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- 変形性膝関節症老化説明
- お風呂上がりや砂浜でできる自分の足跡が若い頃より切れ込みが少なくなったと感じたことはありませんか? それは年齢の変化や運動不足によって足の裏にある舟状骨という骨が落ち込んできて足の裏のドーム型の形状、つまり土踏まずの高さが低くなってきている証拠です。 最初に踵が地面について最後に爪先で地面を蹴るのが正しい歩き方ですが、変形性膝関節症では足のバネが効かずペタペタ歩くことが多いです。靴の中敷きは、O脚を矯正するだけでなく、足の背の高さを保ち、転倒予防にも役立ちます。 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
風呂上がりに自分の足跡を観察してみよう
- その時の話題肩こり説明
- 今日は3月3日ひな祭りです。ひな人形に出てくる左大臣は右大臣よりも官位が上です。 平安時代の日本では右よりも左が上位でした。それに対して古代中国(漢)では右が上位だったといわれています。 その名残が「左遷」という言葉です。 右から左に遷されることが大きなマイナスだったからです。あと、「右に出る者はいない」という言葉も右の方が上位であるという名残ですね 「うれしいひなまつり」という童謡に「少し甘酒めされた赤いお顔の右大臣」という歌詞があるので、甘酒にはアルコールが含まれているイメージがあります。確かに酒粕から造る甘酒にはアルコールが1%ほど含まれています。しかし、麹(こうじ)甘酒は“酒”という文字がつきますが、アルコール成分は含まれていません。肩こり患者さんに麹甘酒を勧めると「私はアルコールがだめなんですね」とおっしゃる方がいますが、ご安心下さい。 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
肩こりに麹甘酒が効くが、お酒のイメージがある
- 説明週刊誌
- 爪の問題は皮膚科か整形外科どちらに行くか迷いますね。絶対に整形外科に来た方が良いのは外傷で起こった爪の痛みです。具体的には足の指に重い物を落としたり、指の先をドアなどに挟んだせいで指の端の骨にヒビが入いるとそこからの内出血が血の塊となり、爪を押し上げて痛みが強くなっています。爪は熱に弱いし、熱すると滅菌されるのでライターなどで針先を赤くなるまで熱し、それを爪に当て、爪に穴を開け、溜まった血液を抜きましょう。穴から雑菌が入らないように消毒してください。しばらくの間、とりはずしできる装具で固定しましょう 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
週刊文春3月2日号129頁で爪の痛みについてコメントしました。
- その他説明
- わが国には高額医療費還付制度というとても良い制度があります。しかし、その制度が病院を甘やかせています。高額医療還付制度では、一般世帯の人では約9万円以上(平成24年当時)の治療費になると、後でお金が戻ってきます。この制度のおかげで病院にすれば、新しい技術を行っても確実に収入が入ってきます。だから、病院任せにしているとやらなくてもよい高額な医療をどんどん薦めてきます。 例えば、整形外科の場合、以前ならば、レントゲン写真を撮って、湿布だけ処方していたような患者さんにも「念のためMRIを撮りましょう」と薦めてくることがあります。皆さん、MRIにかかる費用を知ってますか?2万円以上かかるんです。そして、国の負担、つまり、税金や給料から引かれる保険料で1万8200円負担されます。 ひざのMRIを撮ると、多くの人が「半月板が割れています」と言われます。半月板が割れるのは年齢の変化であって、50歳を過ぎれば、半数以上の人で半月板は割れています。つまり、50歳以上の人がMRIで半月板が割れていると言われているのは、「小じわが出てきましたね。」というのと同じぐらい当たり前のことなんです。そこで手術をしたがる医者は「割れた半月板が痛みの原因です。関節鏡で行えば、簡単ですから手術をしましょう」と薦めてきます。必ず、他の医者の意見も聞くようにしましょう。
無駄な検査が社会保障費を圧迫している
- 変形性膝関節症説明
- 変形性膝関節症に足底板を薦める理由は、年齢の変化でО脚になってくると地面からの反重力は膝の内側を通るようになるので、膝の内側が痛くなってきます。そこで足の裏に外側が高くなった足底板を入れれば、地面からの反重力が膝の真ん中を通るようになり、膝の内側の痛みが楽になるからです。 しかし、日常生活の殆ど靴を履いている欧米人では外側楔状は変形性膝関節症に殆ど効果がないという論文があります。僕たちの研究ではウォーキングで1日平均歩数を伸びた数は外側楔状を付けたグループの方が平坦な靴の中敷きをつけたグループより明白に多かったです。つまり、足底板を着けるだけでは膝の痛みが楽になるのではなく、足底板を付けて運動をすれば、痛みが少なく膝を支える筋肉が強くなり根本的な治療になるのです。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝