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- 腰痛説明
- 骨粗鬆症の見た目の悩みは背骨の骨がいつのまにか骨折を起こして背中が丸くなってくることですよね。これを脊柱後彎変形といいます。脊柱後弯変形になると歩く時のバランスを悪くして,新たな骨折の誘因となる転倒のリスクを増加させます。脊柱後弯の増強には,背骨の骨折だけではなく,背筋力の低下も関与します(宮腰尚久: The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine.56: 367-370,2019.)。背筋を鍛えるにはうつぶせ寝になってお腹に枕を敷き、リュックサックを背負って状態を起こす運動を 1 日 10回行いましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
骨粗鬆症の進行予防にバックパックで上体を起こそう
- 五十肩説明
- 僕が朝公園でジョッギングをしていると肩をぐるぐる回している人がいます。僕は「あんな運動何の効果もない」と思っていましたが、肩甲骨上方回旋距離が伸び、筋肉の柔軟性が獲得できると知り、目から鱗でした。大久保先生達は肩こり症を有する26名に肘引き、腕上げ、両手かわし、肘回し、あぐらストレッチを3週間行ってもらいました。その結果関節可動域に明白に改善し、筋肉の厚みも増しました(大久保勝朗ほか:日本職業・災害医学会会誌66: 470-475,2018.)。その理由は筋の「弛緩一伸張一短縮」およびこれを促進することにより,血流と酸素供給が適正に促進され,アクチン・ミオシンなどの働きを活性化することで筋肉そのものに弾力性,柔軟性が獲得されるからだそうです。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
手を胸に当てたまま肘が挙がりにくい人は肩をぐるぐる回す運動をしましょう。
- 腰痛説明
- 西村先生達は腰痛が継続して3ヵ月未満の者を非慢性群(21名)、3ヵ月以上腰痛が続いている者を慢性群(40名)に3分間の膝伸ばしと腰回し運動を椅子の上で行ってもらいました(西村愛奈ら;保健医療学雑誌.10: 55-60,2019.)。その結果、3ヶ月未満の人にも慢性の腰痛の人も改善したそうです。その理由は膝のばしによってふくらはぎのゴルジ腱器官から発射される抑制インパルスによって筋肉が柔らかくなることと腰を回すことで骨盤周囲の噛み合わせが良くなることで椎間板へのストレスが減少したと考えられました。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
作業中の腰痛には3分間の膝伸ばしと腰回しが効く
- 変形性膝関節症説明
- ひざが痛む人は歩く速度が遅くなり、信号機が青の間に渡りきることができず、日常生活に不自由することがあります。そんな時は痛くない方の反対の膝を伸ばす筋力を鍛えれば、早く歩けるようになります。橋口先生らは20人の変形性ひざ関節症の患者さんの歩行速度と両足の筋力や両膝の可動域や体の横揺れとの関連性を評価しました。その結果、歩く速度は痛くない側のひざを伸ばす筋力とひざの可動域と比例していました(橋口広太朗ら:理学療法の科学と研究.10: 15-19,2019.)。同じように、犬の散歩では痛くない側の手をリードを持った方が早く歩けるかもしれません。江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
ひざが痛くても反対のひざを伸ばす筋力を鍛えれば早く歩ける
- 筋肉トレーニング説明
- 健康な人が歩く時には膝の曲がりが30°付近から一番ひざが伸びる時にかけて脛骨が大腿骨に対して外側に回るスクリューホーム運動が起こります。もともとガニ股で歩いている変形性膝関節症の患者さんではスクリューホーム運動の消失もしくは,逆の運動(膝最終伸展時の脛骨内旋)が出現し、ひざにかかる負担が大きくなります(大森豪ほかOrthopaedics16: 1-6,2003.)。。だから、ひざが痛む時は意識してひざが伸びた瞬間に足を外側に捻りましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝