戸田整形外科リウマチ科クリニック

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筋トレはミネラル補給しながら2~3日に一度が良い。

スポーツ筋肉トレーニング若い人の整形外科説明
昔は、スポーツ飲料のように PH を調整して体に負担のかからない飲料物がなかったので、「運動中に水は飲むな!」と言われました。だから夏の運動は苦しかったです。 激しい運動をする時には水分を摂取することが必要ですが、これは水(みず)を飲むのが良いことを意味しません。発汗によって体液が濃くなっているところにタダの水を摂取すれば、体液中に含まれる諸成分が水に溶け出してしまい、かえって疲労します。昔のスポーツ人はこの事実を経験的に知っていたのでしょう(http://oshiete.goo.ne.jp/qa/601882.html)。 現在では、各種ミネラルを適度に含有するスポーツ飲料が市販されているので、このような不都合は生じなくなりました 筋トレをするということは筋肉に傷をつけることになります。皮膚についた傷なら元の状態に戻ったたらそれで成功ですよね。でも筋力をアップするためには、傷ついた筋肉を元に戻し、さらに筋肉が太くしなければなりません。これを超回復と呼びます。つまり、1.筋トレによって、筋筋肉に大きな負荷がかかる。2.ダメージを受けた筋肉は筋力が低下する。3.筋肉を元の状態に戻そうとする。4.次に同等の負荷が来ても耐えられるように筋力をアップ(超回復)という手順になります。超回復に要する時間は48~72時間と言われています(http://トレンドニュース.com/486.html)。だから、筋トレは集に2~3日に1度が一番筋力がつきます。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

50歳すぎればあまり向いていない運動はボウリングと反復横跳び

スポーツ筋肉トレーニング老化説明
筋肉の老化は関節を曲げる筋肉よりも伸ばす筋肉、上半身の筋肉よりも下半身の筋肉の方が顕著に現れてきます。30歳の時の筋力を100%とした時に、70歳の時の膝(下半身の関節)を伸ばす筋力は40%まで落ちています。しかし、総務省が行った2011年社会生活基本調査では、60歳以上の人が行っている多い運動は、1位がウォーキング・軽い体操(35.2%)、2位がボウリング(12.8%)でした。たしかにボウリングはゲームなので楽しいスポーツですが、筋力のことを考えれば、自転車やエアロバイクなどの下半身の伸ばす筋力を使うスポーツの方が健康には良いと思います。 小学生の体力測定で反復横跳びをやりましたよね。その要領で、歳をとってからも若い人と同じように横方向へのジャンプを含む体操をしている方が多いですね。でも、ある研究では、若者10人と高齢者12人に体重のかけ方をコンピューターで解析できる板の上で、前後、左右のステップを行わせ、股関節と膝関節と足関節の動きを観察しました(小比賀柚木ら:理学療法科学.25.357-362,2010)。その結果、高齢者では若者に比べて、関節の位置を元に戻す力が弱く、動きを止める時間が長かったです。特に、左右のステップでは、股関節にかかる負担が明白に増えていました。だから、歳をとっとから左右方向へのジャンプをすると股関節を傷めるのでやめましょう。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

骨粗鬆症が予防しにくい理由は骨折しなければ痛くないから。

説明骨粗鬆症
骨粗鬆症は転倒して骨折しなければ、患者さんは痛くも痒くもないので積極的に治療してくれないことが多いです。患者が治療方針の決定に賛同し積極的に治療を受けることをアドヒアランスといいますが、骨粗鬆症の治療ではアドヒアランスが低いのです。新美先生の解説によると骨粗鬆症治療は初発骨折予防と再骨折予防という2つの目的のために行われる。再骨折予防では骨折が同一患者に何度も発生する“骨折の連鎖”を断ち切るため毎日投与される場合もあります。毎日投与となると益々患者さんのやる気がなくなります。 しかも骨粗鬆症に対する副甲状腺ホルモンは毎日定時に注射しなければ効果が減少します。Isogai先生達の研究では骨粗鬆症の治療薬である副甲状腺ホルモンによる古い骨を回収する働きは, 投与後早期の短時間に起こるり,新しい骨を造る働きは比較的遅れて起こる。従って,異なった時間に連日投与した場合、十分に骨が造られる前に次の注射によって新しい骨が古い骨と間違えられ吸収されてしまい、薬の効果が薄れると解説しています。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

高齢者の背中が丸いのは沢山骨折しているから

腰痛説明骨粗鬆症
歳をとって背中が曲がってくるのは骨粗鬆症のせいでいくつも骨が圧迫骨折を起こすからからです。しかも一度背骨が骨折を起こすと力のバランスが崩れくるので次に新しい背骨が骨折する危険性がたかくなります。初めて骨折の1年後に二つ目の骨折が起こる確率は初めて骨折が起こる確率の2.7倍です。だから、一度骨折が起これば、骨粗鬆症の進行を防ぐ治療をするべきです 骨粗鬆症で曲がった背骨を比較的簡単に治す手術としてBalloon kyphoplasty、直訳すれば風船後彎骨形成術があります。この手術ではまず、潰れた骨を膨らませるための管を骨に挿入します。次に潰れた骨で風船を膨らませ骨の高さを元に戻します。最後に高さを元に戻した後のセメントを流し込みます。しかし、この手術の後、そのままにしておくと、手術をしなかった骨が潰れてくる続発性骨折が起こってきます。新渡戸先生の研究では骨吸収を抑えるビスホスホネートを飲んでいたグループでは骨折の発生率は39%でしたが、骨形成を助ける副甲状腺ホルモンを毎日注射したグループでは術後骨折の発生率は3.8%であり、10分の1以下に抑えられました。やはり、副甲状腺ホルモンを毎日注射した方が良いです。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

他人にぶつけられた怪我はなかなか治らない。

肩こり若い人の整形外科説明
整形外科領域で痛みと鬱の関係があることを強く感じるのは「むちうち症」です。自損で電信棒に当たったむち打ち症はすぐ治りますが、責任割合などもめている追突事故ではなかなか治りません。それは繰り返されるストレスが脳で痛みを強くするのだと考えられます。 同じ用に腰痛が治りにくい人の特徴は「会社で痛みがわかってもらえないので診断書を書いて下さい」という人や「治療しても全然良くなりません。このまま悪くなるのでしょうか?」と不安を述べられる患者さんが多いです。Moriki先生達が70人の慢性腰痛症患者さんで調査した結果では「自分にはストレスが多い」という気持ちと「今後痛みが増すのではないか」という不安感によって脳が影響を受け、痛みの増強や広範囲の慢性難治性の疼痛を引き起こす脳感作と関連がありました。そして不安感は睡眠の質とも関連していました。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝