戸田整形外科リウマチ科クリニック

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ニュースNews

令和6年2月8日発売週刊文春に免疫を高める運動について記載しました。

オンライン記事その時の話題説明週刊誌
花粉症の季節になってきました。花粉症対策には免疫力をつけることが大事です。運動によって筋肉が少し傷つくことによって炎症性サイトカインが活発になり、免疫が高まります。加齢に伴う免疫系の機能不全を改善するのには筋トレよりも有酸素運動(呼吸しながらする運動)の方が優れた効果を示しました。代表的な有酸素運動はウォーキングです。だから、花粉症予防に運動しましょう。そのような内容の記事を今週号の週刊文春に掲載しました。よろしければご購読下さい 花粉の飛沫のピークはスギが2月下旬から3月に、ヒノキが3月下旬から4月に、ブタクサは9月にピークがあります。関東や近畿では2月中ごろから花粉が飛びます。1日の中で飛沫のピークは12時と18時です。できればこの時間帯の外出は避けましょう。 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

骨密度は二重エネルギーX線吸収測定法、英語で略してDXAという方法で計測します。計測時間は約20分間です。

説明骨粗鬆症
若い人の平均値の80%未満になると転倒骨折の危険性が高くなる 骨密度はDXA法という検査で腰と股関節で測定します。若い頃の骨密度を基準とした若年成人平均値、英語でyoung adult mean:YAM値が80%未満を骨量減少群、80%以上を健常群とします。金子先生達の調査では平均年齢50歳の42名の病院職員に骨密度健診を行ったところ、%YAM 80%以上の健常群は24名、80%未満の骨量減少群は18名でした。つまり23.8%が転倒骨折しやすい骨粗鬆症でした。皆さんも是非、骨粗鬆症健診を受けてください 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

腰痛は鬱病を招く、体を動かそう。

腰痛説明
2000年代になってから脳の活動が画像で見えるようになりました。腰痛が長びいている人の脳の活動を見ると、痛みに関係する脳の部分だけではなく、感情に関係する辺縁系や物事の判断に関係する前皮質にまで変化がでていました(半場 道子.医学のあゆみ260:135-140,2017)。つまり、腰痛が長引くと痛みを恐れる感情が強くなり、痛みを実際よりも強く判断し、やがてうつ状態になっていくことがわかっています。 腰痛のリエゾン(フランス語で連携)療法では、それまで、「痛みのせいで何もできない」という認識を、「痛みがあってもやれることはたくさんある」という方向に意識を変えていきます。例えば、腰痛や膝の痛みがあっても太腿を高くあげる足踏みならできる人が多いでしょう。できる運動をすれば、脳内から内因性のオピオイド物質(鎮痛成分)が放出され、天然の痛み止めになります。痛いからといって痛み止めの薬を飲むよりは、できる運動をする方が副作用もありません。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

本人任せの自己注射では44%の人が打ち忘れる。

説明骨粗鬆症
医師が確認した方が持続できる。  診察しているとよく「飲み忘れがあったので今日の処方箋は7日分少なめでお願いします」と言われる患者さんがいます。骨粗鬆症の自己注射の場合、毎日同じ時間に注射を打たないと効果が薄れます。Burge 先生達の調査では骨粗鬆症に対する自己注射を打っている人の中で44%が10日の中で2日以上打ち忘れていました。 電動注射器の中に注射履歴が残っていれば、診察の度に医師が「〇〇さん、今回は3日打ち忘れて、5日打つ時間が1時間以上ずれていますよ。気をつけて下さい」と注意できるので、打ち忘れが減ります。小学校の時の宿題の提出に少し似ていますね。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

骨粗鬆症に対する自分で打つ注射は風呂上がりに打とう。

説明骨粗鬆症
ポドバテック先生の研究では副甲状腺(英語の略語でPTH)ホルモン注射は大量に投与すると骨形成と骨吸収両方が起こり、骨吸収が形成を上回り骨量の減少が生じました。しかし、少量を定期的に投与すると骨形成が亢進し、骨吸収された分よりも多くの骨が形成されるため、骨形成終了時には骨量が増加しました。つまり、毎日同じ時間に打つ方が骨粗鬆症に対する効果が大きいです。 では、糖尿病に対するインスリンや骨粗鬆症に対する副甲状腺類似蛋白であるアバロパラチドは毎日何時に打てば打ち忘れが少ないのでしょうか?僕達の研究では骨粗鬆症の患者さんに自分の生活の中で打ちやすい時間にアバロパラチドを打ってもらいました。その結果夜8時から10時に注射を打っていた3人の患者さんでは注射の打ち忘れもなく、ほぼ定時に注射を打っていました。この3人は皆、毎晩お風呂上がりに注射を打つことを習慣にしていました。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝