ニュースNews
- スポーツ説明
- 宮市亮選手は2022年7月27日E-1選手権韓国戦で、相手選手との接触により右膝前十字靱帯断裂を受傷し、全治8か月と診断され、8月2日に手術を実施したとクラブから発表されていた。前十字靭帯(アンテリオール・クルシエート・リガメント、略してACL)はスポーツ選手にとって致命的な怪我とも言われています。ACL損傷は太腿とふくらはぎが逆の方向に回転し、ねじれることによって生じることが多いです。 治療法としては約30年前は人工靭帯が大流行でしたが↓最近は骨付きカルビならぬ骨付き自分の膝蓋腱が良いと言われています。古谷先生達は骨付き膝蓋腱を用いたACL再建術後は93.3%がスポーツに復帰でき患者満足は高かったと報告しています。宮市選手の復帰を期待しています。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
手術嫌いな整形外科医も前十字靭帯損傷のスポーツ選手には手術を薦めます
- その時の話題新型コロナ
- ファイザーとビオンテックは8月22日、オミクロン株に対応するワクチンについて、緊急使用の許可を求める申請をFDAに対して行ったと発表しました。 ワクチンは、オミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応する成分と、従来の新型コロナウイルスに対応する成分の2種類を含む「2価ワクチン」と呼ばれるタイプです。僕の予測ですが、従来のワクチンよりも値段が高くなると思います。 医学の進歩はある程度の危険性を持つ実験から得られてきました。日本では 1980年代に汚染された非加熱製剤を治療に使用したことから、主に血友病患者多数がエイズに感染したことから厚生労働省は新薬の承認に慎重になりました。それが国産の新型コロナ治療薬ができない理由だと僕は思います。外国製の薬やワクチンにばかり頼っていては輸入赤字が増える一方ではないでしょうか? 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
日本ではコロナのワクチンや薬の承認まで時間がかかりすぎる
- スポーツ説明
- 今回も関西医療大学の増田教授に教えてもらいました。国内外の大会に帯同させて頂いて、全日程が終了した際に選手全員がサインを記してくれたユニフォームを進呈して下さる場合があります。眺めるだけで勝った喜び、負けた悔しさが蘇ってきますし、選手としてだけでなく引退後の指導者としてのお付き合いもあってエネルギーを頂けております。 年代にもよるのでしょうが、サイン慣れしている・いないもありそうです。ちなみに日本で言う「サイン」は英語で「オートグラフ」。Please give me signと言っても通じませんのでご注意ください さて、指導者資格を得るためには海外のチームに研修に伺う場合があります。このサインの中のある方がイタリア・フィレンツェに行かれまして、その際に私がスポーツ医療面のアドバイス?を行った事がありました。ご丁寧にフィオレンチーナの全選手のサイン入りのウエアを下さいました。「イタリア代表のリカルド・モントリーボ選手のもあるはず!」との事でした。しかし哀しいかなどれが彼のものか分りません…。せめて背番号18が添えてあったらなあ。 ↓お!カードの類に記されてあるやつと比較したらええやん!しかしそれでも分からないのです。どなたかお分かりになります?? 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
サインが読めない
- その時の話題説明
- 8月20日に東京都渋谷区で母と娘が少女に刺された殺人未遂事件で、現場近くの料理店で働く女性従業員(26)が事件の状況を詳細に証言しました。この女性従業員によると、母親は事件直後、路上で倒れていた娘をきづかい、「大丈夫? どこを刺されたの?」と呼びかけていたそうです。 西峯先生らによると子どもへの思い(不安、心配)とショックによる脳灌流の低下を招き、動機、めまい、ひどい場合心臓停止などのパニック障害がでてくると書いています(西峯育枝ほか: Emer Log.33:40-45,2020)。 日陰先生らによるとパニック症を持っている母親が事故に遭った時にそれを知った救急隊員がまず子供の病状を伝えることによって発作はでなかったと報告しています。パニック障害には一般的には抗うつ剤が使われますが、吉田先生らによると、1日1回自分の飲みやすい時間に飲める薬も出ています(吉田早苗:臨床精神薬理.18: 593-597,2015 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
母子の事故では,まず母親に子供の状態を知らせないと最悪心停止になる
- ダイエット若い人の整形外科説明
- 国内のある大学の研究では、11人の健康な人に食べ物の塊が無くなるまでよく噛んでから飲み込んだ時と塊でも飲み込んでとにかく早食いした時で食後の体温上昇で失われる熱量を比較しました(濱田 有香ほか:体力科学.65: 287-295,2016.)。300kcalの食事をしてもらった場合、早食いをした時はゆっくり噛んで食べた時より食後に失われる熱量は、10kcalも少なかく、不眠になりやすかったそうです。 その理由はゆっくり食べた方が胃や腸が活動する時間が長いので、胃や腸の運動でエネルギーが消費されるからです。これを成人男子が1年間に食べる食事の量に置き換えると10800kcalの差となり、体脂肪の量では1.5kgに相当します。早食いする人はゆっくり食べる人に比べて1年で1.5kgの脂肪が貯まります。 また、閉経後の女性を対象に日常生活の中で,「4週間の間、進んで体を動かすようにしてください」と頼んだ「できるだけ動こう」グループ15 名と今までの生活を維持する「今まで通り暮らす」グループ15 名とに分類しました(枝元香菜子ほか:体力科学.64:485-492,2015.)。その結果、「できるだけ動こう」グループでは4週間前より1日の歩数が平均600歩増え、動いている時間が1日平均5分増え、1日の消費カロリーが15kcal増え、空腹時のコレステロール値が統計学的明白に落ちました。このように「体をできるだけ動かそう」と思い続けるだけでも生活習慣病の予防に役立つのです。 論文の解説 江坂の整形外科診療所 戸田リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
