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- 腰痛説明
- 皆さんの周りに「腰の手術をしたのに失敗されて症状がよくならなかった」という方はいませんか?手術すれば治ると判断されて手術を受けたものの、実際には痛みの原因は別にあり、手術をしたにもかかわらず、腰痛、足の痛みやしびれなどの症状が取れなかった、または再発した状態を腰部手術成績不良症候群といいます。そんな患者さんには他の場所を手術する場合があり、何度も何度も手術を受け、手術の傷が何度もついている患者さんがいます。 他に腰の手術の失敗の原因は骨粗鬆の骨にフックをかけて、ペディクルスクリューを打ちこんだ後にフックがはずれてきて変形が進行するということがあります。 スライドの患者さんは81歳で腰椎をペディクルスクリューを打ちこんだ後にフック固定したため、手術した上の腰椎の後弯変形が進行し、背骨全体が丸くなり、下を向いてあるく状態になりました。高齢になってから腰の手術を薦められた場合、ほかの医師の意見も聞いた方が良いです 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
腰椎手術の失敗の原因はMRIで悪い部分が症状の原因とは限らないから
- その時の話題説明
- こむら返りは夜中に脚がつって痛いですよね。しかも、いつ来るかわからないという恐怖もあります。こ↓コブラ返りという人がいますが、こむらですのでご注意下さい。むら返りの起こる原因は高齢者、妊婦、急に運動を増やすなどがあります。したがってご高齢の変形性膝関節症患者さんに初めての運動療法を薦めると時々コムラ返りを起こす方がいます。 こむら返りには芍薬甘草湯という漢方薬がよく使われますが、こむら返りはいつ起こるかわからないし、漢方薬は飲み続けても安心という意識があるためか芍薬甘草湯を飲み続けている方が血行多いです。こむら返りは下腿三頭筋というふくらはぎの筋肉が固くなってくることによって起こるのでその前触れはふくらはぎの筋肉の硬さでわかります。 僕たちは変形性膝関節症の患者さんに芍薬甘草湯を飲みながら運動を行ってもらうグループと芍薬甘草湯なしのグループにわけてふくらはぎの筋肉の硬さをはかりました。すると芍薬甘草湯を飲んだグループでは1週間後には筋肉の緊張が減りましたが、4週間後には飲まなったグループと差がなくなりました。芍薬甘草湯は神経と筋の連結部であるシナプスに効きます(木村正康:体謝, 29(臨増):9-35, 1992)連用すると効かなくなりますので、ご注意下さい。 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
こむら返りに効く漢方薬は飲み続けると効果は薄れる
- 腰痛説明
- 従来の仙骨裂孔ブロックの失敗率は専門である麻酔科医が行っても25%、つまり4人に一人が外れていました。専門外の整形外科医がすれば、失敗率は25%以上になるでしょう。そこで僕たちはエコーで仙骨裂孔の位置を確かめながら打つ方法を考えました 解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
坐骨神経痛に対する仙骨裂孔ブロックではエコーを使ってもらおう
- その時の話題説明
- JR西日本は、琵琶湖線で1月24日夜すし詰め状態の車内で乗客を8時間を過ごさせました。JR西日本は把握しているだけで、救急搬送された乗客が13人いたとしています。客の避難誘導が遅れた理由についてJRは、「夜間の降雪の中でお客様に列車から降りていただくことに躊躇し、お客様に降車いただく判断を行うまでに長時間を要したため」としています。 Fumitake先生達の研究ではラットを使った実験ではわずか3時間だけの運動抑制ストレスでも小腸の運動は大きく阻害されました。 ストレスの多い現代社会では10人に一人がかかえている過敏性腸症候群は炎症や潰瘍がないのに、お腹の痛みや不快感に下痢や便秘を伴う症状が続く病気をといいます。血液検査や内視鏡検査でも異常が見つからないこと、ストレスで症状が悪化することから心身症の一つとされています。夜、雪の道を歩くより下痢や便秘の方が辛い人が沢山いたはずだと思います。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
JR西日本さん。日本人の10人に一人が過敏性腸症候群ですよ。
- 変形性膝関節症説明食事療法
- 日本整形外科学会はメタボと同じく呼びやすい名前として骨や関節の老化をロコモと名付けましたが、メタボとロコモは深く関係しています。メタボには3項目あります。1中性脂肪が高い、2血圧が高い、3空腹時血糖が高いです。3項目の中で2項目ある人はメタボあり。1項目の人はメタボの疑いと診断します。 僕たちは変形性膝関節症の患者さんにヒアルロン酸関節内注射と運動を行ってもらい、メタボなし、メタボ疑い、メタボありに分けて、治療効果を比較しました。その結果、20点満点の日常生活の困難度指数はメタボなしでは平均7.2点も改善しましたが、メタボ疑いでは平均3.8点、メタボありでは平均2.9点しか改善しませんでした。 その理由ですが、メタボになって内臓脂肪がたまってくると体の重心が前に傾くため膝が自然と少し曲がってきます。膝にかかる負担は28度曲がっている時に一番強くなりますので、膝を少し曲げて歩いていると軟骨のすり減りが早くなります。だから、変形性膝関節症の予防にはウエストを男性では85cm以下女性では95cm以下に保ちましょう。 論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
