貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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ニュースNews

3割の患者さんは筋トレだけで股関節の骨と骨の隙間が2年間保たれる

筋肉トレーニング説明
3割の患者さんは筋トレだけで股関節の骨と骨の隙間が2年間保たれる古市先生達は77例の変形性股関節症患者さんに生活指導.ジクリング(貧乏ゆすり体操) .筋力トレーニング.薬物療法を2年間行ったところ、レントゲン写真の骨と骨と隙間である軟骨の厚さが変わらなかった人は30 %.だったそうです(古市州郎,ほか.Hip Joint.44:153-158,2018.)。皆さんはこの30%という数字を少ないと思われるかもしれませんが、筋トレにヒアルロン酸注射を加えれば、50%以上の患者さんで軟骨が保たれるのではないかと僕は予測します。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

外側が高くなった靴の中敷きは日常で着けるよりも運動の時に着けるべきだ

変形性膝関節症老化説明
外側が高くなった靴の中敷きは日常で着けるよりも運動の時に着けるべきだオーストラリアのBennell先生達は、12ヶ月間日常生活でО脚のため膝の内側に体重が多くかかるのを防ぐ外側が高くなった靴の中敷き(外側楔状)を装着した変形性ひざ関節症患者さんグループと平坦な靴中敷きを装着したグループの間で症状的にも構造的にも明白な差はなかったと報告しています(Bennell KL, BMJ. 2011 18;342:disc2912.)。しかし、僕たちの研究ではウォーキングで1日平均歩数を伸ばす数は外側楔状を付けたグループの方が平坦な靴の中敷きをつけたグループより明白にたかったです。つまり、外側楔状は日常生活で着けるよりも運動の時に着けた方が効果があると僕は考えます。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

ひざに痛みがあっても工夫してウォーキングする方がひざの痛みも楽になる

変形性膝関節症老化説明
ひざに痛みがあっても工夫してウォーキングする方がひざの痛みも楽になる長谷川先生達の肥満者を対象とした調査では膝痛ありグループの方が膝痛なしグループに比べて持久力を表す最大酸素摂取量が明白にすくなかったです(長谷川共美,ほか. PAIN RESEARCH.29: 1-8,2014.)。つまり、持久力の低下が膝痛を起こす原因の一つであることがわかりました。さらに減量をした研究では, 1日平均歩数を増加させ、最大酸素摂取量を増加の程度が膝痛を改善させる原因の一つであり、変形性ひざ関節症患者さんには有酸素運動能力の獲得につながるような身体活動量の増加が重要であることが重要だと考えられました。つまり、肥っている人はひざの痛みを理由に運動をやめるのはなく、ひざの痛みを和らげる工夫をしながら沢山歩いた方が体重も落ち、ひざの痛みが楽になると考えられます論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

浮き趾変形に対するクッション付き五本指靴下

筋肉トレーニング説明
浮き趾変形に対するクッション付き五本指靴下外反母趾と内反小趾に押されて足の2番目の趾が地面から浮き上がることを浮き趾変形といいます。浮き趾になると足の横アーチがくずれ、足に均等に力がかからなくなり足やひざにも痛みがでてきます。そこで靴下の真ん中にクッションのついた5本趾靴下を履きながら足の趾の握力(把持力)を鍛えましょう。僕の研究結果では21人の外反母趾の患者さんに1日2回ペットボトルのキャップを趾で掴む足の趾の筋トレをしてもらいました。21人の中で10人の患者さんには中趾クッション付き五本趾靴下を履いてもらい、11人の患者さんには土踏まずにクッションのついた扁平足を治す靴下を履いてもらい、そして2週間後の足部機能指数の改善を比べてました足部機能指数とは、家の中を歩く、家の外を歩く、1km歩く、階段を上がる、階段を下る、つま先立ち、椅子から立ち上がる、坂道を上る,早く歩くの痛みを10段階(0点:全く痛くない、9点:全然できない)で点数にしてもらった合計点数です。その結果、クッション付き五本趾靴下を履いた10人ではでは平均18.4点も足部機能指数が改善しましたが、土踏まず支え付き靴下を履いた11人では平均2.3点しか改善せず、クッション付き五本指靴下の方が統計学的に明白に優れていました。(戸田佳孝:外反母趾に対する横軸アーチパッド付き足趾五分割靴下と足趾把持訓練の併用効果. 整・災外.61:1417-1421,2018)、(実用新案)。クッション付き五本指靴下は戸田メディカルエビデンス で購入できます。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

膝痛予防には靴下の下にバンドを巻き、靴の底に外側が高くなった中敷きを入れる

変形性膝関節症説明
膝痛予防には靴下の下にバンドを巻き、靴の底に外側が高くなった中敷きを入れるO脚の人のひざの内側の痛みに対しては足首をバンドで固定しながら外側が高くなった靴の中敷きが効果的です O脚になると地面からの反重力がひざの内側を通るようになります。このため、ひざの内側が痛くなってきます。そこで靴の外側が高くなった靴の中敷きを入れる治療法がありますが、これだけでは足首が内側が入るだけでO脚は矯正されない。足首をバンドで固定すれば靴の中敷きの効果が膝まで伝わりやすいというのは戸田クリニックの研究結果です(Toda Y, Segal N, Kato A, Yamamoto S, Irie M: Effect of a novel insole on the subtalar joint of patients with medial compartment osteoarthritis. J Rheumatol 28: 2705-2710, 2001.)。具体的には靴下の下に足首を固定するためのバンドを巻き、足の型に合わせて切った外側が高くなった靴の中着けて着けてもらっています。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝