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- 老化説明関節リウマチ
- 65歳以上になると女性の多くが変形性ひざ関節症になります。念のためリウマチの気配がないか採血をするのですが、高齢発症のリウマチの特徴は血液検査でリウマチ因子が正常であることが多いひざや股関節の大きな関節から始りやすいである(Emery P et al: Rheumatology 38:228-234,1999)ため、初めはひざの痛みだけでも次第に手や足の関節も腫れてきた場合は関節リウマチだとわかる場合がありますので、主治医に相談してください。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
高齢で発症するリウマチはひざや股関節などの大きい関節から始りやすい
- 説明
- 18~19世紀に天然痘ワクチン(牛痘接種)を初めて試されたのはジェンナーの家の使用人の息子さんでした。華岡青洲が全身麻酔を試したのは彼の母親と奥さんでした。またリンドは部下の水兵にレモンとオレンジが壊血病(ビタミンC欠乏症)に有効であることを発見しました。高木兼寛が海軍練習生に麦食を食べさせることが脚気予防になることを発見しました。しかし、日本では1980年代に汚染された非加熱製剤を治療に使用したことから、主に血友病患者多数がエイズに感染したことから海外が認められた薬剤でも国内で治験をしなければ、認められないことになりました。そのことが新型コロナウィルスワクチンの普及が遅くなっている原因の一つになっていると僕は思います。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
18,19世紀の動物実験を省いた非人道的な臨床研究によって医学は進歩してきた
- 説明関節リウマチ
- 関節リウマチは手や指の痛みから起ることが多く、手関節が最初に破壊され、手関節が動かなくなる人が多いのですが、手は人間で最も進化しているので人工的に造るのは難しいです。Motomiya先生達は手首にある月状骨と腕の橈骨を固定したところ、手首の動き痛みが改善する患者さんが多かったそうです(Motomiya Yet al : J Hand Surg Am.38:1484-1491,2013)。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
手関節は複雑な動きをするので人工関節の開発は難しい
- 説明関節リウマチ
- ヘルペス・ゾスターは肋間神経に沿って起ってくることが多いので、背中の痛みと感じるので整形外科診療所に来られる方がいますが、僕は診断が付けば、皮膚科に紹介状を書くようにしています。赤い発疹が左右どちらかの半身に出ることが特徴です。ヘルペスとはラテン語で「這う」、ゾスターは「ベルト」という意味です。ヘルペスは初めの症状がひどいほど、また高齢者ほど重症化しやすいです。特に、リウマチ患者さんで免疫抑制剤やステロイドを飲んでいる人で多いです。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
ヘルペス・ゾスターの意味はベルトのように這う
- 関節リウマチ
- 関節リウマチは手や指の痛みから起ることが多いのですが、次に足や足の趾から起ることが多いです。しかし、足の診察は靴下を脱がなければならないし、「臭いがしたらどうしよう?」などの理由から診察の時に診て貰うことに消極的になる患者さんが多いです。英国の研究では「あなたが前に手や足の診察を受けたのはいつですか?」という質問に対して、手の診察は6.2ヶ月前でしたが、足は16.5ヶ月前でした(Otter SJ et al. Clin Rheumatol, 29:255-71,2010)。足の変形が進めば、歩行困難になります。積極的に診察してもらいましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝