貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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肩こりに対する注射は水分補給で筋肉の脱水状態を改善するから効く

肩こり若い人の整形外科頸椎
肩こりに対する注射は水分補給で筋肉の脱水状態を改善するから効くトリガーポイント注射(筋肉の痛み所に打つ注射)は量が多ければ良いというものではありません。竹川先生は、肩こり症に対してエコーと見ながらトリガーポイント注射を1部位あたり10mと5mlを使用した場合の治療成績を比べました。その結果、10mと5mlの間で明白な差はありませんでした(竹川克一:日本整形外科超音波学会会誌.29: 90-96,2018.)。肩こりや腰痛に対するトリーポイント注射は血液の巡りが悪くなった筋肉は酸素が行き渡らなくなり、凝っていると同時に脱水の状態になっていると考えられます。このため生理的食塩水と同程度の浸透圧の麻酔薬を注射し、局所の浸透圧が低下させれば、症状が改善すると考えられます。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

こうじ甘酒を飲みながら運動すると脂肪が効率的に減る

肩こり若い人の整形外科説明
こうじ甘酒を飲みながら運動すると脂肪が効率的に減る麹(こうじ)甘酒は低カロリーで栄養価が高く、ビタミンBl,ピタミンB2ピタミンB6,葉酸, 食物繊維,オリゴ糖や,システイン.アルギニン,グルタミンなどのアミノ酸. ブドウ糖が含まれています(倉橋敦ほか:日本醸造協会誌, 112: 668ー674, 2017)。米麭に含まれるビタミンB2およびアルギニンは脂質代謝を促進する効果が確認されています。樫村先生達はラットに米麹甘酒を投与した後、持久的運動を実施させれば、骨格筋におけるヒドロキシアルCoA脱水素酵素が活性し、脂質代謝が充進されることを報告しています。つまり、麹甘酒は運動と組み合わせることで脂肪を効率的に燃焼させることがわかりました。 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

肩こりには蜜柑皮とこうじ甘酒を一緒に飲むと良い

肩こり若い人の整形外科説明頸椎
肩こりには蜜柑皮とこうじ甘酒を一緒に飲むと良い青蜜柑の皮に多く含まれてるヘスペリジン(ビタミンP)は肩こりに効きますが、水に溶けにくいため小腸から吸収されにくいという欠点があります。そのため、蜜柑の皮は酵素で処理してから食べるがヘスペリジンが多く吸収できます。大室先生達は甘酒麹(こうじ)の酵素活性はアルコール成分を含むが清酒麹と比較し、α -アミラーゼ活性が1/2程度と酸生プロテアーゼ活性が同程度であると報告しています(大室智史ほか:日本薬科大学教育紀要.5:72-77,2019.)。つまり、麹甘酒にはヘスペリジンを酵素処理するのに十分な作用があると考えれます。ちなみに、麹甘酒は“酒”という文字がつきますが、アルコール成分は含まれていません。肩こり患者さんに麹甘酒を勧めると「私はアルコールがだめなんですね」とおっしゃる方がいますが、ご安心下さい。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

蜜柑成分を1週間だけ食べれば冷え症が良くましになる

肩こり若い人の整形外科説明
蜜柑成分を1週間だけ食べれば冷え症が良くましになる吉谷先生達は冷えを訴える女性11名(平均年齢29.6歳)に酵素処理したヘスペリジン(250mg/日)またはにせの薬(砂糖、250mg/日)をどちらを飲んでいるかわからないようにして7日ずつ食べてもらい、手掌部に15℃、1分間冷やし、その後の皮膚表面温、皮膚血流量、血管幅の変化を評価しました。その結果ヘスペリジン摂取時は、砂糖摂取時に比べて冷やした後の温度変化量、血流変化率が明白に高かったそうです。このため、1日に250mgのヘスペリジンを1週間だけ摂取することで、末梢の血流量が冷えを緩和すると結論しました(吉谷佳代ほか:日本栄養・食糧学会誌.61: 233-239,2008.)。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

変形性膝関節症の原因の一つは突然半月板の後ろが割れること

スポーツ変形性膝関節症説明
変形性膝関節症の原因の一つは突然半月板の後ろが割れること若い頃軟骨と半月板の形は鍵と鍵穴の関係のように噛み合っていますが、年齢の変化で軟骨が少なくなってくるとその形が噛み合わなくなり、突然、半月板の後ろが割れきます。クッションである半月板が割れることで軟骨にかかる負担が増え、軟骨がすり減り、変形性膝関節症が起ってきます。Hwang先生達の調査では突然、半月板が割れやすい人は①高年齢,②女性,③肥満、④O脚や軟骨のすり減った人 ⑤低いスホーツ活動レベルでした(Hwang BY. et al. Am J Sports Med. 40 :1606-1610,2012)。だから、まずは低いスポーツ活動レベルを改善すべきだと思います。論文の解説(江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝)