戸田整形外科リウマチ科クリニック

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昔やっていて今はやらない訓練:3)柔道部員が畳を背負って走る

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昔やっていて今はやらない訓練:3)柔道部員が畳を背負って走る%e4%bb%8a%e3%81%af%e3%81%97%e3%81%aa%e3%81%8f%e3%81%aa%e3%81%a3%e3%81%9f%ef%bc%93%e6%9f%94%e9%81%93%e9%83%a8%e3%81%8c%e7%95%b3%e3%82%92%e8%83%8c%e8%b2%a0%e3%81%86昔やっていて今はやらない訓練:3)柔道部員が畳を背負って走る 今から40年以上前、僕も中学高校時代柔道部に所属していましたが、柔道場はなく、体育館の畳を敷いて練習をしていました。そのため畳を背負って走る訓練をよくしました。背負い投げなどをするための筋肉が鍛えられると信じられていました。しかし、背中に重りを背負って走ると、脊柱起立筋と股関節・膝に強烈な負荷がかかります(http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1342600.html)。脊柱起立筋はもっとも回復しにくい部位の一つですし、股関節・膝にもダメージがいくわけですから、下手をすれば腰痛と膝痛で歩くことすら出来なくなる可能性もあります。だから、今はこの訓練をする柔道部は少なくなりました。解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝

運動に関する昔の常識、今の非常識:その2 筋トレは毎日した方が良い

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運動に関する昔の常識、今の非常識:その2 筋トレは毎日した方が良い%e7%ad%8b%e3%83%88%e3%83%ac%e3%81%af%e6%af%8e%e6%97%a5%e3%81%97%e3%81%9f%e6%96%b9%e3%81%8c%e7%ad%8b%e5%8a%9b%e3%81%8c%e4%bb%98%e3%81%8f筋トレをするということは筋肉に傷をつけることになります。皮膚についた傷なら元の状態に戻ったたらそれで成功ですよね。でも筋力をアップするためには、傷ついた筋肉を元に戻し、さらに筋肉が太くしなければなりません。これを超回復と呼びます。つまり、1.筋トレによって、筋筋肉に大きな負荷がかかる。2.ダメージを受けた筋肉は筋力が低下する。3.筋肉を元の状態に戻そうとする。4.次に同等の負荷が来ても耐えられるように筋力をアップ(超回復)という手順になります。超回復に要する時間は48~72時間と言われています(http://トレンドニュース.com/486.html)。だから、筋トレは集に2~3日に1度が一番筋力がつきます。解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝

運動に関する昔の常識、今の非常識:その1 運動中に水分を補給するな!

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運動に関する昔の常識、今の非常識:その1 運動中に水分を補給するな!%e9%81%8b%e5%8b%95%e4%b8%ad%e6%b0%b4%e5%88%86%e3%81%af%e5%8f%96%e3%82%8b%e3%81%aa昔は、スポーツ飲料のように PH を調整して体に負担のかからない飲料物がなかったので、「運動中に水は飲むな!」と言われました。だから夏の運動は苦しかったです。 激しい運動をする時には水分を摂取することが必要ですが、これは水(みず)を飲むのが良いことを意味しません。発汗によって体液が濃くなっているところにタダの水を摂取すれば、体液中に含まれる諸成分が水に溶け出してしまい、かえって疲労します。昔のスポーツ人はこの事実を経験的に知っていたのでしょう(http://oshiete.goo.ne.jp/qa/601882.html)。 現在では、各種ミネラルを適度に含有するスポーツ飲料が市販されているので、このような不都合は生じなくなりました。解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝

サポーターは「円筒形」ではなく「巻く型」を選ぼう

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サポーターは「円筒形」ではなく「巻く型」を選ぼう%e3%82%b5%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%81%af%e5%b7%bb%e3%81%8f%e5%9e%8b%e3%82%92%e9%81%b8%e3%81%bc%e3%81%86僕が毎日診療をしていると「ひざを冷やさないため」という理由で、多くの患者さんが「円筒状の布」を靴下のようにひざに履いています。多くの日本人が、この円筒状の布を「サポーター」と呼んでいます。 しかしこれは、サポーターのようでサポーターにあらず。専門家から見ると「サポーターもどき」とでも言うべき代物(しろもの)です。 この円筒形の布は保温には役立つかもしれません。しかし、サポーターの本来の目的は保温ではありません。ひざを締めつけることによって、ひざにある感覚レーダー(固有知覚)を鋭敏にすることにあるのです。 固有知覚とは、目で見なくてもひざを適度に曲げたり、伸ばしたりできる感覚のことです。たとえば、階段を上る時にいちいち段差を見なくても、多くの人は適切な角度にひざを曲げ、次の段に足をかけることができます。 これが固有知覚です。 固有知覚を鋭敏にするためには、「円筒形」のサポーターよりも、「巻く型」のサポーターの方が効果的なことがわかっています。 円筒形では初めはきつく感じても、サポーター本体の繊維がゆるむことと体が慣れることで、時間とともに締め付けられる感覚が弱くなっていきます。 しかし、巻く型では着けるたびに面テープの位置を少しきつく調整することで、締め付けられる感覚を持続できます。解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝

サポーターを巻くと前後左右方向への体の揺れが減る

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サポーターを巻くと前後左右方向への体の揺れが減る%e3%82%b5%e3%83%9d%e3%83%bc%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%81%a7%e5%a4%a7%e4%ba%8b%e3%81%aa%e3%81%ae%e3%81%a7%e3%81%af%e7%b7%a0%e3%82%81%e4%bb%98%e3%81%91%e3%82%8b%e6%84%9f%e8%a6%9aスポーツ選手の多くが試合中に、巻く型のサポーターを着けています。サポーターを巻くとひざを意識するようになるので、ひざのまわりの筋肉をうまく使うことができ、痛みが出る横揺れや前後への揺れが少なくなってくるからです。 私の研究でも、27人の変形性ひざ関節症患者さんに重心動揺計に乗ってもらい、30秒間でどれだけ重心が動いたかを測ってみたところ、巻く型のサポーターを着ける前に比べて着けた後では、動いた距離が平均*2・1%も減っていました(戸田佳孝ほか:片側変形性膝関節症患者の両側膝に軟性装具を装着させる意義-重心動揺からの考察-整形外科.61:57-61,2010)。 ですから、ひざに痛みのある人が運動をする際には、ひざの痛みが出る横揺れや前後への揺れを防止するために、スポーツ選手と同じように巻く型のサポーターを着けることをおすすめします。そうすればひざが安定して、痛みの悪化も防ぐことができます。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 大和大学整形外科非常勤講師 戸田佳孝