貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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本人任せの自己注射では44%の人が打ち忘れる。

説明骨粗鬆症
医師が確認した方が持続できる。  診察しているとよく「飲み忘れがあったので今日の処方箋は7日分少なめでお願いします」と言われる患者さんがいます。骨粗鬆症の自己注射の場合、毎日同じ時間に注射を打たないと効果が薄れます。Burge 先生達の調査では骨粗鬆症に対する自己注射を打っている人の中で44%が10日の中で2日以上打ち忘れていました。 電動注射器の中に注射履歴が残っていれば、診察の度に医師が「〇〇さん、今回は3日打ち忘れて、5日打つ時間が1時間以上ずれていますよ。気をつけて下さい」と注意できるので、打ち忘れが減ります。小学校の時の宿題の提出に少し似ていますね。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

骨粗鬆症に対する自分で打つ注射は風呂上がりに打とう。

説明骨粗鬆症
ポドバテック先生の研究では副甲状腺(英語の略語でPTH)ホルモン注射は大量に投与すると骨形成と骨吸収両方が起こり、骨吸収が形成を上回り骨量の減少が生じました。しかし、少量を定期的に投与すると骨形成が亢進し、骨吸収された分よりも多くの骨が形成されるため、骨形成終了時には骨量が増加しました。つまり、毎日同じ時間に打つ方が骨粗鬆症に対する効果が大きいです。 では、糖尿病に対するインスリンや骨粗鬆症に対する副甲状腺類似蛋白であるアバロパラチドは毎日何時に打てば打ち忘れが少ないのでしょうか?僕達の研究では骨粗鬆症の患者さんに自分の生活の中で打ちやすい時間にアバロパラチドを打ってもらいました。その結果夜8時から10時に注射を打っていた3人の患者さんでは注射の打ち忘れもなく、ほぼ定時に注射を打っていました。この3人は皆、毎晩お風呂上がりに注射を打つことを習慣にしていました。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

骨粗鬆症治療薬の副作用

説明骨粗鬆症
骨粗鬆症の薬に2種類あります。骨を壊す破骨細胞の元気をなくす薬と骨を造る骨芽細胞を元気にする薬です。破骨細胞を抑える薬の代表はビスホスホネート剤です。飲む薬の商品名はアクトネル ベネット、ボナロン、フォサマック、ボノテオ、リカルボンです。これらの薬は胃を荒らす副作用があるので薬剤を速やかに胃内へと到達させことが重要です。 そのためにコップ 1 杯の水で服用し、服用後 30 分間は寝転べないという欠点があります 骨を壊す破骨細胞の元気をなくす骨粗鬆症治療薬であるビスホスホネートを飲んでいると歯医者さんでの治療が困難になることがあります。その理由を建物の解体工事に例えると廃材をそのままにしていると瓦礫となり、建物の強度が弱くなってくるからです。ビスホスホネートによる顎骨壊死の発症頻度は抜歯などの歯科治療を行った場合,0.09〜0.34%と報告されています。Tanaka先生達の研究では半年に1度皮下注射する破骨細胞の元気をなくす骨粗鬆症治療薬でも0.2%の確率で顎骨壊死が起こりました。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

前立腺肥大症は癌ではないため絶対必要な治療はない。

説明
前立腺が歳をとるにつれてだんだんと大きくなり、尿道を圧迫して尿が出にくくなる病気を前立腺肥大症と言います。前立腺肥大は、顕微鏡で見ると50歳で30%、60歳で60%、70歳で80%、80歳では90%にみられます。 その症状は国際前立腺症状スコアによって自分で軽症、中等症、重症に分類することができます。北彩都病院のホームページによると前立腺肥大症を放置すると癌に移行するのでは?と心配して相談される方もおられますが、現時点でそのような証明はなされていません。前立腺肥大症は悪性疾患ではないため、「こ の治療が絶対に必要」というものはありません。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

唾液の分泌が減ると歯周病になる。

説明
年齢とともに唾液の分泌量が減少しますが、唾液には自浄作用がある。それが少ないと歯や歯茎に食べ物が張り付き、歯周病や虫歯などに繋がります。ある調査では60歳以上の人々の約7割が歯周病だと言われています。さらに歯周病菌が歯茎から毛細血管に入り込み、全身に回ると、心筋梗塞のリスクが2.8倍、脳卒中の罹患率も2割増加。糖尿病とも因果関係があり、歯周病の治療をすると糖尿病が改善することがわかっています 年齢とともに細かい手の動きが難しくなるので、手磨きより超音波歯ブラシのほうが食べ物の張り付きと綺麗に落とせます。またSaleem先生達の研究では口腔乾燥を感じていた13名に超音波歯ブラシを使用させた。その結果、試験開始時に比べて1ヵ月後と6ヵ月後には無刺激唾液分泌流量は明白に増加していました。歯周病予防には有効だと思われます。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝