貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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ニュースNews

日本人がカルシウム不足なのは乳製品が少ないからではなく水が良いから。

説明食事療法骨粗鬆症
「日本人にはカルシウムが不足しているからもっと乳製品を食べましょう」と言われています。しかし日本人と欧米人のカルシウム摂取量の違いの一番の原因は飲んでいる水が硬水と軟水の違いです。1リットルあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量で、硬度120mg以上が硬水、120mg未満が軟水とされています。 緒方先生の研究では骨粗鬆症を起こす動物にミネラルウォーターを飲ますグループとカルシウムを多く含む食品を食べさせるグループに分け、3ヶ月後の骨密度を比べました。その結果、ミネラルウォーターを飲ませたグループの方が骨密度が上昇していました。以上の結果からヒトの骨粗鬆症発生抑制に重要なカルシウムの摂取形態は固体型(分子型)より液体型(イオン型)の方が血中・骨中カルシウム濃度の維持に有用だと報告しています。つまり、骨粗鬆症に対するカルシウムは食品より飲み物で摂った方が吸収が良いといえます。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

人工膝関節置換術は自分が納得した時期にすれば良い。

変形性膝関節症説明
手術の大好きな整形外科医の中には「今、人工膝関節置換術しないと手遅れになりますよ」と説明する医師がいますが、その言葉に騙されていけません。人工膝関節は骨を機械に入れ替えるので手遅れはありません。人工関節とよく似た手術で白内障に対する眼内レンズがあります。斉藤先生は白内障の眼内レンズ手術時期としては、白内障そのものが手遅れになることはないため、一般的には患者さんが白内障によって日常生活に支障を感じた場合となります。整形外科医でも「手術をする気になったらいつでも来て下さい」と言ってくれる医師を選びましょう。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

便秘かどうかは体重計で測ろう。

若い人の整形外科説明食事療法
昨日あんなに食べたのに便が少ない。便秘かなと思っても家庭で便を計量器に乗せるわけにはいきませんよね。そこで便器の横に体重計を置き、排便前と後で体重計に乗り、何g減ったか計算してください。200g減っていたら、便はよく出ていると言えます。「便は食べたものの食べカスでできている」と思っている人が多いのですが、実はそれは全体の5~10%に過ぎません。健康な人の便のうち、70%〜80%は水分。次に多いのが剥がれた腸粘膜で10〜15%程度、その次が腸内細菌の死骸で10%程度。残りが消化・吸収されなかった食物繊維などの食べカスといわれています。食品の多くは水分でできています赤身の牛肉でさえ60%は水分、卵黄でも51%は水分です。したがって食べた量と便の量は比例しません。1回200gの排便を目標にしましょう。 便の量が少なければヨーグルトを食べましょう。 Mori先生達は健康女子学生101人の中で81人には2ヶ月間発酵乳飲料を朝食後に毎日100ml飲んでもらい、残りの20人には飲んでもらいませんでした。その結果、発酵乳飲料を飲んだ81人では飲まなかった20人に比べて排便頻度、排便量が有意に増加しました。つまり、腸内細菌が増えると細菌の死骸に押し出されて便の量も増えます。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

女性セブンへの記事掲載と中年男性の肥満について。

オンライン記事変形性膝関節症筋肉トレーニング説明食事療法
高齢になってくると悩まされるのは、膝や腰などの痛みです。深刻な痛みは医療機関に通う必要がありますが、自分でできる範囲の「食事」や「行動」で、痛みを緩和したり予防したいと考えるのが人情ですね。そこで、僕は女性セブン1月18日発売の『ひざや腰の関節の痛みを取る食品』と『習慣』のコーナーに記事を掲載しました。よろしければご購読下さい。 膝にかかる負担は階段を降りる時には体重の6倍だという説があります。したがった体重が増えるとひざが痛くなりやすいです。中里先生の解説では肥満者の割合は男性で増加傾向にあり、40~50歳代男性が最も大きい。一方、女性では20歳代から30歳代では横ばいだが、50歳代や60歳代では減少しています。 40代、50代の男性の皆さんは特に変形性膝関節症予防のために肥満に注意しましょう。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

コーナースクワットで太ももの裏のハムストリングスも鍛えよう。

変形性膝関節症筋肉トレーニング説明
椅子に座った状態から立ち上がる動きも、日常生活のなかでひざの痛みが出やすい動作のひとつです。この動作で働く脚の筋肉は2つ。太ももの前表面側にある大腿四頭筋、そしてその裏側にあるハムストリングスです。 椅子から立ち上がる際、通常は大腿四頭筋とハムストリングスが協調して収縮することで、ひざを安定させています。しかし、これらの太ももの筋肉が衰えていると、ひざが安定しないところに大きな負荷がかかることになり、痛みが走るのです。低い椅子の場合は体が前屈みになり、ひざも深く曲がるため、なおさら痛みが起こりやすくなります。椅子から立ち上がるのが不安な人は、大腿四頭筋と一緒にハムストリングスも鍛えましょう。 椅子から立ち上がる際の痛みを左右する、大腿四頭筋とハムストリングスを同時に強化するには、スクワットが最適です。ただ、ひざが痛い人にとって、通常のスクワットは諸刃の剣。深くひざを曲げてしゃがみこむ動作は、ひざに大きな負荷がかかります。 しかし、壁の角に背中をつけながら行うスクワットなら、その心配はいりません。ひざを深く折り曲げることなく、30度曲げるだけで2つの筋肉を鍛えられます。O脚の人は不安定さを補うために足が外を向きがちなので、その癖が強くならないよう、足先を内側に向けて行うのもポイントです。ひざをつま先より前に出さないように気をつけてください。剪断力という前向きに滑り落ちる力がひざにかかり、症状を悪化させます。朝、昼、晩の1日3セットですが、忘れた場合は1日で15回以上になれば問題ありません。 (文章は戸田佳孝:ひざ痛を自力で治す. 大洋図書、2024年より引用。宜しければご購入下さい)