貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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湿疹は歳のせいではなく、沢山薬を飲んでいるための副作用かもしれない。

06-6387-4114吹田市豊津町14番1号戸田クリニック戸田整形外科リウマチ科クリニック老化説明食事療法
落合先生達は高齢者の皮膚疾患の中には、単に「歳のせい」として片付けられない、見逃してはいけない症状があると指摘しています、例えば血圧を下げる薬であるアンジオテンシンII受容体拮抗薬とチアジド系降圧利尿薬であるヒドロクロロチアジドの合剤(商品名:エカード)の副作用には光線過敏型薬疹が起きることがあります。老人性湿疹の主な原因は皮膚の水分が失われた乾燥肌から来ますので、顔などに湿疹がでることは少ないです。 僕も患者さんについつい言ってしまう言葉ですが、「年のせい」です。しかし、医学の進歩は著しく今まで年のせいと思われていたことが原因がわかってきたことがあります。その代表が高齢者では胃の粘膜が薄くなってくる萎縮性胃炎です。1979年西オーストラリア大学のウォーレン博士は胃炎患者の胃粘膜に小さな曲がった未知の細菌(ピロリ菌)を発見し、萎縮性胃炎の多くは老化じゃなくてピロリ菌が原因であると述べました。依頼、ピロリ菌の増殖を抑えるヨーグルトやブロッコリーを食べると老人性と思われていた胃炎が予防できることがわかりました。だから、「歳のせい」と言ってあきらめないで下さい。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

軟骨には神経は通っていないのに変形性膝関節症になるとなぜ痛むのか?

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軟骨には神経は通っていないのに変形性膝関節症になるとなぜ痛むのか?正常なひざを前から見ると大腿骨と脛骨からなり、その間にクッションとなる半月板がはまっています。大腿骨と脛骨が直接ぶつかり合わないように、骨同士が接する面は軟骨で覆われています。大腿骨と脛骨を結びつけるのが、膝蓋骨(ひざのお皿)と一体になった靭帯。側副靭帯はひざの横揺れ、十字靭帯は前後の揺れを防ぎます。ひざ関節は関節包という袋に包まれており、なかに入っている関節液は関節を滑らかに動かすための潤滑油です。 これらのパーツのどこかに問題があると、ひざは正常に機能せず、痛みが起こります。また、大腿骨の下部はその形状から内側に体重がかかりやすく、ひざの内側に痛みが出やすいのもそれが理由です。 症状が進行すると、歩くこともままならなくなる変形性ひざ関節症。高齢者に多く見られ、日本人の4人に1人がかかるという報告もあります。その大半が女性なのも特徴です。 正常なひざは、上下の軟骨とその間でクッションの役割を果たす半月板がぴったりはまっています。加齢とともに軟骨がすり減ると、その噛み合わせが悪くなり、やがて半月板が割れてしまいます。しかし、こうした変化は誰にでも起こりうる自然な老化現象。この時点では痛みがない人も多く、自覚症状があっても歩き始めなどに違和感を覚える程度です。 痛みが出始めるのは、ひざに圧力がかかった際に割れた半月板の破片が横へ押し出されるようになってから。側副靭帯というひざの側面にある靭帯の神経が圧迫され、痛みが発生します。(文章は戸田佳孝:ひざ痛を自力で治す. 大洋図書、2024年より引用。宜しければご購入下さい)解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

しゃがみこめない人はまず、おしりの外側の筋肉をストレッチしよう。

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しゃがみこみできないのはおしりの筋肉が硬いからだと考えられがちですが、実はおしりの外側の筋肉が固くて、股関節が外側に回りにくい影響の方が大きいのです。田城先生達は健常大学生26名として、大臀筋のストレッチングをする群13名と、股関節外旋筋群のストレッチングをする群13名に分け、セルフストレッチングを各群で1週間実施し、しゃがみこみ動作時の股関節屈曲角度を比較しました。その結果、股関節外旋筋群のストレッチングをした群は、大臀筋をストレッチした群と比較して、しゃがみこみ動作時の股関節屈曲角度が明白に増加しました。だから、しゃがみこむ前に寝転んでお尻の外側の筋肉をストレッチする訓練をしましょう。 これは運動器検診で調べられる項目の一部です。真田先生達の調査結果では、①しゃがみ込み動作ができない子供では手や腕に怪我を経験した子供が多かった。②しゃがみ込み動作ができなかった子供は体の前屈と太腿の筋肉の柔軟性が低かった。つまり、しゃがみ込み動作ができないと転倒して手や腕に怪我をしやすいと考えられました。お子さんには股関節を外側に回すのストレッチをさせてあげて下さい。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

版権を放棄して一般公開できる質問表を作ってくれたリキーネ先生は素晴らしい。

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変形性膝関節症の重症度診断法で世界的に最も使用されているのは西オンタリオ大学などの研究グループの作ったWOMACという診断法です。しかしWOMACを含む多くの重症度診断法には版権(特許のような物)があるので使用するためにはそれを考えた人に使用料を払わなければなりません。だから、患者さんに「自分で自分の重症度を診断してください」と言って渡せなません。またSNSで手軽に公開できまません。せっかく、その研究グループの仕事を紹介してあげているのにお金をとるとは何事かと僕は思います。 しかし、1987年にリキーネ先生は版権を放棄した質問表を公表しました。尊敬すべき行為です。僕の研究では主にリキーネ先生の質問表を利用しています。この10の質問表のうち2つ以上あてはまれば、軽症、3~6項目あてはまれば中等症、7項目以上ならば重症だと考えています。是非セルフチェックしてみて下さい。(文章は戸田佳孝:ひざ痛を自力で治す. 大洋図書、2024年より引用。宜しければご購入下さい)解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

易怒性の認知症女性に指輪をすると怒りにくくなることがある。

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Yokoi先生達は7人の攻撃性のある女性認知症患者に指輪を9時から19時まで7日間はめました。その結果、3名が指輪に興味を示し、その3人では指輪をはめる前に認められた「いらだち/不安定さ」が指輪をはめている期間中に消失しました。また看護スタッフが指輪をはめているのを見つけると、「〇〇さん、とてもきれいですね」と他の患者に話しかけるという光景がよく見られました。自尊心の低い人は怒りやすく、攻撃的になりやすい。自尊心の低い認知症患者さんは、他人に軽蔑されるとすぐに怒りや攻撃的になります。また、自分や他人の心を推測する能力の欠如が怒りっぽい認知症を招きます。女性に指輪をはめていることで自尊心を高め、「いらだち/不安定さ」を軽減し、かつ「〇〇 さん、とてもきれいですね」という他人の心を推測する心が芽生えたのだと考えられました。解説:江坂の整形外科クリニック 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝