戸田整形外科リウマチ科クリニック

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戸田クリニックでは腰痛ベルトの消費量が急増しています。

腰痛若い人の整形外科説明
戸田クリニックでは腰痛ベルトの消費量が急増しています。プレゼンティズムとは疾病出勤のことで出社しているものの、何らかの健康問題によって業務効率が落ちている状況です。白土先生達の1865人のサラリーマンを対象にした調査ではコロナ流行前に腰痛なく出社できていた人がコロナ流行後に腰痛をかかえながら出勤している、つまり腰痛によるプレゼンティズムが起こるオッズ比は4.26、つまりリスク比が4.26倍でした。その理由はリモートワークによって座る時間が長くなったことも関連しますが、精神的な問題、特にうつ状態が関連していると考えています久留米大学の内村先生によると「不眠はうつ病の九割に関連すると言われます。初期段階で不眠が起きることは非常に多く、要注意です。朝4時に目が覚めていた人が、理由もなく毎日午前2時、3時に起きるようになったらうつのサインだと思って欲しい」と述べています(「週刊文春」2023年6月15日号より) 睡眠時間の目標値を六十歳以上は6時間~8時間であり、6時間未満との睡眠は心身の健康を損なう可能性が高いそうです。金町駅前脳神経内科の内野先生によるとうつ病の前兆の例として几帳面だった母親がお皿を洗わなくなる、普段穏やかだった人が急に怒りっぽくなるなど、感情のコントロールができなくなることもサインとみていいでしょう。『いつもと違う』というのがポイントです。「うつの原因の一つはセロトニンの減少です。セロロ人を増やすためには日光を浴びて運動をすることです。それによって日々の暮らしへの意欲が高まり、集中力や認知機能も高まます。また、セロトニンは夜間に睡眠に関わるメラトニンに代謝されるため、睡眠状態も改善されます.解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

脊柱管狭窄症の痛みの原因は骨折のこともある。すぐ手術してはいけない。

腰痛説明骨粗鬆症
2019年に改定された腰痛診療ガイドラインでは他の病気からきている可能性がある腰痛のレッドフラッグには、発症年齢が20歳未満、時間や活動性に関係のない腰痛、胸部痛、がん、ステロイド治療、エイズの既往、栄養不良、体重減少、広範囲に及ぶ神経症状、脊椎圧迫骨折などの構築性脊柱変形および発熱があります。 特に腰椎の圧迫骨折には注意しなければなりません。今村先生の解説では高齢者の脊柱管狭窄症では椎体骨折が隠れていることもある。初回の単純レントゲン写真では骨折が無くても,経時的に圧潰を認め,後に椎体骨折が判明することも多いです。だから「こんなに痛いのが続くのなら手術して欲しい」と思わずにせめて3ヶ月は様子を見た方が良いです。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

痛いマッサージを我慢していると返って筋硬度が高くなる。

若い人の整形外科説明
現在、マッサージチェアの普及率は全世帯の20%前後だと言われています。手で持つ形の電気マッサージ器を加えると半数以上の家庭に普及していると思います。国内のある学校の研究では、15人の女性を対象に15分間マッサージチャアーに乗る前と乗った後で肩の筋肉の硬さを比較しました(古後 晴基:ヘルスプロモーション理学療法研究1:137-140,2012)。その結果、マッサージチャアーに乗る前の筋肉の硬さは平均12.8で、乗った後は平均8.7に下がり、肩の筋肉が柔らかくなりました1)。しかし、肩こりを感じたことのない3人の女性ではマッサ-ジチェアーに乗ると痛みを感じ乗る前の筋肉の硬さは平均8.3で乗った後は平均11.5に上がり、かえって硬くなりました。だから、痛いのを我慢してもんでもらっていると返って筋肉が緊張し、肩こりが酷くなってしまいます。 肩こりや腰痛などのためのマッサージは痛ければ痛いほど効いているというイメージがあります。でも、強く揉むと筋肉が損傷して、炎症が起こり、返って固くなってしまいます。竹田先生達の研究では強度2,4,6および8kgで60秒間圧迫した.その結果、すべての圧迫強度で圧迫前より圧迫後に筋硬度は明白に低下しましたが,その変化量に強度による差はみられませんでした。このため圧迫強度は弱い2kgでも筋硬度を十分低下させることがわかりました。

週刊文春に腸の活動を健康に保つ運動を紹介しました。

筋肉トレーニング説明週刊誌
令和6年2月22日発売2月29日号の週刊文春の「血流革命、7つのメソッド」120頁の「上半身もと動かす」でラップで窒息しかけ体操などを紹介させていただきました。よろしければ、ご購読下さい。西尾先生はMTPSSE(高齢者の発話と嚥下の運動機能向上プログラム)を行うことによって、末梢の血液循環がよくなり,筋の収縮が容易となり,神経系の協調性が高まると述べています。高齢者の発話と嚥下の運動機能向上プログラムでは顔面の筋肉に対して抵抗性運動を行います。僕達の方法は、料理用のサランラップやクレラップを使って顎を引き上げならその力に抵抗して口を開けようとします。ラップで唇を押させる力に抵抗しながら唇を突きす運動を各5秒ずつ3回行う運動です。僕はこの体操をラップで窒息しかけ体操と名付けています。これらはいわば、顔面の筋トレです。お試し下さい 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

無免許マッサージは脳梗塞や肋骨骨折の素。

若い人の整形外科説明骨粗鬆症
マッサージの業界もダンピング合戦ですね。そんな業者ばかりではないでしょうが、僕は安いマッサージに行くと体重で揉まれた経験があります。首などと頻回に揉まれると血管の中にできた血の塊が小脳に行く血管に飛び、脳梗塞を起こしたという報告があります(岩波久威.BRAIN and NERVE: 神経研究の進歩 .2: 169-17,2007)。安いからといって頻回にマッサージに行くのは考えものですね。 歳をとってくると骨粗鬆症になり、骨が折れやすくなります。また、背骨が曲がってくると肋骨にかかる負担が大きくなります。だから、お年寄の肋骨は折れやすくなっています。横になって上から脇腹をもむとそれだけでも肋骨骨折を起こすことがありますので、横になってのマッサージはやめましょう。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝