貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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筋トレをしている時はひざの動きに注目していた方が効果が上がる

筋肉トレーニング若い人の整形外科説明
筋トレをしている時はひざの動きに注目していた方が効果が上がる村上先生達は器械を使って膝を曲げ伸ばしする時に膝が「伸びている」,「曲っている」ことを確認注目してもらう人膝の動きを見ない人に分けて効果を比較しました(村上茂雄ほか.理学療法科.23: 737-739,2008.)。その結果、注目してもらっていた人の方が膝を曲げる力が強くなったそうです。その理由は、注目している方が器械で動かされていることに対する抵抗力が弱まり、筋肉がしっかりと働くからだと考えられます。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

靴底の外側がすり減るのは生理的現象。内側がすり減るのは摺り足

若い人の整形外科説明
靴底の外側がすり減るのは生理的現象。内側がすり減るのは摺り足僕はてっきり、靴の外側がすり減るのはO脚のせいだと思っていました。しかし、齋藤先生の論文を読んで靴の外側がすり減るのスクリューホーム運動(歩行の最終期に足が外に回転する)の影響だと知りました(齋藤誠,ほか人間工学.43: 245-251,2007.)。そして、健康な側の足では靴の外側が鋭角に外側がすり減る。もしろ、内側もすり減って広範囲にすり減る方か歩行中、足が上がっていない摺り足になっている証拠なのです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

靴の踵が1.64センチ以上すり減っていると足首にかかる負担が増える

説明
靴の踵が1.64センチ以上すり減っていると足首にかかる負担が増えるゆりかごは少し力を加えるだけでユラユラをいつまでも揺れていますよね。踵がすり減った靴も端が反り返っていますので、歩いて入るときにゆりかごと同じ現象がおこります。小出先生達の研究では踵部分の摩耗の厚さが16.4mmの靴では、浮き上がった踵とゆりかごの反対側であたる爪先に持ち上がる力が働くため歩いている時に足を下に下げる底屈のタイミングが早まることがわかりました(小出彩友美ほか人間工学.52: 249-257,2016.)。つまり、踵のすり減った靴をはいていると足首にも負担がかかると考えられます。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

93.3%の人がひざの痛みの足底板を使う前に靴を買い換える必要があった

変形性膝関節症老化説明
93.3%の人がひざの痛みの足底板を使う前に靴を買い換える必要があった金森先生達は45人の変形性ひざ関節症の患者さんに靴中敷きを処方する前に靴を評価しました(金森輝光ほか:靴の医学.28: 60-64,2015)。その結果、実際の足サイズより患者さんが履いている靴は平均9.4mm大きく、10mm以上大きな靴をはいていた患者さんは19人(42.2%)もいたそうです。サイズの大きい靴では靴内で足が滑りやすく.またかかとの安定が得られにくいため45例中41例(93.3%)でくつの中敷き用の靴を購入する必要があったそうです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

高齢者の靴は広く浅くすり減るので滑りやすい

老化説明
高齢者の靴は広く浅くすり減るので滑りやすい齋藤先生達は、若者39名および高齢者36 名が使用していた靴の摩耗を計測しました(齋藤誠二ほか靴の医学.20: 136-141,2006.)。その結果、高齢者は若者のように外側に偏ったすり減りではなく, 外側の摩耗と同時に内側も摩耗していました。その理由ですが、通常の歩行では踵が地面に着く瞬間に足が外側に開くスクリューホーム運動が起るので靴の外側がすり減りますが、 高齢者は加齢に伴う下肢筋力の低下および関節可動域の縮小により,スクリューホーム運動が弱くなり、すり足歩きになるからです。そして、滑って転倒しやすくなります。高齢者のご家族がいれば、足を高く挙げて歩くように注意してあげて下さい。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝