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- 老化肩こり腰痛説明
- 昔は観光地で良く孫の手を売っていました。若い頃はまごの手なんて誰が使うのかと思っていましたが、年齢を重ねる毎に背中が乾燥して痒くなり、孫の手が必要になってきます。 常深(つねみ)先生達の調査では施設に入所している高齢者を診察している1000人の医師に応えてもらいました。その結果、皮膚の乾燥や痒みがあるお年寄りの割合は37.0%もいました。その原因の一つは湿布でした。なぜなら湿布を剥がす時に保湿層も剥がれるので乾燥肌になり、かゆみがでるからです。湿布を使用していた高齢者の割合は17.5%でしたが、その中で22.7%に皮膚症状がでていました。湿布を全身にベタベタ貼るのは辞めるようにしましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
湿布は高齢者の皮膚乾燥の一つの原因
- 筋肉トレーニング老化説明
- 白内障を治療せずにいると緑内障が起こってくることがあります。レンズの周りの液体が停滞するようになると眼内圧が上昇します。上昇した圧力によって視神経が圧迫して視野狭窄が起こっています。アメリカのジョンズ・ホプキンス大学のリー先生達は緑内障の高齢者141人毎日遠くを見るようにしながら5000歩ウォーキングまたは座らないで活動を2.6時間行ってもらいましたその結果平均的な視野欠損の割合が10%減少しました。ウォーキングで目がゆるく振動することは眼内圧を下げることに効果があるのかもしれません 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
ウォーキングは目の老化も防ぐ。
- その時の話題変形性膝関節症説明
- 2023年3月25日放送の日本テレビ系列「世界一受けたい授業」という番組で重症なアレルギーであるアナフィラキシーの話題が放送されていました。整形外科領域では痛み止めであるボルタレンの入ったヒアルロン酸であるジョイクルによるアナフィラキシー反応が問題になり、ジョイクルを使用しない病院も多いです でも、MRIが普及するまでの昭和期の整形外科医は膝関節造影検査の際、ヨードを含んだ造影剤ウログラフィンを使っていました。このため、しばしば気分が悪くなられるアナフィラキシー反応を経験しましたが、誰も慌てることなく、血圧を測り、アドレナリンを太腿の筋肉に注射し、脚を挙げて血液を脳に送る処置を行えば、殆どの患者さんが回復していました。言い方は悪いですが↓アナフィラキシーを怖がっていれば、膝の専門医は務まるか?という時代でした。
医療は便利になりすぎて緊急処置の方法が忘れられることもある
- 筋肉トレーニング説明
- ロンドン大学のNaci先生達の研究では、昔から高血圧の薬として処方されているアダラートなどのカルシウム拮抗薬よりも筋トレや有酸素運動を毎日した方が最高血圧が沢山下がったことがわかりました。運動には血管の壁が柔らかくなり、伸び縮みしやすくなったり、筋肉が収縮して心臓の働きを助けてくれる働きがあります。但し、心臓の血管に問題のある方は主治医と相談してから行って下さい 心配事があったりイライラすると脳で交感神経が興奮し血圧があがります。廣岡先生の解説によると運動は交感神経系を抑制、つまり興奮をなだめることと、腎臓で尿を沢山出ささることによって血圧を下げます。しかし、廣岡先生が指摘されているように、現代の医療現場では、運動について具体的に”処方”することはできず、降圧薬に頼ることが多いことが問題です。運動を熱心に指導したかどうかは評価してもらえないので、医師はついつい降圧剤を処方するのかもしれません。解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
高血圧には薬より運動
- 老化食事療法骨粗鬆症
- 健康食品では骨粗鬆症の予防のためにカルシウムやビタミンDをとろうと書いていますが、その考えは古い!最近の整形外科の薬は違います。ビルの建築と同じです。古い建物の上からコンクリートを塗ってもすぐ壊れるのと同じです。古い骨を破骨細胞によって吸収させてから新しい骨を造るために破骨細胞と骨芽細胞の両方を強めます。 骨折を起こしやすい状態の方には副甲状腺ホルモンや副甲状腺ホルモン関連タンパク質が注射で投与されます。これらは破骨細胞の働きを活発にして、古くなった骨を壊します。また腸でのカルシウムの吸収を増やし、腎臓でのカルシウムの排出を減らし、血液中のカルシウムを増やし、骨の原料を増やし骨芽細胞が造る骨の材料を増やし、新しい骨を作ります 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝