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- 筋肉トレーニング老化説明
- 今日は高齢者の転倒予防の運動についての海外の論文を紹介します。 プールの中では水の抵抗があるので筋力が鍛えられます。特に下半身の筋肉は常に水の中に使っているので良く鍛えられます。Suomi先生達の研究では変形性膝関節症の女性が水中運動によって体に揺れが減りました。揺れが減ると転倒予防になります。 また、Vieira先生達は年をとると転倒しやすくなる理由の一つはアキレス腱が固くなり、足首がふらつくことが原因の一つだと述べています。アキレス腱はふくらはぎの筋肉と繋がっています。壁に手をつき足首を伸ばして下腿のストレッチで転倒予防しましょう。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
高齢者の転倒予防の運動についての海外の論文
- 変形性膝関節症説明関節内注射
- 膝に水が貯まるのは風邪の時に鼻水が貯まるのと同じように炎症が原因です。だから、炎症を和らげる必要があります。Gaffney先生達の調査では膝に水が溜まった状態では炎症を和らげる作用のあるステロイド注射がとても良く効きました。 歯医者さんで打ってもらう局所麻酔は1箇所に打つだけで広い範囲がシビレてきます。Sambrook先生達は局所麻酔と同じように膝の周りの筋肉に打った皮質ステロイド剤は関節の中にも染み渡ると述べています。副作用を防ぐためにも筋肉注射は良い方法です 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
飲むステロイド薬と違って局所に打つステロイド注射は副作用が少ない。
- 変形性膝関節症説明
- 僕が英国や米国に留学していた時、膝の注射は座って前から打っていました。でも日本の殆どの整形外科医は膝の痛みは内側なのに注射は外側から打ちます。理由は血管を傷つけないからです。Toy先生達の研究では血管を傷づけても栄養は途絶えません。 また、米国や英国ではヒアルロン酸の注射は日本ほど普及していません。「ステロイド注射は副作用が怖い」という患者さんが多いですが、炎症を和らげるのには抜群の効果があります。Ozturk先生達の調査ではヒアルロン酸だけを打つよりも最初にステロイドを打った後ヒアルロン酸を打った方が効果は長持ちして、安全でした。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
膝への注射は内側から打った方が良い。
- ロータリークラブ説明
- ロータリークラブは21億ドル(約3兆円)の費用と無数のボランティアをポリオ撲滅運動に捧げてきました。しかも世界に先駆け日本で起こった運動であります。1987年の国際協議会で麹町ロータリークラブの山田彜さんが立ち上げられたエンドポリオ計画のグループが最初です。現在、ポリオの常在国はパキスタンとアフガニスタンでいずれもイスラム教徒の多い国です。アメリカ中央情報局CIAがビン・ラディン氏暗殺にポリオワクチン活動を利用したことを理由にイスラム過激派は今もアメリカが主導するポリオワクチン接種チームを襲撃します。 しかし、イスラム過激派も日本人に対しては比較的友好的です。「イスラムの人はなぜ日本を尊敬するのか?-世界はだいたい日本の味方」という本が出ているくらいです。 僕の大阪教育大学附属天王寺高校時代の同級生でアフガニスタン駐箚(さつ)特命全権大使岡田隆君はタリバーンも日本人には友好的で日本のワクチン接種活動を支持してくれているとのメールをくれました。勿論、外務省は日本人のアフガニスタンへの渡航を現在禁止していますので直接アフガニスタンで奉仕活動はできません。僕は岡田大使にインドネシアなど大阪からもアフガニスタンからも渡航可能な場所で集まり、パキスタンのスラム街で女性の個別訪問によるポリオワクチン接種を行っている日本のロータリアンの経験をレクチャーできないでしょうか?と提案しています。
ポリオ撲滅運動は日本が主導すべきだ。
- 変形性膝関節症説明骨粗鬆症
- 骨を鉄筋コンクリートに例えると骨梁が鉄筋でカルシウムがコンクリートですMessent 先生達は変形性膝関節症が進行すると大きな骨棘の周辺で骨梁が消えて、骨折しやすくなると解説しています。つまり、進行すると変形性膝関節症と骨粗鬆症が同時に起きます。 さらにHill先生達のMRIを使った調査ではレントゲン写真での重症度が進行した患者さんでは膝の安定性を保つ前十字靭帯が切れている割合が高かったです。進行した変形性膝関節症では骨がもろくなっているところに転倒しやすいということになります。僕は人工関節を滅多に薦めませんが、前十字靭帯が切れ、度々転倒し骨折の危険性が出れば手術を薦めます。 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝