硬化を自分で予防する方法の一つとしてポリフェノールを摂る方法があります。ポリフェノールは、ワイン、緑茶、コーヒー、大豆、そば、しょうがなどに多く含まれています。しかし、これらの食品のとり過ぎには注意しましょう。↓特に、ワインによるアルコール中毒やコーヒーによる睡眠障害には注意しましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

お隣の国で最大の危機!

スポーツ若い人の整形外科食事療法
もう30年程前のお話です。時効という事でご容赦下さい。お分かりになると思いますが、アジアの某国に遠征に行きました。ある育成年代のチームに帯同させて頂いたのです。当時私はまだ海外遠征帯同の経験が乏しく、参考となるものもごく乏しい時代で、点滴セットもかなりの量持って行きました。 業務の関係で私だけ別便で移動し、『現地合流』となりました。海外で初めて分かるのですが、バスターミナルから高速バスで1人移動するのは本当に心細いもんです。ましてやハングル文字、ロシアやタイのアルファベットは全く意味不明でした。今は便利なアプリも色々とありますが…。 スタッフの意向で「せっかく外国に遠征しているので、出来るだけ食事はホテルの外で摂ろう」という方針となりました。 焼肉、サムギョプサル、うどんすき、参鶏湯(サムゲタン)…、大人はともかく選手の中には(慣れていなかったのか)食がやや進まない人もおり、昼食に弁当を頼んだのです。 午後の試合、「あれ?どうも元気がない?あれれ?プレーと関係無いところで倒れる選手が複数…」➡︎集団食中毒でした。点滴もあっという間に使い切ってしまいました。 かの国では体調が悪い時には鮑のお粥を食べるんだそうですね。なんと贅沢な…。最も驚いてビビったのは、ホテルのスタッフがナイフを持って部屋に来られた事でした。「瀉血したらすぐ治ります」と。慌ててお引き取り頂きました。数多い海外遠征の経験で最大の危機??でした。

仕事や買い物で歩いても殆どの場合は運動にならない。歩く目的で歩こう

ダイエット老化説明
「私は営業の仕事で長い時間歩いているから特に運動はしていません」という患者さんが良くいますが、仕事でカロリーを消費するためには、安静時の3倍以上のカロリーを中等度以上の身体活動が必要です。国内のある大学の研究では177人の異なった仕事の人の勤務中のカロリーを調査しました(田中千晶ほか:体力科学.61:435-441,2012)。その結果、1日の中で安静時の3倍以上のカロリーを消費する時間は、セールス(営業)マンでは平均40.2分でしたが、深夜見回りの警備員では平均131.3分でしあり、セールスマンの3倍以上でした。つまり、外回りのお仕事程度では体重を下げるような運動にはなりません。 歩数計(万歩計は固有名詞)で測る歩数は買い物などの生活上の外出では増えません。ある調査では、高齢者の屋内のみの1日平均歩数は848歩、買い物など生活上の外出は1日平均2661歩、趣味などのその他の外出は平均4360歩、運動目的の外出は1日平均9903歩でした(青木慶司ほか:東京都医師会雑誌63:484-486,2010)。買い物で長い時間歩いているのに歩数をカウントしない理由は、かかとを地面に思いきりつけてつま先で蹴り出すという、正しい歩き方をしていないからです。革靴やパンプスなどの仕事靴では正しい歩き方はできません。 つまり、ちゃんと筋肉を使えていないので運動しているとは言えないし、その分のカロリーもちゃんと消費出来ていません。歩数計は6~7秒一定の速度で歩いて初めて、歩数計は計測を始めるそうです。つまり、買い物など生活上の外出で歩数が計測されていないのは、ちょっと歩いて、止まって、またちょっと歩いてを繰り返してるだけだからです。だから、健康のために歩く時は、「○○しながら歩く」ではなく「歩くために歩く」としましょう。 論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝  

決勝トーナメント進出は責務!!

スポーツ若い人の整形外科
先日某東南アジア国への遠征に帯同させて頂いた時の食事状況をお話ししました。そのホテルには我々以外の国からのチームも全て宿泊しておりました。あるチームに以前対戦した事のあるスタッフの方がいらして、 「決勝トーナメントに出たらチーム数も減るから頑張らないとね」 と言ってきました。当たり前やん?何の事かよく分からなかったんですが、どうも食事の話だったんです。 よくあるあるらしいですが、ホテルの食事内容がそれこそ激変しました。 「食事の部屋変わったなあ」と思ったらまずチーズとパンの品数が…。「これはえらく変わってきたなあ」とウキウキしてきました。 冷菜・温菜・サラダも食べきれない程のバリエーション。↓ 生物のコーナーには(やっぱり)生牡蠣やら蛤とかの貝類以外にお寿司もありました。手を出したくなるのをグッと堪えました。ホスト国の『作戦』じゃなかったんですね。 デザートもこんなでした。右下のんはジャックフルーツというらしいです。 このあたり、私の緊張感が欠けてしまったせいなんでしょうか、チームは準々決勝で敗退してしまったのでした…。  

エアコン停止6分後には熱中症の危険あり、脳に障害が残る場合がある

オンライン記事その時の話題若い人の整形外科
神奈川県厚木市で車内に放置された幼いきょうだいが搬送後に死亡した事件で、2人を残したまま同市の知人男性宅を訪れていた長沢麗奈容疑者が「男性から車内の子供を心配されたが、大丈夫だと言って滞在を続けた」と供述していることが4日、捜査関係者への取材で分かりました。 福士先生達のエアコン停止後からの測定では、暑さ指数は2分後より上昇がみられ、6分後には「危険」レベルとなりました(福士裕紀ほか: 青森中央学院大学研究紀要 .26:109-118,2016.)。 また、三宅先生の解説によると熱中症では放熱のために皮膚表面の毛細血管が拡張し血管内容量が減少して脳が貧血となる。このため、後遺症としては高次脳機能障害と小脳症状などが出る場合があるそうです(三宅康史:お茶の水医学雑誌.66:213-225,2018.)だから、猛暑日はエアコンを切った状態で6分以上子供 を放置してはいけません。 論文の解説:江坂駅前の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝