貴晶会戸田リウマチ科クリニック

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ニュースNews

実は、四十肩よりも六十肩の方が多い

五十肩説明
実は、四十肩よりも六十肩の方が多い歌手の智子さんの歌「あ~五十肩」には「四十と五十の違いって何ですか?年齢ですか?症状ですか?見た目ですか?」という歌詞があります。 https://www.youtube.com/watch?v=BfeQcBstPrc 五十肩は「五十歳前後に起きる痛みを伴う肩の関節の動きにくい状態」です。しかし、医学的な定義は確立されておらず、その原因も様々です。年齢分布は50歳代が40%、60歳代が30%、40歳代が20%です(橋本淳:五十肩に対する保存的治療.プライマリーケアのための整形外科疼痛マニュアル.金原出版.東京.p235-240,2007)。つまり、四十肩の1.5倍の割合で六十肩があります。でも、六十肩という言葉を使わないのは、少し年齢より若く言った方が良いからだと思います。僕は60歳を過ぎた女性に六十肩と言わず「五十肩です」と告げ、50歳を過ぎたご婦人には四十肩と告げています。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

斜め後ろに倒れないバランス能力が大事

筋肉トレーニング説明
斜め後ろに倒れないバランス能力が大事「片脚立ちをして下さい」と言われると、多くの人が浮かせた足を前または後ろに開きます。でも、もっともやっかいな骨折は横または後ろ斜め方向に転けて骨盤の外側を打撲することによって起こる股関節の骨折です(岡正典,ほか:日本臨床バイオメカニクス学会誌.24: 341-348,2003)。また、佐々木先生らの研究では片脚立ちの時に浮かせている足を後ろ内側または後ろ外側に挙げてられる能力が目をつむった時の体の揺れの少なさと正比例しました(佐々木理恵子:理学療法科学24:827-831,2009)。だから、片脚立ちの訓練をする時は、浮いている足を後ろ内側または後ろ外側に挙げた時のバランスを鍛えた方が転倒防止になります。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

腹筋運動で椎間板ヘルニアにならないための工夫

筋肉トレーニング説明
腹筋運動で椎間板ヘルニアにならないための工夫アメリカバスケット協会は「腹筋運動の時に上半身を90°以上挙げる運動は腰の椎間板に悪い影響があるので推奨できない」と発表しましたhttps://www.asahi.com/articles/ASKDD0C4SKDCUTQP03H.html でも、90° に起き上がっても背筋が伸びていれば、骨盤が前に傾かないので、腰にかかる負担は少ないです。伊藤先生たちの研究では、「腰痛体操施行時には十分な頸椎屈曲位でかつ骨盤後傾位で行うことにより,より効率の良い体幹筋力強化訓練が可能となる」と書いています(伊藤 俊一ほか: 理学診療 .4: 13-17、1993.06)。また、山際先生は「,腰痛のあるものに対しては,膝および股関節を90°屈曲させた状態で上体起こし運動は,有効かつ安全な方法であった」と書いています(山際 哲夫ほか: 日本整形外科スポーツ医学会雑誌 9: 103-108,1990.。腰痛のある方が腹筋をする時にはこのような工夫をして下さい。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

立ちくらみする人は立つ前に足を立てよう

説明
立ちくらみする人は立つ前に足を立てよう立ちくらみは高齢者では転倒骨折の原因ともなり、危ない症状です。秋葉先生らは男性8人に5分間普通に座ってもらった後、1分間の足首を背屈(足首を立てる動作)を行い、再び5分間普通に座って座ってもらい、血圧を測りました(秋葉崇:理学療法科学.32: 695-699,2017.)。その結果、足関節底背屈運動は起立直後の血圧低下を防いでいました。なぜなら、足首を立てるだけで足の血液が心臓に返り、脳に行く血液が増えるからだと考えます。だから、立ちくらみする人は立ち上がりや起き上がる前に足首を1分間だけ立てるようにしましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝

夜中に脂肪成分を食べると肥る理由は体内時計の乱れ

ダイエット説明
夜中に脂肪成分を食べると肥る理由は体内時計の乱れ寝る前に食事をすると食事の後動かないので肥りやすいです。でも、夜中に動いていても夜中に脂肪を食べると肥ってきます。その理由について作田先生は、体内時計の乱れを指摘しています(作田英成ほか:防衛衛生.64: 203-213,2017)。食事の内容・タイミングは、末梢時計(肝臓、脂肪組織、膵臓、腸管、骨格筋など)のリズムに大きな影響を及ぼします。安静時間帯(マウスでは昼間、ヒトでは夜間)の高脂肪食は、末梢時計の概日リズムを強く障害し、脂肪組織の概日リズムを乱すことによって脂肪産生が促され、脂肪燃焼が抑えられ、肥満が助長されます。飲み会の後の締めのラーメンは美味しいですが、肥満の素ですね。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝