ニュースNews
- その他老化説明
- 綺麗な手をしている人に「何もしていない手だね」と言う人がいます。それは迷信です。歯科医は抜歯などで指先に力を入れることの多い仕事ですが、Solovieva先生達の調査では暇な歯科医の方が忙しい歯科医よりも指の変形性関節症になり易かったそうです でも同じ変形性指関節症でも原因が異なります。Neame先生達は、骨がゴツゴツしてくる骨棘形成は利き手に出来やすいことから使い過ぎで起こってきやすく、骨と骨との隙間が狭くなり、関節が痛くなってくる症状は遺伝性であると考えました。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
変形性関節症は指に良く起こるが、体重がかからないのであまり痛まない。
- スポーツ老化若い人の整形外科説明
- 僕は高校や中学校でバリバリにテニスをやっている若者のテニス肘を診たことがありません。この点についてGruchow先生達の調査でもゴルフやテニスで起こる肘の痛みは使い過ぎと年齢の変化による側副靭帯との癒着によって起こり易いと述べています。 一方、テニス肘と同じ原因で起こる職業病についてPascarelli先生達の調査ではデスクワーカーが整形外科を受信する3の1は肘の外側が痛くなる外上顆炎だったそうでした。外上顆炎の患者さんのうち59%では翌日も痛いながらデスクワークを続けていたそうです。外上顆炎如きで仕事は休めないのが日常ですね。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
殆どのテニス肘は加齢が原因。ストレッチで予防しよう。
- その時の話題説明
- 最近、テプレノン(セルベックスのジェネリック。特許切れた薬の後発品)は大手のジェネリック会社から突然出荷が一時停止され、病院も薬局も大混乱を来たしました。理由は長期安定性モニ タリングにおける溶出試験にて溶出が低下していることからですが、今までと同じ製造法で急に異常がでる可能性は低いです。僕は利益率が落ちたので切ったのではないかと疑っています。普通の製薬会社がそんなことをすれば医療情報担当者さんが各病院に必死に謝りに回りまわらなければなりませんが、大手ジェネリックメーカーは卸業者さんから紙一枚を渡すだけで文句を言わせません。 ジェネリック医薬品は処方すれば薬局に点数が加算されるなど、自由競争の枠を超えて国家が保護する形になっています。そのせいで日本の新薬開発力は海外に大きく遅れを取り出しています。だから、僕は傲慢と思えるジェネリックメーカーの薬は飲みません。細やかな抵抗です。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
ジェネリックメーカーは国家に保護されて傲慢になっていると思う
- 若い人の整形外科説明食事療法
- 最近、糖尿病治療薬マンジャロによって体重が落ちる効果を期待して痩せ薬として使用している患者さんがいます。確かに初めは食欲がなくなり体重も1kgほど痩せましたが、次第に体が慣れてきて、注射を打った当日と翌日には食欲が落ちますが、薬効の薄れてくる6日目にはそれまでを取り戻すよう食べてしまいます。しかも製薬会社からは「ある研究ではマンジャロを止めると食欲がリバウンドして体重が増えたそうです」と言われました。つまり、注射を打って6日目の食欲がずっと続くという意味ですので、一度打ち出すと止められないことになり、製薬会社の利益は上がり続けるようです。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
糖尿病の治療薬をやせ薬として使用していると止められない
- 筋肉トレーニング若い人の整形外科説明
- 肘の外側が痛くなる外上顆炎の起き易い仕事はHaahr先生達の調査では女性では腕の運動を繰り返す仕事、男性では精密性を要求される仕事でした。Waugh先生の調査では女性は繰り返すキーボード操作する仕事でした。どれも手首を上に挙げたままの仕事です。 では外上顆炎を仕事中に予防するにはどんな運動が良いでしょうか?Manias先生達の調査では遠心性(中心から遠ざかる円を描く運動)ストレッチが効果的でした。机に前腕を乗せ、手首を机の外に出し、ダンベル(最初は1kgぐらい)を握り、手首を下に下げると前腕がよく伸ばされます。負荷となるダンベルの重さは徐々に重くしていくとなお、良いでしょう。 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝