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- 腰痛説明
- 腰痛の原因は中腰の姿勢など腰の骨が丸くなる姿勢で起こりやすいです。大久保先生の解説(大久保吏司,ほか:.MEDICAL REHABILITATION.98号:113-121,2008.)ではベッドのマットレスの硬さは,ある程度の反発性,支持性を持ち腰の骨が丸くならない硬さが良いそうです。また、椅子の背もたれの角度に関しては軽く背筋が伸びるぐらいが良く、椅子の高さを身長の約1/3 ,机の高さは約1 /2 ,そして座面の傾斜をやや前傾にした方が腰痛になりにくいそうです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
ベットは少し固め、背もたれは少し反らし気味、椅子は身長の1/3が良い
- 変形性膝関節症説明
- 変形性ひざ関節症になるとO脚になるため太腿に対してひざから下の骨が外側にまわる癖がついています。これがひざの内側の軟骨に負担がかかる原因となっています。小川先生らは足を揃えてひざを60度ほど曲げた状態から股関節をひらくニーアウトスクワットなどのひざの下側の骨を内側に回す運動をすると即座にひざの痛みが楽になったと報告しました(小川哲広ら:北海道理学療法 35:17-24,2018.)。ニーアウトスクワットはピンクレディーの「ペッパー警部」の振り付けの一部分に似ていると僕は思います。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝(2019年2月10日にアップ)
ピンクレディーの「ペッパー警部」の振り付けはひざの痛みに効く?
- 筋肉トレーニング説明
- 足の指を握る力のことを把持力といいます。把持力を鍛えれば軸脚で踏ん張る力が強くなり、骨折を起こしやすい斜め後ろ向きの転倒を防げます。バレエの訓練は把持力を強化します。小川先生達の研究ではバレエの基本訓練である親指だけ曲げて他の指は伸ばして立つ”ポアント”ができるダンサーはできないダンサーに比べて把持力が統計学的に明らかに強かったそうです(小川紘代ほか:理学療法学Supplement 2016(0), 1278, 2017)。だから高齢者にも転倒予防のためバレエレッスンはお薦めです。論文の解説:江坂駅近くの整形外科 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
バレエの訓練をすると足の把持力が強くなる
- 筋肉トレーニング説明
- 青木先生らの研究では野球や柔道というスポーツ選手も足土踏まずの高さ(アーチ)は高かったですが,バレエダンサーが更にこれらと異なっているのはアーチ高が変化しました(青木洋子ほか:靴の医学.26: 107-110,2013.)。その理由は、バレエダンサーは足底筋力(把持力)が強いことが考えられました。つまり、把持力を鍛えると足のアーチが高くなり、長距離歩行にも耐えられる足になる可能性があります。だから、ウォーキングをする方は同時に足の把持力も鍛えましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
把持力をきたると足のアーチが高くなり床からの衝撃を和らぐ
- 筋肉トレーニング説明
- 相馬先生達の研究では足の把持力を鍛える前と鍛えた後で一番遠くに足を伸ばした時の長さ(最大1歩)と一番遠くに手を伸ばした時の長さ(機能的リーチ長)を比較しました(相馬正之ら:ヘルスプロモーション理学療法研究.2:59-63,2012)。その結果、把持力を鍛えると最大1歩も機能的リーチ長も明白に伸びました。その理由は姿勢を保つ能力が良くなったからだと考えられます。だからペットボトルのキャップを足で掴んで把持力を鍛えましょう。論文の解説:江坂駅近くの整形外科 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝