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- ダイエット説明
- 運動で体重を落とすのは難しいよね。その理由の一つは、食欲を強くするホルモンの分泌です。グレリンは筋肉などから分泌される食欲を強くするホルモンですあり、食事前に上昇し,食後速やかに降下します。中等度強度(運動中やっと会話ができる程度)の運動をすると末梢から分泌される食欲亢進ホルモンであるグレリンが沢山分泌されますが、高強度の運動(会話できない程度の運動)の後はグレリンの量は安静にしている時と差がありませんでした。(宮下政司:体力科学 65:367-373,2016.)。つまり、運動中やっと会話ができる程度の運動をした後はお腹が減って返って肥ってしまうことになります。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
中途半端な運動では食欲が強くなりかえって肥える
- スポーツ説明
- 閉経後の女性を対象に日常生活の中で,「4週間の間、進んで体を動かすようにしてください」と頼んだ「できるだけ動こう」グループ15 名と今までの生活を維持する「今まで通り暮らす」グループ15 名とに分類しました(枝元香菜子ほか:体力科学.64:485-492,2015.)。その結果、「できるだけ動こう」グループでは4週間前より1日の歩数が平均600歩増え、動いている時間が1日平均5分増え、1日の消費カロリーが15kcal増え、空腹時のコレステロール値が統計学的明白に落ちました。このように「体をできるだけ動かそう」と思い続けるだけでも生活習慣病の予防に役立つのです。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
「できるだけ動こう」と思うだけでも継続していればコレステロールは下がる
- 筋肉トレーニング説明
- 「若返りの薬なんてない。」と思っていませんか?あるんです。それは、定期的かつ持続的な運動です。揚先生達は40歳代から定期的かつ持続的にスポーツを開始した8人を8年間追跡調査しました(湯海鵬ほか:バイオメカニズム学会誌.37: 127-133,2013)。その結果、年齢が8歳老化しているのにその場足踏みの速度はスポーツ前に比べて平均20.75%増加していました。揚先生らは、定期的かつ持続的な運動は動作の速度や安定性を改善すると書いています。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
中年から運動を始めた人は老化に逆らってその場足踏みが早くなる
- ダイエット説明
- ダイエットのため、1日1万歩を目指して歩いておられる方も多いと思います。ブラジルのda Costa 先生らは20歳から80歳までの健康な253人に6分間歩く運動と6分間足踏みする運動をしてもらいました(da Costa CH, et al: Physiotherapy. pii: S0031-9406(15)03860-2, 2015.)。その結果、6分間歩く運動後の1分間の平均心拍数は111回でしたが、6分間足踏み運動後の平均心拍数は125回であり、統計学的に明白な差がありました。心拍数が多くなれば消費するエネルギーが多くなります。つまり、ウォーキングするよりも足踏みの方がダイエットには役立つことになります。「部屋の中で足踏みでは爽快感がない」とおっしゃるなら窓を開けて外の景色を見ながら足踏みしてはどうでしょうか?論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝
室内で外の景色を見て足踏みした方が散歩より良い運動になる
- 筋肉トレーニング説明
- 先日の記事で水平足踏みは、腸腰筋というお腹の中の筋肉を鍛えると書きました。腸腰筋を鍛えるということは、同時に大腸にも刺激を与えることになることになるので便通もよくなります。加藤内科の加藤先生は、水平足踏の効果を1)全身の血行状態が改善することによって高血圧や狭心症などの虚血性心疾患に著効する。2)腹部内臓の前方に位置する腸腰筋を動かすことによって女性の慢性の便秘が解消される。3)尿道括約筋の収縮力を回復させ、尿失禁を防ぐ。4)脳血流の改善によって軽度の認知症ならば回復する。と書いておられます。(加藤治秀:日本医事新報4042:42-47,2001.)。論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝