戸田整形外科リウマチ科クリニック

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手術嫌いな僕でも手術を薦めるのは6分間連続して歩けなくなった時。

変形性膝関節症説明
6分間歩行試験は30mの平坦な直線コースを、6分間でできるだけ速く、長い距離を往復歩行してもらい、その歩行距離を測定する試験です。1985年にガイアット先生達によって慢性心不全患者さんのテストとして開発されましたが、2003年にエンライト先生達によって健康度チェックとしても利用されるようになりました。平均値は60代男性では572m、女性では532mです。この距離を目標にウォーキングしてみましょう。 6分間歩行試験では歩行中、休憩が必要な場合は立ち止まったり壁にもたれかかったりして何度でも休むことができ、可能となれば歩行を再開します。広島市民病院副院長の出家先生によると休憩をいれなければ6分間歩くことができなくなった変形性膝関節症患者さんには人工膝関節置換術を薦めるとの見解を示されました。6分間続けてあるけないと慢性心不全にもなる可能性になる可能性もあります。手術反対派の僕ですが、よく転倒されるなど歩行が困難になってきたら危険ですので手術も考えた方が良いと思います. 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

変形性膝関節症の痛みの原因は滑膜の腫れ。グルコサミン不足ではない。

変形性膝関節症説明
軟骨には神経が通っていないので軟骨がいくらすり減っても痛みはでてきません。歯周病では歯が傷んで痛みがでるのではなく、歯がぐらついて歯茎に炎症が起こって痛みます。同じように変形性膝関節症では軟骨がすり減って関節がぐらつくことで滑膜などが炎症を起こすから痛むのです。だから、軟骨の成分であるグルコサミンなどを補充しても痛みは和らぎません 一方、ボルタレンという痛み止めの入ったヒアルロン酸は痛みを起こす滑膜という部分に停留して痛みを和らげます。宮本先生の解説ではヒアルロン酸とボルタレンを一緒に注射しても1日しか痛みは和らぎませんが、化学的にヒアルロン酸とボルタレンを結合させた注射液では3日間は痛みが和らいぎました。だからボルタレン入りヒアルロン酸であるジョイクルの効果は長持ちするのです。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

拍手をしてあげるだけでもメンタルヘルスケア

説明
日本での虐待死の58%が新生児で起こり、その背景は殆どが若い女性の望まない妊娠です。そこで里親制度が有効なのですが、読売新聞の調べでは里親へ引き取られた子どもの18%が里親の元を離れていました。その理由は、一度心に傷を受けた子供は他人に心を開けなくなるからです。 上鹿渡(かみかど)先生によると養護施設に引き取られる子供の約半数は虐待やネグレクトによるものであり、マルトリートメント(不適切な養育)を断ち切るためにはいっしょにいてくれると思える人がみつかる場を提供することだそうです。また、三島先生達によるとメンタルヘルスを保つために気になることが生じた場合はなるべく早く、褒めるときは皆の前で、叱るときは個別にすることが肝要です。た社会福祉施設の子供達の運動会や学芸会などがあれば、観に行き拍手をしてあげるだけでも虐待を受けた子供の心を癒せると僕は思います。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

緑茶は神経を元気に保つ。

説明食事療法
カテキンだけではなく、お茶に含まれるポリフェノールには神経を元気に保つ働きがあります。柿木先生の研究では緑茶ポリフェノールに浸したラットの坐骨神経痛の断片は1ヵ月間の保存が可能で、同種移植時の免疫拒絶反応をも抑制できました。つまり、神経の断片を緑茶に浸しておけば、顔面神経麻痺などの自家神経移植に使える元気さが保てるということになります。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

歯が抜けると足がむくむ。

その他説明食事療法
Tanaka先生の研究によると高齢者の残存歯数の減少はタンパク質摂取量、特に動物性タンパク質の摂取量を減少させ、低アルブミン血症を生じさせていました。低アルブミン血症からくる足のむくみの予防には80歳になっても自分の歯を20本以上残すいわゆるハチマルニイマル運動を行うことです。歯を失う一番の原因は40歳以上で急速に進行する歯周病です。歯周病の予防には週に1回以上は鏡で自分の歯ぐきの状態を観察する。定期的に歯石をとるなど、歯のクリーニングを受けるなどが大事です。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝