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- 説明関節内注射
- ジクロフェナク結合ヒアルロン酸(商品名:ジョイクル関節注、小野薬品工業)はヒアルロン酸に痛み止めであるジクロフェナク(商品名:ボルタレン)が配合されています。今までのヒアルロン酸とは違い、股関節の変形性関節症にも保険適応があるのが画期的です。当院ではエコーを使いながら関節内で注入しています。よく新聞やテレビで飲むヒアルロン酸の宣伝がされていますが、飲んでも胃や腸で消化されるので股関節まで到達する成分はごくわずかです。それよりも関節に直接注射した方が確実だと思われます。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
股関節の痛みに朗報!ヒアルロン酸の関節内注射が健康保険適応
- スポーツ筋肉トレーニング若い人の整形外科説明
- 吉原先生達は16名の青年に10分間ペダリングを行った前後で股関節を曲げる角度の変化を評価しました。その結果、ペダリングをすると膝を伸ばした状態での股関節を曲げる角度が明白に増えていました。その理由はペダリングによる脚全体の筋温の上昇が筋の粘着性を低下させ,筋肉hs伸びやすくなり、ひざを伸ばした状態、つまり前屈姿勢で股関節が曲がり易くなります。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
ペダルを漕ぐと足首だけでなく股関節も柔軟になる
- 筋肉トレーニング老化説明
- とても特殊な才能を持った人は学校で授業を一度聞いただけでテストで100点をとれますが、殆どの人は予習や復習をしないとテストに合格しません。それと同じことが転倒予防教室でも言えそうです。甲田先生らは地域住民の健常高齢者23名を対象にした転倒予防教室での運動療法の効果について検討しました。その結果、女性では握力,足関節底屈筋力,下肢柔軟性,下肢敏捷性が明白に増加する一方,足関節背屈筋力が明白に低下しました。この結果から彼らは転倒予防教室での運動療法で重要なことは,継続した家庭での自主トレーニングであると述べています(甲田.運動療法と物理療法 .14: 286-291,2003.)論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
転倒予防には家庭での自主トレが大事
- 筋肉トレーニング若い人の整形外科説明
- 景山先生達の研究では足関節背屈可動域が5°以下の者はすべて最終域までのしゃがみこみ動作が不可能であり、しゃがみこみ動作不可能な人は可能な人に比べて明白に指床間距離が短く(膝を伸ばしたまま前屈しにくく)、前屈時に骨盤が後ろに傾いたままでした(景山剛ほか:日本臨床スポーツ医学会誌.24: 213-219,2016.)。つまり、しゃがみこみ(英語でAsian Squat)も背骨の柔軟性だと信じられている前屈運動も足首の柔軟性を計測しているに過ぎないのかもしれません。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
前屈テストは背骨よりも足首の柔軟性を反映している
- 筋肉トレーニング老化説明
- 足浴は気持ちが良いだけではなく、転倒を予防する効果があるようです。本多先生達は高齢者に週2回足浴しながら、足首の運動を行ってもらう期間と、その効果を洗い流す期間と、何もしない期間に分けて、足関節背屈角度を計測しました。その結果足浴と運動を行っていた期間は何もしていなかった期間に比べて、足関節背屈角度が明白に増加していました(本多容子,ほか.Health and Behavior Sciences.14:85-92,2016)。足関節背屈角度が低下すると転倒しやすくなります。このため、足浴は高齢者の転倒骨折を予防する効果があると考えられます。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝