戸田整形外科リウマチ科クリニック

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ニュースNews

5人1人に足の内側に出っ張りがあり、足が疲れやすい

若い人の整形外科装具説明
成長の過程で一つにまとまるはずの足の舟状骨が二つにわかれて出っ張ることがあります。松田先生による何の症状のない人でも人口の15~20%がこの出っ張りがありますので病気とはいえませんが、この骨を外脛骨といいます。外脛骨のある人は後脛骨筋に引っ張られるため扁平足の人がほとんどです。 外脛骨があると足が内側に傾き、土踏まずによるバネの効果があまり働かないため長時間歩いたあとなどに痛みがでてきます。この状態を有痛性外脛骨といいます。 有痛性外脛骨になったら、土踏まず支え(つまりアーチパッド)を使って足の裏の内側にかかる力を和らげましょう。また、扁平足の人は足が疲れやすいのでアーチパッドを初めからつけておくのも一つの方法だと思います。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

老化の原因は炎症の繰り返し。だから炎症を和らげるような食品を食べよう

老化説明食事療法
Miyata先生達(Proc Natl Acad Sci 31;118:e2025647118. Doi,2021)の研究では加齢に伴い体内に蓄積した老化細胞はさまざまな炎症性タンパク質を分泌し、細胞老化随伴分泌現象をおこすことで、周囲の組織に炎症や発がんを促すことがわかりました。だから、高齢者になってからは炎症を抑えることが老化を防ぐことに大事です。 炎症は新生血管の増加といって老化して血管壁が弱くなった毛細血管(新生血管の増生)が増えることによって炎症性タンパクが周囲に漏れ出ることでも悪化します。例えば、糖尿病などで目の表面に新生血管ができると目が炎症を起こして充血してきます。すると目の膜が老化してきます。老化した膜には新生血管ができやすくなり、また炎症が起こります。 不完全な毛細血管の新生を抑えてくれるのがアブラナ科の野菜に多いスルフォラファンです。スルフォラハンはブロッコリー(特に新芽のスプラウト)、•白菜、•大根、•キャベツ、•カリフラワー、•ケール、•菜の花、•芽キャベツなどに多く含まれています。 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

6月8日発売週刊文春114頁~高齢者うつ「前兆と対策」で記事掲載

腰痛説明週刊誌
6月8日発売週刊文春114頁~高齢者うつ「前兆と対策」で腰痛がうつに発展することもあるという記事を書かせてもらいました。整形外科と精神疾患はあまり関係ないように思われがちですが、最近では慢性の腰痛症に抗うつ薬が使われるようになりました。 2000年代になってから脳の活動が画像で見えるようになりました。腰痛が長びいている人の脳の活動を見ると、痛みに関係する脳の部分だけではなく、感情に関係する辺縁系や物事の判断に関係する前皮質にまで変化がでていました(半場 道子.医学のあゆみ260:135-140,2017)。つまり、腰痛が長引くと痛みを恐れる感情が強くなり、痛みを実際よりも強く判断し、やがてうつ状態になっていくことがわかっています。 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

噛む力が弱くなったら軟らかい食品からカルシウムを摂ろう

説明食事療法骨粗鬆症
75歳の人では噛んだり、飲み込んだり、話したりするための口腔機能が衰えるオーラルフレイユが増えてきます。本川先生達の調査では75歳以上の方は噛み応えの高い食品を避ける傾向がありました。多くの人は骨を強くするために小魚を骨ごと食べることが良いと信じています。 確かにわかさぎ70g(4匹)のカルシウム含有量は315mg、オイルサーデン(イワシの油づけ)100g1缶は350mgと多いです。しかし、軟らかい食品でも大豆食品である焼き豆腐半丁には225mgのカルシウムが含まれていますし、乳製品であるヨーグルト200g1カップには240mgのカルシウムが含まれていいます。 75歳以上の1日カルシウム必要量は男性で700㎎ですから1日に豆腐半丁とヨーグルト2カップを食べれば1日に605mgのカルシウムが摂れ、その他の食品に含まれているカルシウムと合わせれば、1日700mgのカルシウムを摂取しています。つまり噛む力が弱くなって固いものが噛めなくなっても大豆食品と乳製品を摂っていれば、骨粗鬆症の予防はできると考えます 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

健康に歩くために足の裏の筋肉を鍛えよう

筋肉トレーニング説明
歩くことは健康の源。ゴルフは下手でも歩くから健康に良い。でもそのためには足の筋肉を鍛えよう。という話です 足には縦アーチと横アーチがあります。扁平足とは縦アーチがなくなった状態であり、土踏まずが浅くなるとバネの効果がなくなり、疲れやすくなります。 青木先生らの研究では野球や柔道というスポーツ選手も足土踏まずの高さ(縦アーチ)は高かったですが、↓バレエダンサーが縦も横もアーチが高かったです。その理由は、バレエダンサーは足の指の握力(把持力)が強いことが考えられました。つまり、把持力を鍛えると足のアーチが高くなり、足のバネの機能が強化され、長距離歩行にも耐えられる足になる可能性があります。だから、ウォーキングをする方は同時に足の把持力も鍛えましょう。足の把持力を鍛えるのにはグーチョキパー体操がお薦めです。 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝