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- 関節リウマチ
関節リウマチは手や指の痛みから起ることが多いのですが、次に足や足の趾から起ることが多いです。しかし、足の診察は靴下を脱がなければならないし、「臭いがしたらどうしよう?」などの理由から診察の時に診て貰うことに消極的になる患者さんが多いです。英国の研究では「あなたが前に手や足の診察を受けたのはいつですか?」という質問に対して、手の診察は6.2ヶ月前でしたが、足は16.5ヶ月前でした(Otter SJ et al. Clin Rheumatol, 29:255-71,2010)。足の変形が進めば、歩行困難になります。積極的に診察してもらいましょう。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
関節リウマチの診察では積極的に足の診察もしてもらおう!
- 変形性膝関節症説明
変
形性ひざ関節症の痛みの原因の一つは擦り減った軟骨の破片などが原因で関節に炎症が生し関節に熱感が生じたり水が溜まったりして痛みが引き起こされます.(中川匠:更年期と加齢のヘルスケア.15: 107-110,2016)。ひざを動かさない夜中に炎症を起こす物資が関節の中に溜まりますが、朝起きて動き出すと炎症を起こす物質はポンプ作用で全身に広がって薄まります。このため、朝起きて動かし始めた時に痛みがあり.しばらく歩行すると痛みが改善します。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
変形性ひざ関節症の朝のこわばりは軟骨の破片が原因
- 変形性膝関節症筋肉トレーニング説明
変形性ひざ関節症に対する運動療法の効果は一般的には筋力が付くことによってひざ関節の安定することですが、宮川先生は筋力が付く以外に関節の袋の伸びやすくなることや,精神的な改善による痛みの原因となる物資が脳から出てくるのを抑える効果を挙げています(宮川博文ほか:愛知医科大学医学会雑誌.43:9-16,2015)。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
膝の痛みに対する運動は筋力を鍛える以外に関節の袋を柔らかくすること
- PFC-FD注射関節内注射
大鶴先生をはじめとする全国の関節症クリニックでは変形性ひざ関節症に生物学的治療を沢山行っておられます。その治療成績を関節外科という雑誌に発表して下さり、僕は大変参考になりました(大鶴任彦ほか:関節外科.39: 945-954,2020.)。脂肪組織由来培養間葉系細胞療法と濃縮血小板由来因子のレントゲンの重症度別の12ヶ月後の効果があった患者さんの割合は統計学的に明白な差はなかったそうです(p=0.17)。ホームページ(https://www.knee-omiya.com/treatment/price/)を拝見すると、かなりお値段が違いますが、科学的で公平なデーターを発表して下さった先生方を心から尊敬しています。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝
128万円と18万円の注射の間で1年後の効果に統計学的な有意な差はなかった
- 変形性膝関節症筋肉トレーニング老化説明
倉林先生達は70人の変形性ひざ関節症の患者さんと20人の健康な人の歩き方を比較しました。その結果変形性ひざ関節症は足が地面についている時期に膝と股関節が少し曲がっており、それを補うために足首を上に挙げる運動が増えていたそうです(倉林準,ほか:.臨床歩行分析研究会誌 2巻2号 Page1-8,2015)。つまり、変形性ひざ関節症の患者さんがスムーズに歩くためにには足首を鍛えておく必要があり、そのためには電動アシストエルゴメーターが効果的であると考えられました。論文の解説:江坂の整形外科診療所 戸田整形外科リウマチ科クリニック院長 戸田佳孝